日本人じゃなければ、私も日本では働かないわ
「日本企業で働きたくない・・・アジアで人気ガタ落ち!嫌われる「日本式働き方」とは」という記事を見ました。
過労死を始めとして昔から碌でもない職場環境だった日本ですが、外国人に人気が無いのも当然かなという気もします。
なぜなら、日本の国民である私でさえも「もう働きたくない。」 と思っているんですから、海外から日本に来た人なら、より嫌でしょうね。
文化的にも日本とは異なるので、「何こいつらバカみたいなことしてるんだろう。」と
言葉が通じない異国からやってきた外国人は、「何を言っているか分からない。」&「言っている意味が分かっても、何でそうするのか分からない。」とWで意味が分からない状態で更に働き辛いことでしょう。
私ならせめて言葉が通じる国で働こうとすると思いますが、今日はこのお話をしようと思います。
旅行する分には良いけど、働くと地獄な国
早稲田大学トランスナショナル研究所の調査結果によると、 アジアのホワイトカラー人材が働きたい企業の国籍は、自国企業が82%、ついで米国企業が67%、 欧州企業は58%、 そして日本企業は40%で最下位だったそうです。
中国の悪名高い「996」に比べれば日本の労働環境の方がまだマシですが、アメリカやヨーロッパに比べれば、日本の労働環境は決して良い環境ではありません。
自分の国の企業で働きたいというのは分かります。
誰しも自分の慣れ親しんだ国で、家族や友人が回りに囲まれた環境で働きたいでしょう。
自国企業に多少のデメリットがあったとしても、緑も所縁もない外国で一発当ててこようとは思わないはずです。
もし外国に出稼ぎするにしても、できるだけ短期間で必要額を稼いで自分の国に戻ろうという人が多いのではないでしょうか。
そして短期間で稼いで帰るという条件を考えた場合、日本で働きたくないのも分かります。
日本の給料は全然上がらない上に、上がる要素が殆ど無いからです。
最近は物価上昇が厳しいので、給料を上げる企業も出てきていますが精々数千円から1,2万円と30年殆ど給料を上げてこなかったのに上昇額は渋いです。
更に日本語は日本でしか使われていないので、 アジアの国の人からすれば未知の言語です。
漢字、ひらがな、カタカナと使う文字の種類も多く、漢字は日本人でも全部は覚えていないくらいの数があるため、 世界一難解な言語とも言われています。
アジアでも英語が通じる国は多いので、英語が通じるアメリカやヨーロッパは選び易いでしょう。
わざわざマイナー言語の日本語を学習してまで日本で働こうとするのは、ハードルが高いということです。
京都とかアニメが大好きな人な日本好きなら、日本で働きながら住みたいという人も居るかもしれませんが、ただお金が稼ぎたいだけの人にはキツイでしょうね。
私は4割も日本の企業で働きたいという人が居ることにビックリしました。
外国人が日本で働くメリットは薄い
記事内では言語以外にも、閉鎖的な雰囲気、限定的な昇進、低い報酬が嫌という意見が出ているようです。閉鎖的で低い報酬なんて国籍に関わらず、誰でも嫌だと思います。
日本は就社と呼ばれるほど、就職すると就職した会社に縛られるため、閉鎖的になりがちです。
特に企業規模が大きくなればなるほどその傾向は強いと思います。
私の居る会社も古い会社なので、同じ会社内でも他部署は別会社くらいの扱いで、部門間で対立があったりします。
正に日本の村社会のようなもので、会社は1つの村ですね。
会社で何かやらかすと村八分になるのも、村そのものです。
能力主義を導入する会社もありますが、十全に機能している会社は少ないでしょう。
今も昔も上司のお気に入りが昇進しやすい村の慣習法が今も続いています。
そんな村社会に、全然別の価値観を持った外国人が入ってきて、正当に評価できる上司がどれだけいるかという話です。
建前的にダイバーシティを謳っていても、外国人だと身構えてしまう日本人は多いでしょう。
日本は単一民族国家なので、他の国と比べても自国民と外国人という切り分けが強い国だと思います。
そんな中で働かなきゃいけない、外国人もそりゃ居辛いでしょう。
給料が安いのは今更です。
中国どころか、他のアジア圏の国々にも抜かされたので、日本の給料は世界的に見ても高い水準ではありません。
今や日本は安くて、面倒くさい国になったと言う訳です。
そりゃこの状況が分かっていれば、外国人も働きたくないはずです。
書けば書くほど、外国人がわさわざ日本で働くメリットなんかないんじゃないと思ってしまいます。
平和主義を語る割に、社会の仕組みは戦時中
記事では日本人が真っ先に叩き込まれる 「報連相」 がアジア人にとっては嫌がられるという話がされています。
社畜ならば、今更説明されなくても分かると思いますが、上司への報告、上司への連絡、上司への相談の頭文字をとったアレです。
報告していても上司が駄目だと「ワシは聞いとらん」 と言われるアレです。
日本では自分の保身のために、後々問題になりそうな話については連絡しておいて、いざ問題が起きた場合は、上司に責任を搾り付けるために使います。
緊急避難的にも使えるので、とりあえず上司に報告しておくことに違和感が無くなってしまった私はすっかり日本の社畜に毒されているんだと思いますが、日本以外のアジア諸国では違うようですね。
よく考えてみれば、上司への報告だの連絡は、確かに直接仕事に関係ありません。
報告しなくても、仕事を終わらせるだけなら不要です。
「こんな無駄なことを何でやらないといけないんだ?」と言われれば、そのとおりです。
この報連相が、戦時中の日本軍のやり口と同じで反発されるらしいです。
記事を見る限り、そのまんま戦時中の仕組みが残っている感じがします。
学校教育も優秀な社畜を作る仕組みです。
優秀な社畜は、言い換えれば優秀な兵士を作っているのと変わらないのかもしれません。
学校教育や報連相以外でも、未だに戦時中の仕組みが日本では生き残っています。
給料から税金が自動的にピンハネされる「源泉徴収」もナポレオン戦争の戦費調達のために開発され、ナチスドイツでも採用された戦争中に生み出された制度ですが、未だに日本で使われています。
自分で確定申告して税金を納める方が、制度的には健全なはずです。
ですが、取りっぱぐれが無いように強制的にお金を徴収する仕組みが、21世紀になっても未だに残っているのが日本です。
そう考えると、日本は未だに戦時体制なのかもしれません。
集団主義的なところもそうですし、私がリタイアしたいのもこの戦時体制のような雰囲気が理由の1つになっているのかもしれませんね。
コメント
外国って完全に仕事任される感じなんだ
それで失敗した時はどうなるんだろう?即首だから問題なしか
きんどさん、コメントありがとうございます。
失敗しても即クビにはならないでしょうけど、居辛くはなるでしょうね。
中国は即時解雇がありますけど、ちょっと失敗したくらいではクビにはならなかったと思います。