人手不足≒奴隷不足です
日本で最近よく言われているのが、人手不足という言葉です。
日本の経営者が言う人手不足というのは、若くて、低賃金で馬車馬のように働いてくれる奴隷が足りないということですが、ひと昔前のように「お前の代わりは幾らでも居る。」という圧倒的な上からのセリフは最近聞きません。
パワハラに厳しくなっているという世間の風潮もあるんでしょうが、そんな強いセリフを吐いて労働者に逃げられてしまっては回らないくらい人が居ないのでしょう。
昔に比べてインターネットやSNSが発達してしまったので、小さい会社であっても簡単に情報を得ることができます。
偉そうなことを言ったところで、会社名を検索する時にサジェストにブラック企業と出てきて、求職者には容易に避けられてしまうでしょう。
しかも同業種の給料も調べるのが簡単にできますし、業界の労働慣習も簡単に分かるので、そうなると益々ブラック企業やブラック業界は避けられるようになります。
ブラック企業やブラック業界を避ける人が増えたからなのか、2024年上半期の人手不足倒産は過去最多ペースで増えているようです。
倒産が増えているのは物流や建設業界を中心とした小規模事業者のようです。
物流も建設もやたらと拘束時間が長くて、その上給料も安いという典型的なブラックです。
普通の人ならそんなブラック企業で働くくらいなら、他の業種や企業で働いた方が100倍人間の暮らしができるので、誰も応募しないのは当然です。
今日はそんな人手不足倒産ラッシュの日本と似たような国のお話です。
政府の考え方がギリシャと日本はよく似ている
日本と似たような国というのはギリシャです。
いわゆるギリシャ危機と呼ばれる経済危機を経験した国ですね。
政権交代時に旧政権により財政赤字が隠蔽されていたことが分かって、一気に国際信用力が低下して、ほぼデフォルトというところまで追い込まれました。
IMFやEUが金融支援をして何とか立て直しましたが、その影響でギリシャ国内から若者が逃げ出してしまって、ギリシャは空前の人手不足のようです。
ユーロ圏はユーロ圏内の人の移動が容易なので、簡単に人が外国に逃げ出してしまったんでしょう。
そんなこんなで絶賛人手不足中のギリシャですが、何をとち狂ったのか「週6日間労働」である週48時間労働を導入したようです。
待遇が悪いのを解消して、国内に人を呼び戻すというなら分かるんですが、国内に残っている奴隷を更に扱き使うことにしたようです。
車で移動できるすぐ近くの国では、週休3日で週32時間で働ける国もあるのに週48時間を打ち出すとはギリシャはかなりイカレています。
そりゃー週40時間で働かせるより、週48時間扱き使った方が長時間働かせることはできるでしょうけど、ユーロ圏なら普通に他国に逃げますよね。
何かギリシャは本当に日本によく似ています。
ギリシャ政府は企業寄りの政策を重視しているそうで、企業献金ジャブジャブで製造業寄りの政策を繰り出す日本とソックリです。
ギリシャ政府は「どちらの制度を採用してもサービス残業問題を解決できる」と主張しているそうで、何か最近日本のニュースでも見たようなことを言ってますね。
日本でも有識者が「せや!法定労働時間を延ばして、残業時間を規制しよう。」と言っていましたね。
発想がソックリです。
日本でも人手不足解消のために、週6日労働にしますとか言い出しても私は驚かないですよ。そうなったら土曜は半ドンでしょうか。
人手不足を解消するために、高度経済成長期の頃の労働条件に戻しますとか言いそうです。
そんなことになったら、即FIREしますけどね。
コメント
nekonabeさん、おはようございます。ここ2~3日梅雨明け前なのに酷暑で、いよいよ今朝は社畜といえど異常に足取りが重かったはしQです。この話題は働き方改革といっている手前若者には提要させないと思いますが、奴隷のような就職氷河期の入社組を襲いそうです。非正規すら年金保険料の対象となったきましたので、中小企業と40-50代を直撃すると思います。何せ労働力は不足し、年金も財源不足なので、奴隷社畜の活用は、一番安定してますから・・・・・ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
流石にオッサン世代以降だけ適用なんてことはないと思います。
法制化されれば逃げ場も無いですしね。
週48時間が法定労働時間ですと言われれば、経営者は飢えた野犬のように喜び勇んで週6労働にするでしょうね。
日本は企業より社会保障ジャブジャブなのでは?
ななしさん、コメントありがとうございます。
法制度は大企業有利なものが多いので、組織票のある大企業と人数だけは多い高齢者中心の政策が取られがちですね。
だいたいこの2つが有利になるようにジャブジャブ使ってます。