FIREするための基本にして奥義、それが蓄財
人は生まれた時は何も持っていません。
空手で生まれて生きている間に少しづつ積み上げていくものです。
殆どの人間は義務教育を終えた後は、高校を出て、専門学校、大学を卒業して社畜になるというドナドナルートを進みます。
FIREしようと考える人は恐らく、このドナドナルートの途中で「仕事なんてしたくねぇ」と思ってこのルートからの脱出を考えた人でしょう。
FIREを決意した人はそれまでの生活を見直して、蓄財に励むことになります。
そう、まずは蓄財からです。
蓄財してある程度の資産を形成した後に、「ある程度余裕ができたし、投資して資産増加スピードを加速しよう。」と考えます。
たまに生活の余力も捨てて投資に全振りする人も居ますが、10人居て2、3人といったところでしょう。
普通の人はある程度の余裕を作ってから投資を始めます。
投資は余裕資金から始めよう。とよく言われますがこれは真理です。
余裕があるからこそ、正常な判断ができるのですから、自ら余裕を捨てて投資をしても上手くいかないことは自明でしょう。
蓄財はFIREにおける前提事項であり、基本の「き」です。
可処分所得からいかに蓄財に回せるかが、FIREのための基本になります。
そして、基本にして奥義でもあります。
蓄財のために削った生活費は基本無駄なお金です。
そして、日々いくらあれば生活できるかということを知ることは、FIRE後の生活水準と必要資産額にも直結します。
今日はFIREの基本にして奥義たる蓄財について考えていこうと思います。
過去を振り返って思う社畜のメリット
蓄財について考える場合、重要なのは「金銭感覚」ではないでしょうか。
これは生まれ育った環境というものもあると思いますが、個人的には後天的にどうとでもなる感覚だと思っています。
子供時代に親からどういうお金について教育されたか。
月並みなところでは「お金は大事」とか、「お小遣いは計画的に使いなさい。」と言った話を聞いて育った人は多いでしょう。
私は親がどんぶり勘定だったせいか、あまりお金について色々言われて育った記憶がありません。
お年玉も貯金していましたが、貯金しろと言われていたので貯金していただけで、高校生くらいになったらバンバン下ろして使っていましたし、大学生になってからバイトしてもバイト代は全額遊びに使っていました。
蓄財意識ゼロですw
20歳くらいまではザルの金銭感覚でした。
金銭感覚が育ってきたのは社畜になってからですね。
社畜になった当初も金銭感覚は変わりませんでしたが、兎に角忙しくてお金を使っている暇がありませんでした。
そして休日はとりあえず寝たいので、寝る。
そんな生活でしたので、お金を自然と使わない生活に慣れていきましたね。
ザルな金銭感覚でしたが、明確にお金を使う理由があったわけでも無く、何となく欲しいで買っていましたが、何となく欲しいものを探す時間も無かったので、そもそもお金を使わないという生活になり、いつしか何となく欲しいものを探すことすらなくなりました。
欲しいものを調べて買うだけです。
そういった意味では、無駄に忙しい社畜生活は金銭感覚を鍛えるには丁度よかったかもしれませんね。
何歳になっても金銭感覚を鍛える修行は続く
あまり物を買わなくなって、その生活に慣れた頃にふと気づきます。
「メッチャ金貯まってる。」と。
お金と言うのは不思議なもので、あったらあったでもっと欲しくなります。
無くても欲しいでしょうが、お金が無い時の「お金欲しい」という感覚と、お金がある時の「お金欲しい」は全く別の感覚です。
お金が無い時のお金欲しいは人を不合理な行動に駆り立てますが、お金がある時に感じるお金が欲しいという気持ちは、人を合理的な行動に駆り立てます。
お金がある時に「闇バイトしよう。」とか「ギャンブルで一攫千金」なんて考えません。
お金がある時のお金欲しいという感覚までたどり着くと、生活費の無駄はより削減しようと考えますし、蓄財を加速させるために投資を始めようと考え始めます。
ここまでくれば、その人の金銭感覚はかなり鍛えられたものになり、ちょっとやそっとのことでは揺らぐことはないでしょう。
つまり、金銭感覚は持っている資産額で鍛えられていくと言っても良いかもしれません。
準富裕層レベルまで積み上げた私ですが、富裕層、超富裕層レベルになると更に金銭感覚は研ぎ澄まされる可能性もあります。
ですが私は富裕層レベル以上になれば、今よりストイックになっていくとは思っていません。
おそらく一定額以上の資産になれば、自分が必要だと思う部分についての散財は許容する金銭感覚にシフトしていくと思います。
お金を大事にするけど、大事にし過ぎない・・・
要はバランス、まさに金銭感覚です。
お金の無い人の金銭感覚とは違った感覚を持つことになるでしょう。
私も何となく見えてきたような気もしますが、未だハッキリしない感覚ではあります。
FIRE後もこの金銭感覚は鈍らせずに行きたいものですね。
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