FIREしてから時間の使い方が下手くそになった
FIREすると社畜時代の1日8時間拘束から解き放たれるので、圧倒的に自由時間が増えます。
私もそうです。
平日は8時間+休憩1時間、往復1.5時間+残業1~2時間で半日は拘束されていましたが、FIRE後はこの半日×5日間が丸々自由時間に化けたので、週60時間は自由な時間が増えています。
FIREしたので当たり前ですが、自由な時間が増えた代わりに時間の使い方は圧倒的に下手になったと思います。
社畜時代は限られた時間を、何とか有効活用しようと時短を心がけたり、電車での移動時間のような隙間時間で用事を済ませることが多かったです。
それが1日のすべてが自由時間になったことで、「別に今やらなくても良いか」とか「今日はちょっとやって、残りは明日やろう」という先延ばしや、タスクがなかなか終わらないといった感じに変化しています。
そんな感じで「忙しくもないし、暇でもないんだけど、何か常に薄っすらやることがある」といった変な状況になっています。
自己管理がキッチリしていれば、社畜時代の時間の使い方のままFIRE生活を送れるかもしれませんが、私はそうはなりませんでした。
私は暇なら暇でも良いし、特に何もしなくても苦痛ではないタイプです。
逆に社畜時代のようにセカセカした生き方をしたくないと思ってしまったので、ニート生活に近い自堕落な生活を送っています。
時間が勿体ないと思わなくもありませんが、今のところこの緩さが心地よいといった感じです。
空いた時間で見過ぎる動画
そんな訳で、時間の使い方が下手くそになった私の生活で滅茶苦茶増えた物に動画視聴時間があります。
社畜時代も作業しながら横で動画の音だけラジオ代わりに聞いてるということは良くありましたが、今は普通に見ちゃってます。
動画だけ見る時間は幾らでもあると思ってしまっているからだと思いますが、FIREしてからというもの何かやりながら、別のことをやるというのが難しくなってきました。
最近は別の作業中に音が入ると何か集中できないので、動画を見る時は動画を見る、作業する時は作業だけするといった感じになっています。
ちなみに最近よく見ている動画は、ディスカバリーチャンネルです。
特にGOLD RUSHが好きです。
アラスカで金を採掘する人達のお話ですね。
デカい重機が動いているのを見るのが面白いのか、金価格が上昇しているからなのか、毎週、毎週何らかのトラブルが起きているのでついつい見てしまいます。
ショート動画で投資に必要な機能が壊れる?
逆にあんまり見ない動画という物もあります。
それがTikTokやX、Instagram、Youtubeショートのような、ショート動画です。
私がオッサンだからなのか、何となく最低15分くらいの尺が無いと動画を見た気がしないからなのか、ショート動画は見ません。
これはFIREして時間が余っているからという訳でもなく、社畜時代からショート動画は見ていませんでした。
昔から無かったので、見る習慣がないというのもあると思います。
若い世代が良く見るもので、オッサンにはあんまり刺さらないのかなって気もします。
そんな訳で私は見ないショート動画ですが、ショート動画を見ている人もショート動画は見ない方が良いんじゃないのっていう記事を見ました。
「ショート動画」依存で脳が変わる? というForbesの記事です。

ショート動画を見続けていると脳が退化するといった感じの話です。
集中力や記憶力の低下、睡眠不足といった日常生活に影響が大きそうなデメリットがあるようですが、気になったのは以下の内容です。
ショート動画への依存は「損失回避性」を損なうという部分です。
人間は得になることより、損になることを意識的に避ける動物です。
損失回避バイアスとか、プロスペクト理論とか言う奴ですね。
これは人間の進化の過程で得てきた習性だと思います。
毒があるかもしれない物を食べるよりは、空腹を選ぶことで生き残ってきたという感じでしょうか。
現代では食事で生き死になんて早々ありませんが、金銭的な損得でも損失回避性は重要でしょう。
不要なリスクは取らないというのは、投資に限らず重要です。
特にFIREしていると、追加の種銭は入ってこないので損失を考慮しないリスキーな投資行動が増えると致命傷になる可能性があります。
若い人が仮想通貨やレバレッジファンドを全力買いするのも、損失回避の機能が壊れているからなのかもしれませんね。
くわばら、くわばら
ショート動画は見ないまま、FIRE生活を続けた方が良さそうですね。



コメント
