金がモノを言う世界で、何故か金の無い層がけん引する不思議
FRIEを目指していると、自分以外の人がどういったことを考えているか、何に投資しているか、FIREした後はどうなっているのかということが気になって調べる人も多いと思います。
私もご多分に漏れず、FIREについてよく調べています。
世間一般の人に比べればFIRE関連に関してはアンテナが高い方だと思いますが、そもそもこのFIREブームの出どころがおかしいと思うのは私だけでしょうか。
現在のFIREブームは40代~60代くらいの「云十年の長い時を社会人として生活してきて、それなりに貯蓄もある(だろう)人たち」を中心として始まったものではなく、20代、30代の若い人が中心になって始めた流行ということです。
それ程お金を持っていない若い世代を中心にブームになって、お金をそれなりに持っている年配層は後から乗っかってきた感があるということです。
若い方がバイタリティがあるからと言われればそれまでですが、FIREは年金支給までの時間が短いほど必要になる資産額も減るため、年を取っているほどFIREするには有利なはずです。
にも関わらず、若い年代がブームをけん引しているという不思議
今日はオッサンが考えるFIREと、若い人が考えるFIREに違いがあるのかについて考えていこうと思います。
オッサンがFIREする時と、若者がFIREする場合の違い
私はアラフォーでFIREする予定なのですが、40代やそれ以上の年齢でFIREする場合と、20代、30代でFIREする場合では、同じFIREでも大きな違いがあると思います。
私がFIREしたいのは、単純に「働きたくない」からというのが大きな理由になりますが、若い年代でFIREしたい人は、働きたくないというよりは想像や願望からFIREしたいという傾向が強いように見えます。
例えば、若いうちから経済的に自立し、自由な生活を送りたいという願望だったり、従来の「定年まで働く」という概念にとらわれず、早期に経済的自由を得たいという願望でFIREしたいと考えているように見えます。
そして、何故かFIREしたいのに生活の質を向上させたいと考えているのも、若い人がFIREしたいと考えている理由の1つです。
以前記事にも書いて不思議に思いましたが、生活費を増やしたり、趣味や旅行などに使えるお金を増やしたいという目的で投資に取り組んでいる人が最多で59.0%も居るという不思議な状況がありました。
FIREを目指しているのでは?
FIREしたいなら、生活水準はダウンサイジングさせていかないといけないのですが、FIRE後も人生長いのに何故か消費を拡大したがる・・・
この辺りの感覚は私の年代では理解し難い感覚です。
FIREに対する考え方の最大の違いは、仕事?
私と若者で、FIREについて最も感覚が違うのが、仕事についての向き合い方でしょうね。
まぁこれは致し方ない部分もあります。
オッサンになってからFIREする場合はフルFIREになる場合が多いでしょうし、若い時にFIREするならサイドFIREになる場合が多いでしょう。
何らかの形で働いてお金を稼ぐ必要があるサイドFIREと、働く必要がないフルFIREでは仕事についての向き合い方が変わるのは当然です。
多様な働き方とか、ワークライフバランスとか耳障りの良い言葉に変換されて、社会の中にも溶け込んでいますが、要するに若い人がFIREしたいのは、従来のキャリアパスにとらわれずに自分らしい生き方を追求したいとか、好きな仕事をしながらお金も稼ぐライフスタイルを目指すためということです。
つまり、働きたくない訳じゃないってことです。
仕事一辺倒じゃなくて、プライベートも充実させたいとか、早期にFIを達成して自分の時間を大切にしたいと考えているってことです。
これがオッサンがFIREしたい場合とは全然違います。
私がFIREしたいのは、「仕事したくねぇ~仕事はもうお腹いっぱい」って所がスタートですからね。
もうバランスとかいりません。キャリアパスとかもどーでも良いです。
ただただ働きたくない。
仕事0、自由100で良いと思っているのが、オッサンのFIREです。
自分らしい生き方云々は取りあえず脇に置いておいて、とりあえずこのウンザリする状況を終わらせたいからFIREしたい。
FIREした後、好きに生活していれば、つまるところそれが「自分らしい暮らし」ってことなんだろうって位の感覚です。
理想を求めてFIREか、現実を知った上でFIREか
要するに理想を求めてFIREするか、現実を知ってFIREするかというのが最大の違いだと思います。
若い人がFIREしたいというのは、良く言えば「自分の可能性を信じている」とも言えますし、悪く言えば「身の程を知らない」とも言えます。
自分は何者かになれるだろうと思っているからこそ、組織に否定的なんでしょうし、そこから自由になりたいと思うのでしょう。
逆に年を取ってくると、自分は何者でもないということが分かってくるので、自分が楽に生きたいからFIREするという考え方になってきます。
考えていたら何か、自分が老い先短い老人みたいな感覚になってきてしまいましたが、何もしたくないからFIREしたいと思ったとしても、好奇心だけ若いままでありたいと思います。
仕事に興味がないだけで、まだまだ他のことには興味があるはずです。
コメント
nekonabeさん おはようございます。相変わらず煮え切らない日本株にやややる気が下がっているはしQです。確かに若いもんが考えるFIREは、「今の仕事がイヤ」ではないが「もっとほかのやりたいことをしたり優雅な生活が送りたい」FIREですね。しかし当方ぐらいのFIREの賞味期限切れじじいから言わせば、年金という安定的な収入の道を断ってFIREするおっさんはある意味でFIの達成にもっとシビアな計算をして方が多いように思います。大部分は配当や不動産収入(家賃)をベースに、資産全体のバランスを考え年に1度ぐらいは資産計画の振り返りをやっている「しっかり型」のFIREと思います。特に生活の切りつめもなく運よく成り行きで目標達成してしまった当方とはだいぶ違います。一言でいえば、若者「夢見るFIRE」、おっさん「しっかり者FIRE」、じじい「運よくFIRE」の3タイプかな。
はしQさん、コメントありがとうございます。
日本株は、円安株安の新たな展開ですね。
確かに50代くらいでFIREしている人は安全マージンたっぷり取ってFIREしている気がします。
恐らく社畜に出戻れる可能性がゼロに近いと思っているから、甘い見積はしないんでしょうね。
fireがなぜ若者に支持されるかは簡単ですよ。年齢にかかわらず生活費の25倍でよいという指針を示したからですよ。だから30才でも生活費の25倍さえ貯めてしまえばリタイアできるという道を示したわけで、それまでは一部過激節約者以外は30歳でリタイアなど考えもつかなかったわけで
みきういさん、コメントありがとうございます。
生活費の25倍って若者にはハードルが高いと思いますけどね~
20万でも6000万ですよ。
貯まる頃にはすっかりオッサンになっていると思います。
それでも若いうちにFIREしたいとなったら、お金+別の稼ぎ口は必要になる訳で、
だからサイドFIREが流行っているんでしょうね。
10万円なら3000万円ですからねこれだと30代でもターゲットに入ってきますからね。
落とし穴はありますけど。
100%リスク資産の変動に精神的に耐えられるかですよね
それが無理ならさらに資産の積み増しが必要になりますので遅れますね
みきういさん、コメントありがとうございます。
サイドFIREは最初から狙って始めるものじゃないと思いますけどね。
フルFIREで始めて、お金が足りなさそうなら渋々サイドFIREを始める位の方が安全だと思います。
50、60歳になってサイドFIREで何かしている気力が残っているか分かりませんからね。