年収250万円程度で2,000万円近い貯蓄を作るのは大変そう
46歳で手取り17万円、貯蓄1,800万円に到達したので、この先どのくらい贅沢しても大丈夫かという記事を見ました。
46歳で手取り17万円というのも中々悲惨です。
額面で21万円程度になるので、年収では252万・・ボーナスが3カ月分出たとして315万円程度です。
46歳でこれは中々キツイです。
生活はできますが、資産形成はかなり大変でしょう。
今日はこのお話をしていこうと思います。
20年以上節約生活しているなら、もはや慣れているはず・・
年収252万円で1,800万円貯蓄したということなので、まずはどのくらいの生活だったのか想像してみようと思います。
年収252万円で1,800万円、大卒と仮定すると就職から24年間経過しています。
貯蓄だけで資産形成したと考えると、1,800万円貯蓄するためには1年で75万円貯蓄していることになります。
手取りは17万円なので、手取り年収は204万円です。
そこから75万円貯蓄しているということは、129万円で生活していることになります。
生活費に使えるのは、大体月10万円です。
記事では12.2万円が生活費として想定されていますが、これだけだと1,800万円に届きません。
高卒で28年間勤務でも届かないので、生活費はもうちょっと少ないでしょう。
ただ、月10万だとしても、月12万だとしても家賃、食費、光熱費を支払えば殆ど残らないでしょう。
LEAN FIREしている人のブログだと10万円以下の生活費で生活している人も居ますが、この人もかなりの節約家です。
月10万円で生活するのは、私には無理ですね。
生活水準を下手に上げない方が良い
恐らくずっと節約生活を続けて1,800万円の資産を築くに至ったと思うんですが、何を思ったか急に贅沢したいと言い始めています。
相談されたFPは真面目にいくらまで取り崩して生活できるか計算して、毎月5万使えるとしていますが、危険な兆候です。
何故なら、これまでずっと月10万円程度で生活していた人が、急に1.5倍の支出に増やすのです。
歯止めが利かなくなって、貯金にも手を付け始める可能性があるでしょう。
「自分へのご褒美」とか言い出す人は、基本的に金銭感覚がバグっています。
ご褒美なんて出さなくてもストレスにならない生活をするべきでしょうね。
どうしても必要なら買うで良いと思います。
贅沢したいといった曖昧な理由で生活水準を上げない方が良いと思うんですが・・
どうしても生活水準を上げたいのであれば、1点だけですね。
食事を良くしたいなら食費だけ、趣味なら遊興費だけ、服なら衣服費だけとカテゴリ1つだけ上げて、他の生活費は一切上げないべきでしょうね。
1つ上げて、他の生活費も上げると生活が破綻する可能性があります。
高コスト生活に慣れ切ってしまった後では、46歳で手取り17万円しかないのでリカバリーできません。
平均の3分の1程度の給料しかないので、贅沢したいなら月給上げる方向で頑張った方が幸せだと思います。17万から5万円くらい増やすのであれば比較的容易でしょう。
転職できればクリアできそうです。
私だったらどうするか。
私だったらどうするか考えてみようと思います。
まずは手取り月17万は安すぎるので、即転職活動するでしょうね。
まったくの未経験46歳を雇用してくれるところは無いでしょうから、関連する業種でもうちょっと給料水準の高い会社に絞って就職活動すると思います。
転職後に少し支出を増やして生活します。
1,800万円の資産があるので、資産の9割(1,620万円)は投信とETFに投資します。
3%利益が取れれば、486,000円の配当益が貰えます。
税金払うと38万円程度ですが、月3万円程度になります。
配当益でちょっと贅沢しつつ、増えた給料はそのまま投資に回します。
そのまま60歳まで働けば、年利3%、積立3万円だとしても2,100万円程度にはなります。
年金は120万円~130万円程度なので、取り崩しが月3万円程度なら58年持ちます。
60歳でリタイアすると65歳までの生活費を貯金から取り崩す必要があるので、65歳時点で手元に残るのは1,200万円程度でしょう。
月5万円の取り崩しなら20年持ちますので、平均寿命までは資産が持つでしょう。
そんなことを考え、私なら60歳でリタイアする方向で考えるでしょうね。
多分この人は貯金に目的が無いタイプです。
貯金が増えてきて、何かに使わないといけないと考えて「何か贅沢を・・」と言い始めたのかもしれません。
特に意味もなく貯金できる人ほどリタイア向きな気がします。
この人もリタイアを目的にすれば、贅沢しようとは思わなくなるかもしれません。
コメント