根拠が無くてもみんなそうだと思えば、動いてしまうのが相場
特に何の根拠も無いけど、市場が勝手にそうだと考えて価格が動くということが投資では良く見られます。
例えば、以下のような内容です。
米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めペースを緩めるとの見方から米長期金利が低下。日米金利差の縮小観測を誘い、円買い・ドル売りが優勢になったという記事です。
FRBは景気が悪くなったとしても、インフレが収まるまで利上げを止めないという方針を明言しています。
実際、FOMC毎に利上げを続けていますし、アメリカでは労働者不足が続いています。
引き締めペースを緩めるなんて話は何ら根拠がないんですが、根拠があろうが無かろうが下がる時は下がるし、上がる時は上がるのが相場です。
実際昨日はNTダウもS&P500も急騰しました。
根拠が無くても、みんながそう思って買えば上がるし、売れば下がります。
根拠が無い場合は、上昇や下落は一瞬のことですぐに元に戻ります。
普通に考えたら、理論的には絶対に上がると思えるようなケースでも、特に根拠が無い情報をみんなで信じれば下がったりしますし、逆もまた然りです。
多くの人の思惑で相場が動くので、例えばハーバード大卒の人が考えた年利10%を保証するFXの自動取引ツールとかは詐欺であることは明白に分かります。
頭の良し悪しで相場に勝てる程単純じゃありません。
相場は多数の頭の悪い人も参加していて、噂や思惑でも動きます。
市場は所謂、カオスな状態です。
理論だけで勝てるなら、頭の良い人はみんな投資で大儲けして誰も働いてませんよ。
そういった当たり前のことが分かっていれば、この手の詐欺に引っかかったりしないと思いますが、未だにFXや暗号資産で騙される人が居るのが不思議です。
社畜の労働時間に根拠のない噂で相場が動くと動揺する
10月5日にこの手の根拠の無い噂で、為替が動いてちょっと動揺したという話をしようと思います。
10月5日に1ドル144円を割り込むシーンがあったので、例によって買いで仕込みました。
その後、寝て、出勤するために起きた後、ドル円のレートを確認しました。
その時は、1ドル144.2円ほど
よしよし、含み益になっている。だが、利確するほどではないと思い、そのまま出勤
会社について暫くした後、ふとドル円のレートを確認してみると、143.5円・・
ずっと見ている訳ではなく、たまに確認してこのレートになっていると動揺します。
こういった根拠の無い情報を元にレートが動くとさらに動揺します。
何か理由があれば、それを元に損切するか、保持するかの判断ができますが、理由が無いと「え・・何でこうなったの?」といった状態になります。
実際動揺しましたが、狼狽して損切することはありませんでした。
何しろ損切する理由がありません。すぐ戻るだろうと思えるような話です。
確かに金利も3.7%から3.6%に低下していましたが、そこまで下がる理由にはなりません。
FXで最も重要なのは証拠金の管理です。
証拠金維持率を通常の取引でどの辺りに設定するか、どこまで許容するかが基本であり、奥義でもあったりします。
根拠の無い情報だと思っていたとしても、レバレッジ15倍とか20倍かけていては正常な判断はできません。
何しろ強制ロスカットラインが見えてきた状態で、損切するか保持するかの判断を迫られているわけです。
並みの神経では正常な判断はできません。
わたしの神経も人並みなので、そんなにレバレッジをかけてFXでの取引はできません。
証拠金維持率は頑張っても、せいぜい1,000%でしょう。
普通は証拠金維持率2,500%(レバレッジ1倍)~1,250%(レバレッジ2倍)の中で取引しています。
この程度のレバレッジであれば、噂レベルの話に惑わされることは少ないです。
実際、仕事中にチラ見したレートが急に下がっていても、損切判断せずにホールド継続できました。
結局、そこから戻して144円台後半を推移しています。
やはり、資金の余裕は心の余裕です。
市場との心理戦になりがちなFXでは、資金の余裕が一番重要です。
もっとレバレッジをかければ儲かりますが、投資判断がガタガタでは投資では勝てません。
これからも、あまりレバレッジをかけ過ぎて無茶な取引にならないよう慎重な取引を心掛けていきたいものです。
私の意見を記載したものですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
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