全然下がらんが、いい加減下がりそう。
前回、ドル円のMACD,RSIは上向き、ストキャスティクスも上向きだけどストキャスティクスが97まで上昇しているので、流石に下がりそうという内容を書いていました。
その際にこの水準まで上がっているのに、ここから更に買われるケースは少ないと書きました。
確率的には9割以上はストキャスティクスが97まで上がれば下がるので、詳しく確認していませんでしたが、今週何度か「いい加減もうそろそろ下げるだろう」と思って売りで入って損切する羽目になったので、過去に起きたストキャスティクスが下がらなかったケースを見てみようと思います。
ストキャスティクスが超買われ過ぎ水準に居ても下がらなかったパターンを見てみる。
その少ないパターンですが1つはアメリカ大統領選挙でトランプ候補が大統領になった時と、もう1つが第2次安倍内閣の時ですね。2016年と2014年です。
2016年の大統領選時のケース
1つ目が2016年11月8日投開票された米大統領選で、共和党候補のドナルド・トランプ氏が次期大統領に当選しました。
そこからほぼ一方向に上昇しています。
大統領選前まで1ドル104円程度でしたが、ここから12月の1ドル118.66円まで上昇しています。
この時もトランプが大統領になったら円高になると考えられていたので、逆方向に急伸したので入るに入り難かった記憶があります。
途中から買いで入ってちょこちょこ拾った記憶がありますが、何で上昇しているのか良く分からず、いつ急落してもおかしく無い認識だったので、全く強気でホールドできなかった記憶があります。
第2次安倍内閣時のケース
第2次安倍内閣の時は、日銀が量的緩和の大幅な拡充を行っていたので、円安方向の予測がし易くて乗りやすかった記憶があります。
この時は1ドル104円から1ドル121円まで殆ど一方的に上昇しました。
この時はとりあえずドル買って持ってたら、日銀が勝手にバズーカを打ってくれたので儲かりました。
円高に動くとバズーカがぶっ放されるので、簡単な相場でしたね。
下がったら買うだけ相場です。
「黒田~もう一発頼む!」とか言っていた記憶があります。
大統領選挙と量的緩和という例外的なケースですが、これがストキャスティクスが97まで上昇してもすぐに下がらなかったケースです。
今回の上昇についても例外的なケースだと思います。
なにしろ戦争状態を原因にした資源価格高騰とインフレからの金利引き上げですから、かなり例外的なケースだと思います。
とは言え通貨ペアのアメリカも日本も戦争には直接関係していないので、単純にドル需要が高いのでしょうか。
金利引き上げは既に織り込まれて今のドル円の価格に織り込み済みなはずで、0.25%の金利上昇はコンセンサスが取れていたと思いますが、FOMC後もまだ118.4円辺りを推移しています。
金利を0.5%上げるといったサプライズも特にありませんでしたが、下がりません。
通常だと、FOMC前まで上がっていても予想どおりの結果なら下がってもおかしく無いのですが・・
奇しくも第2次安倍政権時の2014年はロシアがクリミアに侵攻した年ですね。
この時は有事の円買いで円高方向に動いていたんですが、今回は全然円高方向に動きません。
もう円が弱すぎて、誰も買わないようです。
これまでだと、金利が上昇する→ドル需要が増える→円安になる。とみんな考えるので、ヘッジファンドが円高方向になるように円買いやドル売りを仕掛けるケースが多かった印象があるのですが、そういった動きも無いですね。
一般人の予想と同じ方向に動くのは珍しい気がします。
過去の動きを見て学ぶことは多いですが、今のドル円相場の動きも例外的なパターンなのかな、今後はこういった動きも予測の中に入れて行かないといけないかもしれません。
私の意見を記載したものですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
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