社畜をしていると絶対発生するアレ
社畜をしていると、どうしても発生するのが「スキマ時間」です。
何しろ労働時間は7時間30分とか8時間で決まっているので、例え何もすることがなかったとしても職場には居ないといけません。
そうなると、仕事が終わってから他の仕事を始めるまでの間に隙間ができます。
管理者は隙間ができないように何とか作業を振ってタスク間の隙間を埋めようとしますが・・
やる気満々の新入社員ならともかくとして、40代のベテラン社畜となれば「仕事している風」を装ったり、「ワザと作業を残しておいて仕事を完了させない。」といったテクニックで何とか1日タスクで埋め尽くされないように工夫したりします。
それを「けしからん」と言う人もいるかもしれませんが、誰が悪いという話ではありません。
タスクをいっぱいこなそうと、1つのタスクだけこなそうと給料が変わらないので、できるだけ作業量を減らそうとするのは合理的な行動です。
そして合理的な行動を取りがちなのが、長く社畜をしている「働かないオジサン、オバサン」であるというだけなのです。
スキマ時間をどう潰す?
かくいう私も上司に目を付けられない程度にはこなす仕事量は調整しています。
全力で働いていれば大分余力がある50%以下の状態で、仕事をこなします。
勤務時間中は常に100%で仕事をするのでは、ヘトヘトに疲れてしまいますし、全ての仕事を自分で片づけても何のメリットも無いので当然と言えば当然のことでしょう。
で、社畜の宿命とも言える「スキマ時間」ですが皆さんはどう対応していますか。
コーヒーでも飲む?お菓子を食べる?雑談する?タバコを吸う?とスキマ時間を潰す手段は色々あります。
スキマ時間でインターネットした人の悲劇
社員1人1人にパソコンが配布されているような職場だと、インターネットを見て時間を潰しているという人も多いのではないでしょうか。
そんな中、兵庫県加古川市の水道局の職員が、勤務中に私的にインターネットを閲覧してその間の給与や手当を不当に受け取ったとして停職6か月の懲戒処分を受けたという記事を見ました。
2014年から2022年の8年の間に、早朝や通常勤務中に1654時間もの時間、公用パソコンで業務と無関係のインターネットを閲覧したそうです。
職員は、その時間分の給与475万5,957円と利息分の全額を市に返還したそうです。
なんというか、どっちもオカシイですね。
8年も泳がせた上に、8年分の閲覧履歴もキッチリ保存していて、この職員のインターネット閲覧時間を集計した市もオカシイですが、指摘されてからポンと500万近く返還しちゃう職員もオカシイです。
500万近く払った上に、半年停職ですからね。
最低7カ月は無給ということになります。
職員はCOAST FIRE中だったのかも・・
職員が返還した金額から給料を計算してみようと思います。
1654時間で475万5,957円返還しているので、9時から17時30分の7時間30分が標準的な労働時間とすると、1カ月150時間の労働時間になります。
1654時間を150時間で割ると、約11になります。約11か月です。
これを返還した475万5,957円を11カ月で割ると、1月約432,359円になります。
利子も払っているそうなので、実際はもっと1月の給料は少ないでしょうが、ボーナスも含めると年収600万程度でしょうか。
そこそこ貰ってますね。
停職すればボーナスも出ないでしょうから、定職半年分の給料300万と合わせて職員は約800万程度の損失が出たことになります。
総務省の令和3年家計調査報告(貯蓄・負債編)では、二人以上世帯の勤労者世帯の貯蓄保有世帯の中央値が833万円です。
統計どおりの貯蓄額なら、貯金のほぼほぼ全額を返還してしまうことになります。
ですが、実際はそんなことはないでしょう。
500万近く返還して、残り350万程度で7カ月生活することになります。
問題は無さそうですが、ギリギリしか持っていなければ、返還は分割で行うように交渉するはずです。
恐らく職員はCOAST FIRE中だったのか、私のようにアーリーリタイアする年齢を決めてそれまでとりあえず働いていた人だった可能性があります。
FIRE可能か、それに近い十分な資産があったので、一括で変換したという可能性です。
職員は48歳なので、FIRE直前だったのかもしれませんね。
それはそれで悲惨です。
もしかしたら50歳でアーリーリタイアしようと思っていたかもしれないのに、インターネット見ていただけで数年リタイアが遠のいたわけですから。
勤務時間中にインターネットを見てスキマ時間を潰している方はお気を付けください。
もしかしたら、あなたの会社もインターネットの閲覧時間を集計しているかも?
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