FIREを目指すアリが落ちそうな蟻地獄

セミリタイア
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FIREを目指している人や達成した人が陥る罠

私は41歳でFIREを目指している最中ですが、あと数年でFIREを達成してその後は余程のことがなければ、誰かに雇われて働くことは無い予定です。

実際FIREした後に手っ取り早く日雇いバイトをして小銭をゲットして稼ごうと考える可能性もゼロではありませんが、社畜の今はそんなことは全然考えていません。
FIRE後に働くなんてもっての外といった感じです。

何で十分な資産があってFIREするのに働く可能性があるかについて考えているのかといえば理由は1つです。

それは「できるだけ資産を減らしたくないから」です。
FIRE達成時の資産額は人によって様々ですが、共通するのはFIRE後は資産をへらさないように生活しているということです。
考えてみれば当たり前で、FIREを達成したからと言っても野放図に生活していればあっという間に資産は無くなってしまうでしょう。

FIRE可能なレベルまで資産を積み上げた人からすれば、FIRE後に好き放題お金を使うなんてことは悪い人と付き合い始めない限りはまず無いので、逆に警戒しないといけないのはお金を使わなさ過ぎて、たっぷり資産が残った状態で死んでしまうと言った状況になることでしょう。

今日はこのお話をしようと思います。

今って童話も歪めて伝えてるんだね、ちょっとビックリ

「死ぬ時に貯金残高が最高に達する」お金をコツコツ貯めた人が死の間際に必ず後悔することという記事を見ました。

「死ぬ時に貯金残高が最高に達する」お金をコツコツ貯めた人が死の間際に必ず後悔すること 90歳までにお金を使い切ることを考えたほうがいい
老後のお金について不安をもつ人は多い。経済コラムニストの大江英樹さんは「この不安が原因で、お金を増やし続け、死ぬ時に最もたくさんお金を持っているという人も多い。しかしそれは本当に幸せな生き方と言えるだろうか。私は人生の後半に向けて考えるべき...

最初に童話の「アリとキリギリス」という話の話を出して、アリは結局どうなったの?という話をしています。
私が知っているアリとキリギリスは、夏に遊び歩いていたキリギリスは冬に食べ物が無くて死んでしまうんですが、今の童話はアリがキリギリスに食べ物をあげてキリギリスは生きながらえられるそうです。

残酷シーンをカットするために改変したんだと思いますが、どうなんでしょうねコレ?
一応、キリギリスは心を入れ替えて働くようになったというオチを付けていますが、こんな話に改変してしまうと、童話から得られる教訓が無くなってしまうような気がします。

死という重いオチを付けるから、真面目に働かないと後で大変な目に合うよという教訓が得られるんだと思いますが、働かなくても誰かが助けてくれるという話にしてしまったら、働かないキリギリス最高!と感じる子供もいるんじゃないでしょうか。

普通に考えれば普段遊び歩いている人が心を入れ替えるなんて早々ありません。
特にキリギリスにデメリットもないので、実世界に即して考えれば、最初は真面目になったフリをして働いていたキリギリスも徐々に働かなくなり、結局毎日遊び回るようになるでしょう。
そして、冬になったらさぞ申し訳なさそうなフリをしてアリに食べ物を催促するでしょうね。

アリ側にしても、キリギリス側にしても学ぶところが無い、変な童話になりました。

取り崩し生活にしておかないと、食料に囲まれて死ぬアリになる。

童話のオチを歪めてつまらない話になってしまったのはともかく、FIREするような人は完全にアリ側の人間です。

食べ物(お金)を集めるだけ集めて巣に引きこもるので、アリそのものです。
私のように独身の場合、巣に1人しか居ないのに食べきれないほど、食べ物を集めておく必要は全くありません。
全部食べきる前に死んだら、巣の中で残った食べ物が腐るだけです。
他にアリが居れば、残ったアリが食べ物を食べると思いますが、独身のアリは死ぬ直前には食べ物が殆どゼロの状態にしておかないといけません。

そうしなければならない訳ではありませんが、残しておいても勿体ないだけなので当然です。
死んでも国庫に入るだけとなれば、食べきってから死にたいでしょう。

記事では90歳までにお金を使い切るというのを勧めていますが、私もこれについては同意です。
人生100年時代とか言われていますが、今41歳の私が何歳まで生きるのかを判断するのに簡易生命表があります。

令和3年の簡易生命表を確認すると、男性の場合41歳の平均余命は41.44年です。
82.44歳まで生きるのが平均になるので、90歳までに使い切る想定で生活するのは何ら問題ないでしょう。

今後医療が発展する可能性もありますが、今のペースで医療が発展しても1年で0.1年程度しか平均余命は伸びません。そうなると50年でも5年しか平均余命は伸びません。
私が生きている間には人生100年時代なんて来ないでしょう。

そうなると90歳で十分ということになります。
まかり間違って90歳以上まで生きてしまったら、年金でなんとかするか、もしくは生活保護ということになりますが、本当にゼロで死のうと思ったら100歳まで生きるなんて想定で考えていては、たっぷりお金を余らせて現世とお別れすることになるでしょうね。

そうなるとFIRE達成後は、資産を切り崩しながら生活する必要があります。
セミリタイアブログを見ていると、よく「FIREしたのに資産が増えている。」といった話を見ることがあります。

FIREの基本は資産を減らさずに配当益で生活することですが、「何歳まで資産を減らさずに生活するか?」についても考えないといけません。
FIREを目指していると如何に支出を抑えて生活するかを考えがちになりますが、FIRE達成後は如何に資産を取り崩しつつ生活するかを考えなくてはなりませんね。

余りに支出を抑えすぎると、今度は「やべ!死ぬまでに使いきれない。」と焦ることになりそうです。
その時にはどうやってお金使えば良いんだっけ?という状況になる可能性もあるので、FIRE達成後は、ある程度お金は使っていくというスタンスで多少資産を取り崩しつつ生活して、全体資産額は減少傾向なくらいが丁度よいのかもしれません。

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