扶養家族が居ない社畜の1割はその日暮らしをしている
会社員が仕事を辞め「何ケ月で詰む」か調査!という記事を見ました。
リタイアを目指す人は誰でも1度は「逃げ切り計算機」を使ったことがあると思いますが、それとはまったく別の「明日仕事やめたらいつ詰む? 診断」を使った結果のようです。
調査結果は「当月中」が11%、「1~3ケ月」が22%、「4~6ケ月」が12%、「7~10ケ月」が9%、「11~12ケ月」が6%、「13~24ケ月」が17%、「25~36ケ月」が11%、「37ケ月~」が13%だったようです。
逃げ切り計算機は資産収入も含めて計算できるので、資産寿命は伸びますが、この「明日仕事やめたらいつ詰む? 診断」では資産収入の計算は含まれていないようです。
また調査サンプルは扶養家族がいない21歳~60歳の会社員、男女385人とのことで、サンプル数的には少々少ないですが、いくら扶養家族が居ないといっても当月中に生活が破綻するなんてどれだけ自転車操業の家計なのか・・他人の財布なのに心配になってしまいます。
計算上は、国民年金と健康保険料を当月に差し引かれた段階で貯金が尽きるということだと思いますが、貯金がゼロなのか、数万円しか無いようです。
自転車操業状態の家計でなくでも、扶養家族が居ない社畜の6割近くは、資産が1年持たないで詰むようです。
折角なので、私も「明日仕事やめたらいつ詰む? 診断」で資産寿命がどの程度続くか確認してみようと思います。
明日仕事やめたらいつ詰む? 診断をやってみる
このサイトから明日仕事をやめたらいつ詰む?診断ができます。
入力欄はシンプルで年齢、年収、ひと月の生活費、貯金のみです。
年収は健康保険料の計算に使われているようです。
で・・入力して計算してみました。
37カ月以上になるのは分かっていましたが、思ったより詰むのが早いです。
21年分しか資産が持ちません。
FIREのためには生活費の25年分が必要と言われていますが、25*12=300カ月に満たないです。
配当等の資産収入を考慮していなくても、300カ月分くらい持つはずなんですが・・
資産が思ったより持たない原因を確認する
理由を計算結果から確認してみました。
計算結果の下の方に「+算出の流れ」というボタンがあるので、そこをクリックします。
すると、計算過程が表示されます。
所得から健康保険料を計算しているようなので、一応計算結果はマスクしています。
資産額から生活費と国民年金と健康保険料を差し引いて0になるまで計算を続けているようです。
11月でクビになって、12月以降に健康保険料と国民年金が差し引かれているのは良いですが・・
21年後まで延々と国民年金と健康保険料が差し引かれています。
21年後は私は既に60歳を過ぎています。
ですが、国民年金を未だに支払っていることになっています。
健康保険料も退職翌年までが現役時の所得で支払う必要がありますが、2年目以降は収入0なので月2,000円程度の支払いに下がるはずなのに、延々と現役時と同額の健康保険料が取られています。
退職後1,2年程度で資産が尽きる人達向けに作られているので、60歳以降まで資産が続く人を想定していないようです。
また、失業保険の給付も計算に入っていません。
401KやiDeCoも含まれていないので、計算途中から資産額がプラスになる要素は考慮されていないようです。
現役と無職の健康保険料の差分を20年分程度余分に資産から差し引かれてしまったのが、資産が300カ月続かない原因のようです。
リタイアを目指している人は使っても参考にならないので、いままで通り逃げ切り計算機を使って計算した方が良いと思います。
必要以上に余分に資産額から差し引かれているので、多めに予備費が積まれていると考えれば、このサイトで300カ月以上資産が持てば、FIREのための資産は余裕を持って達成していると言って良いかもしれません。
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