公務員にセミリタイアする人が多いのが分かった気がする

ブラック役場 セミリタイア
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人気職だが私の学生時代は悲惨な状況だった。

公務員というと日本では大人気な職業の1つです。
親が子供に就けたい仕事ランキングなんかでも1位になりますし、学生がなりたい職業のランキングでも上位になっています。

景気が良いバブル時代は給料が安いので不人気だったらしいですが、私が就職する前からひたすら不景気が続いているので、ここ数十年はずっと人気の職業の1つでしょう。

特に私が就職する時は就職氷河期だったので、倍率数十倍当たり前の人気職でした。
そんな訳で、学生時代の周りの友人は公務員を受けている人がいっぱい居ました。

話を聞いている限り、受験勉強の時より遥かに多い教科数(数十教科)の勉強をしていたそうです。それを聞いた私は「面倒くさそうだから、止めとこ。」と思った訳ですがw
余りに教科数が多いので、就職活動する時間も取れないという感じだったようです。
しかも就職氷河期で良い大学に居ても普通に落とされまくります。
学歴フィルターが通れても、採用数を絞っているので普通に面接で落ちまくるといった状況です。
とりあえず落ちたら別の会社に就職して・・というのも難しい状況だったでしょう。

思えば、この時にリタイアしたいという元ができたのかもしれません。
何しろ私は働きたい訳ではないのです。
働きたくないのに、働く手前でもの凄い手間をかけて就職活動をしているわけです。

しかも手間をかけた上に、普通に落ちてまた手間をかけると・・
いわゆる賽の河原状態です。
ひたすら石を積んで積み終わる前に鬼に崩される状態です。
地獄かな?

そんな悲惨な時代だったわけですが、友人連中も全員公務員になれたわけではありません。
就職できた人は良かったねで終わりなんですが、落ちた人は結構悲惨です。
公務員試験の勉強で碌に就職活動しなかったので、卒業時点で無職がほぼ確定します。
公務員試験に落ちた友人はわざと単位を落としたり、大学院に行く人もいましたが、飲食等の明らかにブラック企業に就職したり、そのまま卒業した人もいます。

・・・全然音沙汰が無いですが、まだ生きているんでしょうか。
もしかしたらニート歴十数年の40代になっているかもしれません。

限りなくブラックな環境だが、ブラック企業より金は貯まる。

そんな学生時代の話を思い出したのは、「役所勤務はブラックか?」公務員の役得と犠牲という記事を見たからです。

「役所勤務はブラックか?」公務員の役得と犠牲
ある調査によると、学生が公務員を志望する理由は、「安定している」、「休日や福利厚生が充実している」、「社会的貢献度が高い」、「給与・待遇が良い」、「地域に密着した仕事ができる」などが上位を占めていま…

記事を見る限り、福利厚生は流石の充実度のようですが気になったのはブラック要素です。
長時間労働、休暇が取り辛い、残業代が出ない、やりがい搾取とブラック企業の代名詞的な条件のオンパレードです。
ブラック企業要素の満貫なので、ホワイト要素多めでも限りなく黒に近い環境でしょう。
黒に何を混ぜても黒いですからね。しょうがないね。

休憩入れて8時間拘束された後にするのが残業です。
只でさえ長い時間拘束されているのに、そこからさらに無給で拘束されるなんて正気の沙汰ではありません。
しかも相手をしているのは公的扶助が必要な人です。
経済弱者なのでストレス溜まっている人が多いでしょうし、DQN率も高そうです。
そこから、更に休暇も取れないとなるとかなり悲惨です。

入る時にあんなに大変だったのに、入った後もブラックでは浮かばれませんね。

この記事を見て、なるほどセミリタイアした元公務員ブロガーが多いわけだと思いました。

福利厚生が充実していて、給料も大企業の平均は貰えてボーナスもちゃんと出る。
しかも長時間労働で休暇が取り辛いと来れば、お金は貯まりそうです。
収入がそれなりに多いけど、平日は使う暇が無いし、休日は死んだように寝ているという状況です。
お金を使っている時間が無いのですから、そりゃ普通に貯まっていきます。

更にやりがい搾取と、残業代なしとくれば「何でこんなに働いているんだろう?」と気付く人も多いでしょう。
働くことの意味の無さに気付いた時に、ふと預金通帳を見て数千万円貯まっているのを見れば、「おぉこんなに貯まっている。もう働かなくても良いんじゃないか。」と考えても全然おかしくありません。

公務員の仕事は、警察官とか消防官を除けば書類仕事が多いでしょうから、仕事で文章を書いている公務員も多いでしょう。

お金が貯まりやすい環境の上、働くことに疑問を持ちやすい環境で、さらに日常的に文章を書くことが多い仕事とくれば、セミリタイア後にブログを始める元公務員のリタイアブロガーが多いはずです。

ジョジョの奇妙な冒険 30巻 39ページから引用

しかもそれなりに学歴が高くて、公務員試験を突破できる継続して勉強し続けられる忍耐力もあるとなれば、始めたブログもそれなりに長く続けられるでしょう。

何かすごく納得してしまいました。

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コメント

  1. いいげ より:

    儲からんけど重要で責任も重く、けっこう嫌な相手もいる、ようするに誰もやりたがらない仕事を皆が税金払ってまでやってくれとお願いしているのが公務員だからな。
    そりゃつらいわな。

    • nekonabe より:

      いいげさん、コメントありがとうございます。
      クビにはならないからもっと自由にやれば良いと思うんですが、やったらやったで面倒くさい人がいるんでしょうね。

  2. 社内ニート より:

    民間でそこそこ長く働いた後、今は地方公務員やってます。
    私の周囲でも、去年に1人、50歳過ぎの人が早期リタイアしましたね。

    私が思うに、公務員が早期リタイアしがちなのは…

    1.元々ガツガツ働きたいと思っていない人が公務員になりがち。(国家総合除く)
    2.地方公務員であれば、結婚するまでは実家通いであるケースが多くて独身時代にガッツリ貯められる。(生涯独身や晩婚なら、独身時代の貯えで勝負を決められる)

    という2点かなと思います。

    待遇に関しては、民間の中堅企業とイコールといったところでしょうか。
    大手企業や優良企業と比べればかなり劣ります。私も転職で給料が3割ぐらい減りました。言うほど待遇は良くないです。

    職場がブラックか否かについては、自治体による差がかなり大きいし、大きな自治体なら部署による差も大きく、何とも言えないですね。

    • nekonabe より:

      社内ニートさん、コメントありがとうございます。
      内容的に恐らく公務員の方だと思いますが、貴重なご意見ありがとうございます。

      公務員になりたい人は身分保障(クビにはならない)の部分が就職する理由で大きいのかなと思っています。
      民間でも早々クビにはならないので、何なら全く働かずに過ごそうとしている人が多く居ても不思議じゃありません。
      2については、どうなんでしょうね。子供部屋おじさん、おばさんが公務員の給料を働きつつ資産形成すれば貯金だけでもリタイアできそうです。

      国家公務員は不夜城のブラックなイメージで、地方公務員が楽そうなイメージがあります。
      部署によるは民間でも同じですね。私はそんなに忙しい部署ではありませんが、忙しいところは全然帰れないので配属ガチャが大きいのは民間も公務員も変わらないですね。

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