投資余力を残せる生活費が自分に合った生活費です。
50歳を過ぎたら節約する必要はないという記事を見ました。
このタイトルを見た時、「半分同意、半分どうなのよ?」と思いました。
50歳を過ぎたらという部分については、概ね同意します。
私は40歳過ぎたら自分が嫌だと思うことは、何であろうとやるべきではないと思います。
ですが、自分が何歳かに関わらず基本的には全年代でも無駄な支出は抑えるべきだとも思います。
目安は固定費と変動費を含めた生活費を支払った後に投資するお金が残るくらいの生活費に抑えるべきでしょう。
それぽっちじゃ生活できないとか、周りの人間はしていないからとかは一切関係ありません。
もし必要最低限の費用に抑えても投資費用を捻出できないのであれば、単純に給料が低すぎるか生活水準が無駄に高いのです。
給料が低すぎれば転職するしかありませんし、生活水準が高いのであれば生活水準を無理矢理下げるしかありません。
もっと狭い住居か、駅から遠い住居に引越しするのが一番簡単なダウンサイジングですが・・
手間暇や心理的な抵抗感から、住居を変えて生活水準を下げるのは難しいでしょうね。
大体の社畜は給料に比べて生活水準が無駄に高いのがお金がない原因だと思いますが、一度上げると中々下げられないのが生活水準です。
タイトルの下半分の「節約する必要がない」については疑問符が付きます。
生活費が給料じゃ足りないとなると、人が最初に思いつくのが「節約」になるのが一般的な思考だからです。
普通の人ならこれまでやってきた生活習慣を変えたくないのが当たり前です。
したくなくてもするのが節約なんですが・・
今日はこの節約についてお話しようと思います。
50歳以降の収入ダウンに備えている人はそう多くはなさそう。
50歳を過ぎたら節約する必要はないと書かれていますが、一般的に50歳あたりが社畜の給料のピークです。
それは厚生労働省の賃金構造基本統計調査でも明らかです。
大体55歳まで右肩上がりで、55歳、60歳で収入が3割程度下がります。
55歳が役職定年、60歳が定年で再雇用というパターンで社畜の給料は減っていくわけです。
そんな状況なのに50歳で節約しないで好きに使えば、この後の収入減には耐えられないでしょう。
好む好まざるに関わらず、50歳を過ぎたら生活費を下げる必要があるのは確かです。
で・・・結局何を理由に50歳以降は節約する必要がないの?と思って記事を見てみました。
記事では風呂の残り湯を再利用するとか、家の電気をこまめに消すとか、使わない電気器具のコンセントを抜いておくといった節約方法は節約できる金額は微々たるものだし、かえってストレスになるから50歳を過ぎたら止めちまえということでした。
その後、生活満足度を変えずにできる節約を勧めています。
記事の内容は特段おかしな内容ではありません。
無駄に手間がかかるのに効果が小さいのであれば、やらないという選択肢もアリです。
さらに節約するなら固定費から節約するべきですので、間違えではありません。
ただ・・・スマホを格安スマホに変えるくらいくらいの節約では50歳以降に起きる収入減には対応できないでしょうね。
何しろ55歳以降の収入は3割も減るんです。
月50万円なら35万円、月40万円なら28万円です。
手取りなら20万円台になります。
そこまで下がったあとにちょっとした節約をしてもどうにもなりません。
50代の現役期間から取り崩し生活という展開になり、70歳まで働き続ける羽目になるでしょう。
それが嫌なら大きく生活費を下げて、投資に回す必要があります。
記事では生活感の無い方法を提案していますが、先に出した引越しも含めて生活感に影響がある節約もしていく必要があるでしょう。
以前記事にした私の節約方法は上の記事です。
私は元々ミニマリスト嗜好ですし、お金がかかる趣味も無いので生活費は安い方です。
独身世帯の生活費よりも少ないくらいなので、普段の生活では節約といった節約は行っていません。
他の人から見たらドン引きな生活習慣があるのかしれませんが、今のところ誰にも何もいわれていません。
私のように独身のオッサンからすると、生活水準を上げる上げないではなく、基本的に学生時代の生活水準からあまり変えずに生活しています。
ただ50代で生活のダウンサイジングが必要なのは、あくまでリタイアしたい前提で考えた場合です。
どんな節約だろうと真っ平御免と言うのであれば、収入=支出になるまで働く生涯現役(生涯奴隷)になるしか無いでしょうね。
私はそんなことするくらいなら、風呂の残り湯で洗濯してでも生活費を削ってリタイアしますが皆さんはどうでしょう?
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