そんな今一瞬だけのことを当たり前のように言われましても・・・

不敵な笑みの権力者 雑記
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FIRE直前でも経営者が何を企んでいるかは気になるオッサン

私が今社畜だからなのか分かりませんが、経営者が何を考えているのかというのは結構気になる事項です。

冷静に考えるともうすぐリタイアするので、今さら経営者が何を考えようと、何をしようと何の問題もありませんが、ぱっと見従業員のためになっているかのようなことでも、良く考えてみると従業員にとって不利になっていることもあるので、社畜の間は「経営者が何を企んでいるか。」と常に疑うスタンスを持っていた方が良いと思います。

私の会社はオーナー企業ではなく、いわゆる雇われ社長で定期的に社長が交代していくタイプの会社です。
そのため、経営者の心理を読むのはオーナー社長よりは簡単です。
それは「大過なく数年経営できればOK」というスタンスです。
とりあえず経営上大きな問題が起きなければOKという考え方なので、法令は順守しますし、政府方針には従順に従いますし、急に突拍子もないことを始めたりもしません。

基本給を下げて、能力給を導入します。合計すれば今までと給料は変わらないよ。
といったような、ぱっと見従業員には損がないように見える制度変更(実態は基本給を下げることによってボーナスと残業代と退職金が減る。)をして細々とした経費削減をすることはありますが、大幅な制度変更には消極的です。

世の経営者は離職を恐れて色々足掻く(金を払う以外)

オーナー社長でも、雇われ社長でも大きく変わらないと思いますが、どの企業でも頭が痛い問題の1つに社員の離職問題というものがあります。
特に問題となるのは、採用コストと教育コストを回収する前の若手が辞める場合に問題になりがちです。

馬車馬のようにこき使って、コストの回収していないからという欲望を隠しきれていないので、大体の場合は、若手の待遇を改善して離職を防ごうとします。

ですが私のような40代の氷河期世代のオッサンは、コストは回収済みだと思っているのか退職を防ごうなんて動きは全くありません。
何なら赤字になるから「さっさと辞めても良いぞ」的なスタンスでいることが少なくありません。早期退職制度はその最たるもので、辞めてくれたらボーナスを払う有様です。

そんなスタンスなので中間層がモリモリ辞めていって、そんな辞めていくベテランを見ていた若手も釣られて辞めていったりするので、狙いが外れている制度変更というのは結構多そうです。

社畜は金のために働くという原理を知らんのか?

こんなことを考えたのも、「給料75%減。でも辞めない」20代女性の驚き理由という変なタイトルの記事を読んだからです。

「給料75%減。でも辞めない」20代女性の驚き理由
私は経営心理士、公認会計士として、心理と数字の両面から経営のコンサルティングを行っています。その中で今、いちばん多い相談が人手不足に関するものです。募集をかけても人が採れない。だから、社員に辞められ…

記事の内容を要約すると、部下が上司に要求するのは以下の4つの欲求を満たすことで、1つでも欠けるとそれが退職の原因になるというお話です。

生存欲求→健全な労働環境のもとで十分な給料を払ってもらいたい
関係欲求→良好な人間関係の中で働きたい、自分のことを認めてもらいたい
成長欲求→成長の機会を提供してもらいたい
公欲→仕事を通じて人を喜ばせたい、社会の役に立っている実感を得たい

この4つの欲求は人によって異なりますよという例で、営業成績による歩合制の営業職で優秀な成績の20代の職員が、やっかまれるから辞めたいと言っていたので、「じゃあ、給料固定にする」と言ったら辞めなかったという話をしています。

まぁそりゃ人によって優先順位は違うでしょうが、おかしな話です。
これを見た時「は?」と思いました。
職員ごとの売上を社内の人間に知らせなければ良いだけだと思いますが、何故か給料を下げて、社内に営業成績を貼り出すのを止めるという方法を選択しています。

この辺りが「経営者はとにかく金を払いたくない。」と考えている証左ですが、この方針変更では、遅かれ早かれこの人は辞めると思います。

何故なら、労働をするのは結局お金のためだからです。
この記事で言えば生存欲求を下げて、関係欲求を上げたということになるんだと思いますが、そんなものが長続きするんでしょうか?

給料が4分の1になっているんですよ。
80万円貰っていたなら、急に20万円になる訳です。
こんなに収入が激変して何も思わない人はいません。
というより、通常の収入と支出のバランスから考えれば生活が破綻するでしょう。
何なら翌月の税金の支払いで破綻しそうです。
支出を抑えていて賄えた場合でも、数カ月もすれば仕事内容は変わらないのに給料が激減した不満を感じるでしょう。

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この人は営業成績優秀だったのかもしれませんが、この制度変更でまず間違いなくパフォーマンスを落とすでしょうね。
やっても、やらなくても給料は変わらない。
一般職待遇なのに、キツイ営業をしている。
今より作業負荷を減らして、外でサボろうといった考え方になるのではないでしょうか。
以前記事にも書いた「ローペイ、ローワークの原則」に従うことになるでしょう。

そうして安月給で成果を出さない社畜になるか、待遇が不満で辞めるか2つに1つでしょうね。
間違いなく今までと同じパフォーマンスで働くということはあり得ません。

社畜は金のために働いている。
経営者はその他の要素はオマケであると思っていた方が良いでしょう。
特に公欲なんてないですよ。
アレは会社側が重要視しているように見せているので、就職時に若手が重要だと思い込んだまま入社してくるか、重要だと思ってますとアピールしているだけです。
多少思っているのかもしれませんが、心の底からそんなことを思っちゃいないでしょう。

お金以外の2つの欲求はサブと考えるべきでしょうね。

Hunter×Hunter 15巻 No.144から引用

その他3つの欲求より、お金の方が重要です。
同業他社より高給を支払うというのが前提で、その他3つの欲求を充実させておけば、いざ従業員が転職しようと思っても、今の職場の方が待遇が良いという状態になるので、辞め辛い職場になるでしょうね。

できればですけどw

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コメント

  1. はしQ より:

    nekonabeさん おはようございます。はしQです。当方が勤務していた前の会社は、雇われ社長でした。その中で近年は「社長」を外部から雇い法外な報酬を払って雇っていました。いわゆるプロ社長です。この時点で経営者は、オーナーの顔色を見ることが最優先になりますので、早期退職という名の、高年齢のコスパの悪い高給取りの削減に着手することとなり、当方もズバリ乗っかったわけです。ですから経営手腕はさておき生え抜きの雇われ社長の方が会社自体や企業風土とか製品・サービスに愛着はあるので、まだましのように思います。多少浪花節の世界が通用し、人を見てくれている実感がありました。今振り返れば、とはいえ五十歩百歩という感じがしますが、・・・ではまた

    • nekonabe より:

      はしQさん、コメントありがとうございます。
      プロ社長の場合は結果を出さないといけないので、結構無茶しそうですね。
      現場鍛え上げの雇われだと、ヌルイ社長になるんですけど
      考えてみれば給料4分の3減額って普通に法律違反な気がします。
      確か最大1割までだったような気が・・・
      脱法社長ですな。

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