呪文のように繰り返されるフレーズ
社畜をしていると、よく聞くフレーズがあります。
特に1年に1度行われるストレスチェックの時に良く聞きますが、「適度なストレスは体に良い。」というものです。
適度なストレスは体に良いですが、過度なストレスがかかると心身に不調を来たすので、ストレスがかかっているかチェックします。という要旨でストレスチェックを行っている会社が多いでしょう。
私はこのフレーズを聞く度にモヤモヤします。
それは、何を持って「適度なストレス」だと判断しているのかということです。
そもそも社畜は適度とは程遠いストレスの塊
適度なストレスと言いますが、ストレスには快ストレス(良いストレス・eustress)と不快ストレス(悪いストレス・distress)の2種類があります。
良いストレスは適度な運動を行うことでかかるストレスのようで、不快なストレスは過剰で慢性的なストレスを指すそうです。
良いストレスは判断力や行動力を高めるそうですが、過剰で慢性的なストレス・・・
正に社畜の暮らしそのものが不快なストレスと言って良いのではないかと思います。
フルタイム社畜の1日8時間、週に40時間、年に240日以上、自由を拘束されているという事実だけで、過剰で慢性的な悪いストレスがかかっていると判断できます。
しかも、これが最低の一番楽なラインですからね。
実際はこの時間に、往復の通勤時間、昼食時の休憩時間、人によっては定時前後に発生する早出、残業、休日出勤が加わるので、更にストレス要素は増します。
私のように都心に向けて出勤する必要がある社畜の場合、通勤時は満員電車に乗ることになりますので、これも過剰なストレスと言って良いでしょう。
満員電車で通勤する社畜は、臨戦態勢の戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも、強いストレスを感じるそうなので、日々、戦場のような非日常より強いストレスに晒されていることになります。
まぁ、何が言いたいかというと、社畜は出勤後に何もしないで定時まで居て帰宅したとしても、過剰で慢性的なストレスに晒されているので、適度なストレスとは程遠いところに居るということです。
更に納期とかノルマとか、目標だとか社畜を追い立てるストレス要素が追加されるので、社畜=不快ストレスと言っても過言では無いでしょう。
社畜をしつつストレスを避ける手立ては無いが、最小化はできる。
こんな話をしても、ストレスが無い生活なんてありえないので、うまく付き合って生活していきましょうといった話になりがちです。
そうなると、表現方法が多少異なったとしても「社畜なんだから諦めて、ストレスまみれの生活を誤魔化し誤魔化し40年以上送ってください。」という身も蓋も無いアドバイスに収束していきます。
まさに働いたら負けといった状況です。
何しろ、何もしなくても慢性的で過剰なストレスを受けているのですから、逃れるためにはそもそも社畜を辞めざるを得ません。
コロナ禍で在宅勤務になっただけでも、かなりストレスが軽減されたと思いましたが、ワクチン2回目を接種した辺りから、また出社に逆戻りしてしまったので、楽な生活を知ってしまった分だけ、より社畜の暮らしの過酷さを感じるという皮肉な結果になってしまっています。
こうなると、ストレスを減らす手立ては会社に行かない。つまり出勤する日を減らすしかありません。
出勤しなければ、ストレスはありませんし、何なら他の社畜は出勤してるけど、自分は休みという優越感すら感じられます。
働く日を極限まで減らす「有給の全消化」でしか、社畜のストレスは軽減できないというのが私の結論です。
ちなみに私は、毎年実行しています。
誰も取っていないとか、余計なことを考えずに、特に意味も無く取るのがポイントです。
何なら毎月10日は取るとか、毎月決まった日に取るようにして、仕事でどうしても外せない予定があれば、前後にずらすという方法でも行けるでしょう。
社畜のような雇われの場合、どうしても外せない予定やリスケできない予定というのは、実は少ないです。
自分でなければならないということも、まずありません。
そう考えているのであれば、それはあなたの思い込みですので、とりあえず休む予定を意味もなく入れて、淡々と消化するようにしましょう。
強くても弱くても体に悪いということは、ストレスそのものが悪いという話
社畜がストレスまみれなのは分かっていましたが、何で今更こんな話をしたのかというと、以下のような記事を見たからです。
過剰な強いストレスは死に繋がることは分かっていましたが、実は弱いストレスだけで死に至るという話もあるという内容のお話です。
専門的な話が多かったんですが、結論として、健康に影響を与えない程度の弱いストレスを与え続けられたほとんどのマウスが急死したそうです。
健康に影響を与えない程度の弱いストレスって何だろうという話ですが、マウスをじめじめしたところに置いたり、特殊なケージで飼って、ぐっすり眠るのを妨害するというストレスをかけたそうです。
我慢できないほどではない少し不快な場所に居続けたり、ぐっすり眠れない状態を続けたりしたマウスは、血液中の免疫細胞の状態次第で急死に至ったそうです。
我慢できないほどではない少し不快な場所・・・・会社じゃねーの、それって。
1日の3分の1以上、1年の3分の2居る、少し不快な場所、それつまり会社
私は、過剰で慢性的なストレスの元になる場所だと思っていましたが、あまりストレスと感じないタイプの人でも「死に至る病の原因」になるかもしれませんね。
適度なストレスは体に良いなんて話は、大分眉唾感が出てきました。
ストレス=悪でも良い気がしますが、そんな話にしてしまうと、社畜を奴隷として扱う経営者が困ったことになるので、死ぬほど体に悪くても、今後も「適度なストレスは体に良い。」ことになるんでしょうね。
早いところ、社畜というストレスの元凶から逃げ出したいところですが、リタイア後に失敗して社畜に出戻りということになったら、在宅勤務後の出勤以上のストレスになると思いますので、今は可能な限り出社しないスタイルで、予定時期まで社畜を続けようと思います。
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