メッキが剥がれてきたか、とうとう3万ドルも割り込んだ。
ビットコインがとうとう、直近高値の半分以下になりました。
直近の高値は2021年11月10日に一時69,000ドルを付けています。
それがたった半年ほどで、30,000ドルまで下落しました。
円でも779万4000円から400万円まで下落しています。
為替の影響で、ドル換算よりはマシですが、何の慰めにもなりません。
今日は、ビットコインについて私の考えを述べていこうかと思います。
ビットコインを含む暗号資産に投資しない理由
私は、ビットコインも含めて暗号資産への投資は行っていません。
何か暗号資産に関連するものがあるとすれば、以前楽天でサービスが始まった際に手持ちの余っているポイントを投入した楽天ポイントビットコインくらいでしょうか。
サービス開始時の2021年3月に400楽天ポイント程ぶち込んだ後、追加も引き出しもせずに放置していますが、全く増えませんね。
それどころか、マイナス145ポイント、4割近く下落しています。
私が暗号資産への投資を行わないのは、ボラティリティが大き過ぎるためです。
2020年末から始まった上昇局面の時も、2021年末から今までに至る下落局面もそうですが、値動きが大きすぎます。
2020年末の上昇時からずっとガチホしている人であれば、250%程の利益が出た後に50%の下落なのでまだまだ含み益の状態だと思いますが、そんな人は稀でしょう。
普通の投資家は2021年2月時の3週間で70%上昇した局面や、5月の50%以上下落した局面で翻弄されて、どんどん疲弊したのではないでしょうか。
たった数週間で50%も上昇したり、下落したりという値動きの荒さは非常に精神を消耗します。
こういった大きな値動きをされると、生活していても常にビットコインの価格が気になるでしょう。
そのため、ビットコインのような値動きの荒い金融商品をポートフォリオに入れようとは思いません。
勿論、上昇する可能性も高いので、できるだけ多くの資産をビットコインに振り分けるという投資を考える人がいるのも分かります。
予想が当たって上昇局面にうまく乗れれば、即リタイア生活に入れるかもしれません。
ですが、予想を外して資産が半分になったら立ち直れません。
リタイア資金ができても、税金で半分以上取られるので、最低リタイア資金の2倍以上稼がないといけないのもキツイところです。
原資が少なければ、何度か当てる必要があり、少額で始めるには少々難度が高いですね。
若い内は立ち直る時間もありますが、40代、50代となってくると、立ち直る時間も無いので、なおさら致命傷だけは避ける必要があります。
同様の理由で、セミリタイア後にビットコインをポートフォリオに入れることもありません。
折角ストレスがないリタイア生活を送るのに、「ビットコインの値動きが気になって夜も眠れないし、外に出かける気にもならないくらいビットコインの値動きが気になる。」となったのではリタイアする甲斐がありません。
上がろうが下がろうが全く気にならない位、ちょこっとだけ買っておくぐらいはするかもしれませんが、資産の半分とか全部暗号資産に変えるといったことはしないと思います。
買っても精々、全資産の5%以下で、下落局面は特に気にならず、上昇局面ではちょっと嬉しいと思う程度にするでしょう。
ゴールド、債券価格はどうか。
ビットコインは半値になりましたが、ビットコインから株へお金がシフトしているわけではありません。
2022年が始まってからNYダウは約14%程度、NASDQも約25%下落しています。
こういったリスクオフ局面なると、株が売られて、債券やコモディティ(特に金)が買われるというのがセオリーです。
金ETFは2022年年初からプラス1.52%、直近ではマイナス7.89%の171.42ドルで推移しています。
ウクライナ侵攻で急上昇した金価格ですが、直近では巻き戻ってきています。
米国総合債券も金利上昇によって、価格は右肩下がりです。
2022年の年初に113.67ドルだった価格は、5月11日現在102.38ドルまで下落しています。
年初からマイナス9.93%です。
ブルームバーグ・キャピタル総合債券指数に連動する債券ETFであるバンガード・トータル債券市場ETFも2022年の年初に84.44ドルだった価格が、5月11日現在75.81ドルまで下落しています。
年初からマイナス10.22%です。
BNDもAGGも債券だけで構成されているわけではありませんが、AGGの方が多少マシと言った感じです。
金も、債券も株価も、もちろんビットコインも全部下がっています。
ビットコインは2022年年初に47,290ドルだったので、マイナス36%ほどです。
金だけプラス、債券はマイナス、ビットコインは大きくマイナスという結果になりました。
ビットコインは金やコモディティの代替になる、デジタルゴールドと呼ばれていますが、ゴールドとは似ても似つかない値動きをしていますね。
今のところ、ただのボラティリティの大きな金融商品です。
ただ、長期的に見ると、2020年からの上昇局面では30,000ドルは大きな節目ですので、30,000ドルを死守できれば、持ち直すかもしれません。
・・私は買わないけど。
私の意見を記載したものですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
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