資本主義の限界と歪みは上手いこと出来ている。

札束 風呂 セミリタイア
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大多数の貧乏人と一握りの金持ちの構図

アメリカほど酷くはありませんが、日本でも貧富の差は大きいです。
貯蓄額などを見ると分かりやすいですが、貯蓄100万円未満の家計がある一方で、4,000万円以上貯蓄がある家計もあります。

2021年の家計調査報告では貯蓄0を含めた中央値は1,026万円もあります。
余所から見ている限りガバガバな家計が多いにも関わらず、意外と貯蓄が多いのでそう考えるとまだまだ日本の家計は余裕があるのかもしれません。

とは言え、平均以下の1,000万円に満たない家計も48.8%もあるので、食費や光熱費が上がって家計は火の車だよという家計も多いんでしょうね。

総務省 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-から引用

4,000万円以上貯蓄がある世帯は、私のように節約して投資と貯蓄で蓄財している可能性もありますが、所得額の割合を見ても貯蓄額の割合とほとんど同じ形になります。

厚生労働省 2021年 国民生活基礎調査の概況から引用

貯蓄も所得も少ない人が多くて、額が増えるにつれ構成する割合が小さくなっていきます。
これが貧富の差と呼ばれるものですが、大多数の貧乏人と一握りの金持ちという構図が出来上がります。

資本主義の宿命です。

ようやく日本にも嫌資本主義ブームが来る?

何で今更こんな資本主義である限り当たり前な話をし始めたのかというと、「行きすぎた資本主義で貧富の差が拡大? 日本にも広がる戦意喪失社会とは」という記事を見たからです。

行きすぎた資本主義で貧富の差が拡大? 日本にも広がる戦意喪失社会とは | THE OWNER
資本主義と民主主義は、それぞれが健全に機能していれば、社会のバランスを保つよいシステムだといえます。ところが、現代はさまざまな場面で、これらに「歪み」が出てきています。

戦意喪失社会と言われると、中国の寝そべり族のことを思い出します。
働くことに疲れて、寝そべって何もしない方が良いと考える人達です。

この流れは中国だけではなく、アメリカでも無理に働かない静かな退職やFIREがブームです。
中国でもアメリカでも、つまるところ、頑張って働かないで暮らしたいという人が増えているということなんでしょう。

人間は働きたくないのが基本です。
タンピンとか麻雀みたいだな。 最近中国で社会的な競争を避けようとする「横たわり族」と呼ばれる20代、30代の若者が増えているというニュースを見ました。 彼ら彼女らは「躺平(タンピン)」と呼ばれ、中国語で「横たわる」という意味だそうです。躺平...
エリートだからFIREしたくないなんて、そんなことは無い。
日本ではエリートがFIREしないなんてそんなことは無い。 アメリカのFIREと中国の寝そべり族、それと日本の草食化についての記事を見ました。 アメリカ発のFIREについては、日本でも市民権を得てきた感があります。テレビや雑誌等のメディアでも...

この嫌資本主義的な考え方がようやく日本にもやってきたということなのかなという気がします。
実際、私も働きたくないですしね。
日本のように時間や規則に厳しくて、細かいルールを押し付けられてそれを強制されるような社会ではもっと早く、働きたくねぇという人が増えても不思議ではなかったんですが・・

ようやく来ましたね。この流れがw

資本主義の歪みはよく出来ている。

記事内では資本主義と民主主義に「歪み」が出てきていると言っています。
民主主義については記事では触れられていませんが、高齢の有権者が過半数の日本ではシルバー民主主義と言われるくらい高齢者優遇の政策が取られるので、こういった流れも民主主義の歪みといって良いでしょうね。

最近、低所得世帯への現金給付3万円を検討するという話がありましたが、あれも授益的な層は子育て世代というよりは、年金世代に授益的な政策です。
条件が住民税非課税世帯ということで、資産5億円あっても年金を殆ど貰っていなければ住民税非課税世帯になります。実際対象となる高齢者世帯は63%あるようなので、子育て世代向けの仮面を被った高齢者向けの給付ということです。

記事内では、資本主義の歪みについては、「絶えざる経済成長」を求め続ける資本主義のルールについていけないと考えている人が増えているという問題と、このルールについて行けるのは一部の能力のある人間だけで、大多数の人間はついては行けないという厳然たる前提があり、その上で「負けたくない」けど、まったく勝てる気がしないので勝負もしたくないし、努力もしたくないという人が増えているという状況で、歪みが出ていると語っています。

これについては良く分かります。
社畜をしていると、毎年達成するのが難しいレベルの目標を設定され、頑張って達成しても翌年は更に高い目標を課されることになります。
これはそのまんま資本主義のルールなんですが、それをそのまま従業員に押し付けているので従業員からすると嫌になるのは当然です。

目標を達成してもちょっとボーナスに色が付くくらいですし、部門で達成しないと色すら付かないこともあります。
そんな状況でとりあえず、目標だけ吊り上げられてもやる気にはならないでしょう。
「別にやらなくてもクビにはならないので、適当にやっておこう。」と考えるのも当然の帰結です。

私はアーリーリタイアすることで、早々にこの資本主義の仕組みから抜け出そうとしています。
自分の能力であくせく働くよりは、一握りの能力ある勝ち組に投資して、投資したお金を元に勝ち組はさらに成功して、私は儲けの一部を配当としていただくという形にした方が、楽な上に儲けは大きいです。

その流れはそのまま貧富の格差という形になるんですが、それはまぁしょうがないですよね。
だって楽だし、自分でやるより確実です。
それが嫌なら資本主義を止めて、社会主義になるしかありません。

私はさっさと資本主義というクソゲーは止める予定ですが、できれば多くの人には気付かれずにこのクソゲーを続けてくれた方がありがたいです。

ニュース動画から引用

お金を払って何かしてくれる人が居なくなっては困りますので、資本主義における真の勝ち組は「働かずに生活できる人」だという事実に気付かない人が、多くいないといけません。

これまでどおり、医者や弁護士が勝ち組だと言っている社会のままで居て欲しいなぁと思いつつ今日はお休みなので、昼寝しようと思います。
働いたら負けよ。

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コメント

  1. ういと より:

    働かずに食べれることが資本主義なのに、そのくそげーを辞めるという事は一生働きたいと言っていることになるけど

    • nekonabe より:

      ういとさん、コメントありがとうございます。
      怠惰を求めると勤勉にたどり着くのがクソゲーたる所以です。
      楽して儲けようとすると、大概は犯罪になります。

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