FIREを目指す人は幸せの先送りをしている。

考えるウサギ セミリタイア
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FIREまでの計画段階で諦める人多そう

FIREを本気で目指しているような人は、まず第1に計画を立てるところからFIREまでの第一歩を踏み出すと思います。

FIREしようと考えた場合、最初にするのは自身の支出の把握でしょうね。
自分が毎月(もしくは毎年)いくら位使っているのかをベースにして生涯いくらくらい必要かを計算して、FIREに必要な金額を割り出すでしょう。

いくら必要か把握した後は、きっと一度絶望するでしょうね。
こんなに貯められるわけねーじゃん。」と思うでしょう。
年300万円必要な人なら、50年で1億5,000万円ですからね。
生涯賃金が2億円なんて言われている現代で生涯賃金の75%を準備しろなんて言われたら絶望するはずです。

ここでかなりの人がFIREから脱落するでしょう。
そして、それでもなお仕事をしたくないと強く思える人たちが次の段階に進みます。

次の段階に進んだ社畜たちは、そこから試行錯誤します。
大体の場合は、生活費で節約できるところを節約して支出を減らしつつ、収入が増えるように仕事を頑張ったり、副業したりします。

そして再度、最適化した支出でいくら必要か再計算して、今の収入の差からいくら投資に回せるかを考えます。
そのまま投資で回したら、何年運用すればFIREできそうかと言うのが分かってくるので、あとはひたすら社畜生活を続けつつ投資するというのが、一般的な社畜がFRIEするまでの道のりでしょう。

FIREしてもしなくても結局やること変わらない説
社畜なら誰しも考えるFIREへの願望 どんな人でも社畜であれば「仕事を辞めたい」と考えたことがあると思います。会社を辞めたいと思った殆どの社畜は、自分が会社を辞めた後のことを想像して、金銭面で「あ、これ無理だわ。」と諦めてしまうのが普通です...

恐らくFIREを諦めてしまう人は、必要な資産額を計算した時に諦めるパターンか、計画の途中で節約したお金を投資に回す生活がシンドくなって止めてしまうパターンに分類されるでしょうね。

慣れるまで続けられれば、特に何とも思わず続けられますがそれでもできない人は多いんでしょうね。

特にいままでの生活費と、FIREのために節約した生活費の差が大きい人は急激に生活費を圧縮することになるので、慣れる前に潰れてしまうのでしょう。

今日はそんなFIREまで頑張る人のお話です。

FIREの計画を進めるのがシンドイ人は計画スタート時の資産額で決まる

私のように、あまりお金を使わない生活をしていて、ある程度資産を持っている段階でFIREしようと思った人は、それほどFIRE計画を進めるのに苦労はしないと思います。

ある程度の資産ができているのであれば、FIRE達成までの基本的なスタイルは既にFIREしようと思う前までに出来上がっているからです。
あとは微調整と計画だけで達成できる(はず)です。
FIREの計画を進めるのがシンドイと思う人は、資産がほとんど無い状態でFIREしようと思い立って実行に移す人です。

これまで特に節約しようと思ったこともないし、投資もしたことが無い。
こんな人は苦労するでしょうね。

投資が上手くいっても、上手くいかなくても、特に物欲との折り合いには苦労しそうです。

FIRE後の何十年のために先送りするで良いんじゃない?

こんな話をし始めたのは、「幸せの先送り」をついしてしまう人の共通点という記事を見たからです。

「幸せの先送り」をついしてしまう人の共通点
幸せの先送りをしてしまう人の特徴のひとつが、「やりたいこと」よりも「やらなければいけないこと」を優先させてしまうことです。会社員ならば、組織やチームの中で役割があり、上司や部下から頼まれる仕事もあり…

FIREしようと考える人は、何年後、何十年後に仕事というやりたくないことをしないために、今を我慢して将来の理想的な生活を求める行動を取っています。

これが正に「幸せの先送り」と言えるのではないかと思ったからです。

記事タイトルに釣られて読んでみましたが、イマイチ共感はできない内容でした。
記事を要約すると幸せを先送りしてしまう人の特徴は、「やりたい」ことよりも「やらなければならない」ことを優先してしまうそうです。
で、対処方法としては「やらなければならない」ことを「やりたい」ことに変換しろと言っています。

この考え方をFIREに置き換えると、FIRE=やりたいこと、仕事=やらなければならないことになります。
この考え方をそのまま当てはめると、仕事をやりたいことに変換することになってしまいます。

ポプテピピック 4巻 P13から引用

仕事を辞めたいからFIREしたいのに、仕事をやりたいと考えろという矛盾に満ちた考え方をしなければなりません。
部分的に楽しみを見つけて徐々に好きになったらどうですか的な話をしていますが、そんなちょっとしたことで仕事好きになったりしませんよ。

何しろこちとら20年くらい仕事してますからね。
仕事が完全に悪いものではないのは理解していますが、トータルで見たら嫌いと長い時間をかけて頭に刷り込まれてしまっています。

これは最早ちょっといい所を見つけて好きになろうとかそういう次元にいません。

少なくとも常人では不可能ですね。
かなりイカれてます。人格が破綻していないと無理でしょうね。
仕事大好き~と思い込みつつ、仕事を辞めるために行動するという狂人にならなければなりません。

本当に可能であれば、特にストレスも感じずにFIREの目標額まで社畜続けることができそうですが、かなり精神的に不安定な感じに見えます。

目標達成してFIREする際に、今度は大好き(だと思っている)仕事を辞めなければならないので、この時どう自分で折り合いつけるつもりなんでしょう。

何か嫌なことでもポジティブに考えろと言っているのと同じように聞こえます。
こういった論法は本当に害悪だと思います。
嫌なものは嫌なのです。
嫌なものを無理矢理好きになることはできませんし、タダでさえ嫌なものをいい物と思いこもうとする行為自体もストレスです。

仕事が嫌いだからFIREするで良いと思います。
FIREするためにやりたくもないことをするで良いのです。
そうして頑張っていくからこそ、FIREした時に感じる幸せも大きなものになるのではないかと思います。

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