nekonabeさん おはようございます。 はしQです。当方は昔からの TVっこ で朝起きるとTV 夕ご飯時もTVそのあと寝るまでTVでしたので、昭和のフジをはじめとするTV局を支えていた世代です。今でもTVはよく見ますが、最近はインターネットTVでYOUTUBEやアマプラ等寝ながら見ています。偶然ですがYOUTUBEではショート動画は飛ばしてます。ほんと見るだけだし内容も薄いので邪魔でしかありません。結果オーライでしたが、どうでもいいことでした。・・・ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
私もテレビ全盛の世代を生きてきましたが、社畜になった後は自然とテレビを見なくなりましたね。
社畜時代は朝のニュースくらいは見てましたが、今は水ダウとWBSくらいしか見てないですね。
ショートは、何も考えないで次々見るのが良くないんでしょうね。
内容が薄いのは間違いないですが、猫動画はたまに見ちゃいますw
こんばんは仙堂です。
「忙しくもないし、暇でもないんだけど、何か常に薄っすらやることがある」という状況、まことにそのとおりです。
期限が決まってると、実行に移せるんですけど、いつでもいいことに対しては、先送りしてしまいます。
ショート動画の依存が「損失回避性」を損なうって、興味深い研究結果ですね。
話はずれますが、「損失回避性」で思ったのが、資産運用における「損失回避性」についてです。
運用資産は、リターンとボラティリティが絡み合います。eMAXIS のオルカンとS&P500で、過去10年で見ると、S&P500はオルカンに比べてボラもリターンも高い結果がでています。「損失回避性」が高い人はオルカンを選ぶのかな?
もうひとつ、日本円の預貯金だけに全力で投資している人は、長期のインフレリスクや円安リスクについての「損失回避性」は無いのかな? 気が付かないふりをしてるのか、理解できてないのか。株などの短期のボラティリティは避けるのに、インフレの長期リスクを受け入れているのが不思議なんです。
羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く状況の人も、多いと感じます。
「損失回避性」と日本人の預貯金資産の多さについて、こんなことを考えました。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
私はオルカンとS&P500両方買ってますが、NISAのように超長期で持つ想定のものはオルカンにしてますね。
アメリカが30年後も絶好調とは限らないという想定でオルカンにしてます。
5年、10年くらいで取り崩すならS&P500だけでも良いんですけどね。
日本円に関しては、何でしょうね。
貯金信仰が根強いからですかね。
貯金しときなさいよという、親の教育もありそうですけど。
インフレがここ数十年なかったので、インフレリスクについて日本人が理解していないというのもあると思います。
日本人および円に関しては、バブル期以降の「投資失敗話」だけ各方面からさんざん見聞きして育ってますからまず投資は「バクチのようなもの」という印象に凝り固まっている&デフレが続いた日本では「貯蓄さえしてれば生活には困らない層」が分厚いのだと思っています。
でもって元々貯蓄できてる層は苦しくなっても「切り詰める」で対処するでしょうから投資や外貨には手を出さないでしょう。NISAでどれくらい変わるかですが…これも結局リテラシーのある人しか対応できないんですよね。
貯蓄できない層はそもそも円貨獲得のため日々を費やすだけで貯蓄や投資に回せないので考えても意味がないです
カフェNさん、コメントありがとうございます。
ここ10年くらいの日本株なら右肩上がりを感じられると思うので、30代より下の世代はあんまり博打感は無くなってきたかもしれません。
40、50、それ以上になると相場=博打なイメージが強いかも
日本は金の話なんてしないので、誰が投資しているか分からないですからね。
物価が上がって生活がカツカツだよ~とか言ってる億り人とかも居そうですね。
最近では企業が確定拠出年金の説明会をすることが増えてると思うのでインデックス投資に関しては知識を得る機会というのはあるのかなという気がします。何も教えてもらわないとおそらく皆貯金だけになるのではないかと思います。
ゆこさん、コメントありがとうございます。
最近は説明会してくれるんですね。
金融教育すると、相対的に会社への依存度が低下するような気もしますがw
前いた会社の同僚は定期に入れていたり、積み立てないで現金で毎月貰っていたりする人も居るので、教育で変わるなら良い事ですね。