ワクチン接種したくない人達と積立投資しない人達
若年層でも新型コロナワクチンの接種に積極的な層が7割居るというニュースを見ました。
30代の男性で73.4%、女性で64%が接種を希望しているそうですが、気になったのは接種を希望しない層です。記事内では副反応を心配したり、重症化しない、手続きが面倒といった理由で接種しないといった回答が見られますが、何かに似ている気がします。
一方、接種を希望しない人も20~30代に2割ずついるほか、分からないと答えた人も多く、20代男性では20.3%に上った。年代別に理由を尋ねたところ、30代女性の5割が「副反応が心配」、20代男性の3割超が「自分は重症化しない」と回答した。手続きや予約が面倒と答えた人も20代男性で2割弱に上った。
産経新聞「ワクチン接種、〝消極的〟若年層でも7割希望」から引用
何かなと思って考えてみましたが、積立投資を行っている人の割合が丁度30代で約7割程度でした。
落ちてる金を拾うがごとし
積立投資は長期的に見れば資産形成においてプラスになる確率が高い投資です。
1970年から2020年までに100万円を国内債券、国内株式、外国債券、外国株式の4資産に25%ずつ投資し、1年間保有した場合、1年間のパフォーマンスがマイナスになった年は何度か存在します。
ですが、1年のパフォーマンスではなく10年間保有した場合の運用成果になると、10年間の運用成績で100万円の投資元本を割り込んだことは過去ありません。1年ごとにみると大きな利益が出た年と、大きな損失が出た年が出てきますが、投資期間を延ばしていって、良い年と悪い年の運用成果が相殺されることで、投資期間全体でみると収益はプラスになります。
これは単純に100万円分の金融商品を保有し続けた場合で、長期投資の場合は常に同じ金額を購入するので、悪い年は多めに買って、良い年は少な目に買うというドルコスト平均法を使うことになるので、更に投資効果は高まることになります。
セミリタイアを目指している人であれば、積立投資の基本的な部分は理解して投資に組み込んでいる人が殆どだと思います。
30代で7割の人はこの投資の基本的な仕組みを理解した上で、資産形成を行っていますが3割の人はまだ行っていません。
投資の場合は当然先立つものも必要になるので、仕組みは理解しているけどお金が無いという場合も考えられますが、家計に全くの無駄が無く投資に1円もかける余力がないということは無いはずです。
無駄な保険や、通信費の見直しをするだけでも月1万円程度の余裕はすぐに作れると思うので、思い立てばすぐに積立投資は始められます。
終わりに
ワクチン接種の副反応を心配したり、重症化しない、手続きが面倒といった層は、投資への損失が出ることが心配、自分は働いているから家計の収支に問題はない、収支を見直して投資の勉強をして投資を始めるのが面倒といった層と重なるのかもしれません。
世界でもコロナワクチンの接種率は7割程度で頭打ちしているので、日本だけではなく人間3割は違った考えの人が出てきてしまうのかもしれません。
投資の基本みたいになってきている長期分散投資ですが、今後数十年に渡って絶対正しいと言い切れるわけではありません。
もしかしたら上手くいかなくなる日も来るかもしれませんが、〇〇ショック等で資産に大ダメージを受けたとしても、それまでに運用してきた分の利益と相殺すれば、投資をしていなかった場合より資産が多くなるはずです。
ワクチンも罹患した場合の損失(重症化、死亡のリスク)を考えれば小さなリスク(副反応による死亡リスク)を考えるより、接種しておいた方が正しい選択だと思います。
とは言え、絶対投資したくないという人もいるので、絶対ワクチン接種したくないという人も一定数居るんでしょうね。
実は接種しないのが正解かもしれないので、接種したくない人が一定数存在してくるのは、全滅しないための人間の本能かもしれません。
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