また利上げで6円を目指すか。
以前、メキシコペソが政策金利を4%から0.25ポイント引き上げて4.25%にした際に記事を書きました。
8月12日にメキシコの中央銀行が金融政策決定会合を開いて、政策金利を0.25%引き上げて4.5%にすると発表しました。
4%から4.25%の利上げの際は全会一致の決定でしたが、今回は5人中3人が利上げに賛成で決定したようです。
商品価格の上昇によるインフレの加速で新興国では利上げが続いていますが、今後ペソがどうなるか考えてみます。
ペソ円 (MXN/JPY) の投資方針
以前書いた記事で、メキシコペソ円 (MXN/JPY) の投資について書きましたが私はメキシコペソを短期~中期にロングで保有する投資を行っています。
理由としては、以下のようなものです。
- 新興国通貨のため金利が高い。(最近は下がったとは言え4%も金利が付く)
- 1ペソ当たり5円~6円のため10万ペソ買っても22000円程度の保証金で済む(5.5円の場合)
- スプレッドが他の新興国に比べて低い(南アフリカランドが0.8程度なのに比べてメキシコペソは0.2)
スプレッドが小さくて、準備する保証金も少ない割に得られる金利が高いのでスワップ取りに向いている通貨ペアだと思います。
新興国通貨自体が長期的に下落傾向なので長期的な積立投資してスワップ取りをするには向いていないという話をしたと思いますが、短期的なスワップ取りには向いているかなと思っています。
そのため、ペソ円 (MXN/JPY) を買って、スワップポイントをとりつつ評価益がでたら利益確定を行うというのを短期的に繰り返すという投資を行っています。
証拠金維持率は最大でも500%(5倍)、通常1250%(2倍)~2500%(1倍)の間で取引しています。
コロナ禍のような意図しない急落の際でも、特に問題なく保有し続けてスワップを取りつつ値が戻ってくるのを待って、戻ってきたら戻っている間に取ったスワップをいただくという形です。
ペソ円 (MXN/JPY) のチャートを確認する。
短期から中期での投資を行うため、週足チャートから確認します。
ペソ円(MXN/JPY)の週足チャートでは上昇レンジ内にあります。
中期的にはレンジの下限5.43円辺りまで下落した際に仕込みます。
ボリンジャーバンドの上限の5.61円辺りまで上昇するようなことがあれば、利益確定を行うという方針にします。
メキシコの政策金利と ペソ円 (MXN/JPY)
メキシコの政策金利の推移は以下のようになっています。
8月の金利上昇で4.5%まで上昇しました。
2020年8月の政策金利が4.5%でしたので、その頃のペソ円(MXN/JPY)を確認してみます。
2020年7月の金利5%から8月に4.5%の金利引き下げが行われた影響もあり、1ペソ5.19円を底に下落しています。その後持ち直していますが、9月に再度4.5%から4.25%への金利引き下げが行われたので、1ペソ5.37円を底にして下落しました。
この時期は4%まで金利引き下げを続けていた時期ですが、金利を引き上げていた時期も確認してみます。
2016年9月に4.25%から4.75%、2016年11月に4.75%から5.25%、さらに12月には5.75%、翌年2月には6.25%と利上げを続けていた時期です。
政策金利の引き上げによって下落から持ち直して上昇する様子が確認できます。
終わりに
以上、メキシコペソ円についてでした。
とりあえず、政策金利の上昇は買いに繋がることが確認できたので、今後は上昇するのが基本方針だと思います。チャート上でも上昇レンジ内にいるためテクニカル的にも買い継続かな。
ですが、新興国通貨は金利以外の要因で弱くなることも多いため、仕込み過ぎは禁物です。
メキシコペソ円は1ペソ5円程度の通貨なので、証拠金維持率を危険な水準まで下げなければまずロスカットにはならないと思います。
金利引き上げの恩恵を受けつつ、差益の利益が乗ってきたら利益確定するというスタイルで適度に儲けるのが良いかと思います。
私の意見を記載したものですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
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