弱そうなヒーローみたいな名前の絶対仕事辞めるマン
絶対仕事辞めるマンという人が話題になっているようです。
名前だけ聞くと、私も絶対仕事辞めるマンですが、この人は私より遥かに仕事を辞めたいようです。
ほぼ貯金だけで、45歳で9,300万円貯金したそうです。
生半可な気持ちでは到達できないでしょう。
高給取りという訳でも無さそうです。
額だけなら私もこのまま45歳まで働いていたら届きそうですが、そこに至るまでの過程が大分違うように見えました。
何しろ節約っぷりが半端ではありません。
しかも・・貯金で9,300万円というのはかなりイカれています。
通常3,000万円以上のアッパーマス層以上になるためには投資の複利効果は必須と言っても過言ではないと思いますが、貯金だけで富裕層入りしそうなほどとは・・
その生活には頭が下がります。
氷河期世代は多かれ少なかれ社会から卒業したい。
絶対仕事辞めるマンは就職氷河期に卒業し、ブラック企業で働きながら徹底的な節約で9,300万円という資産を作りあげたそうです。
こんな極端な生活をしているのは、やはりというか何というか氷河期世代の同輩のようです。
就職氷河期世代は社会を嫌っている人が多い感があります。
就職時もそうですが、その後の社会人生活も賃金上昇は大したことが無い割に作業量が多く不遇をかこってきた世代です。
他の世代に比べて労多くして実りが少ないので、早く仕事を辞めたくなるのは自明でしょう。
私の会社も一般的には大企業と言われる会社ですが、就職氷河期世代の人はどこか社会に対しては冷めた目で見ている人が多いです。
特に人事制度や福利厚生なんかが変更された場合は、良くなった点より、どこが悪くなって全体的にどう改悪されたのかに注目する人が多いです。
絶対仕事辞めるマンもそうですが、どこか振り切った考え方を持っている人は氷河期世代に多い気がします。
私も会社なんて1mmも信用していませんし、国も信用には値しないと思っています。
円資産よりドル資産の方が多いのもそんな私の心情を反映しているようです。
これはとてつもなく極端な事例だと思いますが、そんな氷河期世代だからこそ、さっさと社会からの卒業、つまりアーリーリタイアやFIREをしたいのかもしれません。
貯金だけで資産形成する人は、極端な節約生活になりがち
どうやって9,000万円以上の資産を作ったのかについても書いてありましたが、基本に忠実に固定費を節約して資産形成したようです。
ただ、固定費の節約方法がかなり極端で、3万円のボロアパートに住みつつ最低限の支出は株主優待やポイントなどで賄う生活をしているそうです。
よよよさんみたいな感じでしょうか。
とりあえずかなり極端な節約生活であることはうかがえます。
月0円生活と銘打っていますが、家賃と光熱費、通信費くらいは流石に現金で払っているでしょうから月5万円以内くらいで生活していそうです。
そうなると年間60万円の生活費、年金は免除、税金と社会保険料を最低限支払っても100万円以内の支出に収まりそうです。
現在45歳の仕事辞めるマンさんが、100歳まで生きたとしても残り55年
リタイア後に、資産取り崩しの生活を続けたとしても多くて5,500万円、恐らく5,000万円以内で済みます。
この生活を続けていれば、40代で辞めても年金の支給範囲で生活できそうです。
何でリタイアの目標額を倍の1億円にしているのか疑問が残る人ですね。
3,000万円でも行けそうです。
極端な節約生活でリタイアすることの問題点
記事を見た感想としては、「私にはこの生活は無理」ということです。
私もリタイアは早くしたいですが、余りに無茶な貧乏リタイアは無理です。
この生活なら、会社は辞めてもセミリタイアにしてちょっと働いてでも収入を増やすでしょう。
絶対仕事辞めるマンさんは、この生活を20年以上続けているようなので、リタイア後に反動が来て贅沢を始めるといった可能性はまず無いでしょうが、気になる点はいくつかあります。
リタイア後の住居問題
まず気になるのが、住居です。
記事を見る限りでは、家賃3万円のボロアパートに住んでいるようです。
写真でも畳はかなり日焼けしていますし、壁もかなり年季が入っています。
今はブラック企業で働いていて殆ど家に帰れていないので気になっていないようですが、リタイア後に家に居る時間が長くなった時にどう感じるか?
私は1日中家に居てもストレスを感じないことが、家に居る時間が長くなるリタイア生活では重要だと思います。
私はリタイア後の生活を考慮して、生活施設がすべて徒歩圏内にあり、駅からもほど近い立地のマンションを購入しました。
どこにお住まいかは分かりませんが、家賃3万円のアパートは生活の利便性が高いところでしょうか。
40代くらいならまだ、遠くても出かける元気があるでしょうが、20年、30年と経って高齢になれば不便な立地で生活していれば、どんどん外に出なくなるでしょう。
私は自分の生活スペースが狭いとか、汚いとストレスを感じるので一人暮らしにはかなり広い物件を買いましたが、狭くて古いスペースに1日中居てもストレスを感じないでしょうか。
また、住替えの問題もあります。
オーナーの意向にもよりますが、恐らく生きている間に取り壊しの話が出てきそうな建物なので、アパートを潰すから退去してくれと言われる気がします。
その時、次の家が借りられるのか。
無職の40代、下手すれば60代、70代のオッサンに家を借りられるのかという問題です。
借りられないということは無いでしょうが、通帳のコピーを持って不動産屋を巡ることにはなるでしょうね。
リタイア後の食生活
もう1つの問題点は食生活です。
私は肉も魚もキノコも野菜も果物も乳製品も食べたいので、この食生活は無理です。
質素な食事は何の問題もありませんが、この食生活でなぜ病気にならないのか疑問に感じる栄養バランスです。
野菜も果物もありません。
米と卵で炭水化物とタンパク質が採れてもビタミン不足な気がします。
ビタミン不足で脚気になりそうです。
現代日本で江戸煩いなんて笑えませんが、同じものを毎日食べるにしてももう少し栄養バランスを考えた方が良いでしょうね。
1億円あっても長生きできるかは別問題です。
最大の問題はお金
見れば見る程1億円も貯める必要は無さそうな人ですが、もう1つ大きな問題があります。
この人も恐らく自分で「1億円も貯めなくても死ぬまで生活できるだろうな。」ということは分かっていると思います。
それでもこの生活を続けています。
ブラック企業で働いて、給料を貯め続けています。
私も感じていますが、資産が順調に増えていると会社を辞めたいのに辞められないという不思議な現象が起きます。
果たして1億円に到達した後、スッパリ仕事を辞められるのか?
辞めたとしても、資産の減少に耐えられるのか?
疑問はつきませんが、答えはもうすぐ出そうなのでツイッターはフォローしておこうと思います。
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