嫌なロールモデルを見て、労働という地獄を生む原因を考える。

縄張り争いをする4匹の猫 セミリタイア
スポンサーリンク
スポンサーリンク

FIREしたくなるのは何だかんだ言っても時間が理由

FIREしようと考える人は基本的に社畜として働くのが嫌なので、FIREしたいと考える場合が多いです。

なぜ働きたくないのか。
それは人によって様々な理由はあると思います。
主だったところでは人間関係、労働時間、通勤等ですが、少し考えるだけでも嫌なところは山ほど出てくるでしょう。

そして働きたくない理由は1つだけではなく、複合的な要因である場合が多いでしょう。
FIREしたい理由は様々ですが、FIREしたい気持ちの根幹にあるのは時間的な長さではないでしょうか。

1日の労働時間もクソほど長いですが、そんなものより定年までの時間の方が圧倒的に長過ぎます。

社畜になってから何年経っても慣れないアレがマシになる?
生まれ変わった後でも慣れない社畜の長い拘束時間 社畜をしていると常々思うのが、「拘束時間が長い」ということです。朝早く起きて職場に這うように辿りついた後、そこから長時間拘束されることになります。これには辟易としてしまいます。社畜になってから...

学生時代は小学校6年、中学校3年、高校3年の12年が基本で、大学まで行くと更に4年、大学院まで行くと修士2年、博士3年で最長21年、医学部なら更に長いです。

学生時代は通う学校によって環境が大きく変わりますので、大体3年程度で環境がガラッと変わります。
多少嫌でも3年ごとに気分も一新リフレッシュされますが、社畜は異なります。
社畜は大学を22歳で就職した場合は65歳まで、延々43年間の長期に渡ります。

学生生活の2倍以上、高卒なら3倍以上の長さです。
しかも自分から転職するなり何なりしないと、環境はほぼ変わりません。
学生時代より自由の無い、代り映えの無い苦痛の日々が延々と40年以上続く。

社畜生活で多少の楽しみやメリットがあったとしても、そんなものを吹き飛ばす程の長い時間をストレスと共に過ごすことになります。

これだけ長い時間延々と抑圧された時間を過ごせば、誰しも1度は辞めたいと考えることは当然です。

今日はFIREしたい理由の根幹となる社畜の労働時間に関するお話です。

必ず争いが起きそうなロールモデルが千葉県でできる。

最近、千葉県の全職員を週休3日にするといったニュースがありましたが、世間では休日を増やしていこうという議論があります。

千葉県のモデルは総労働時間(155時間)を変えずに、休みを調整するというモデルのようです。
千葉県も嫌なロールモデルを作ってしまいました。

千葉県が全職員対象に選択的週休3日制を導入 6月にも開始 | 毎日新聞
職員の多様な働き方につなげようと、千葉県が毎週、週休3日が可能になるフレックスタイム制を導入することが判明した。勤務時間に関する条例改正案を開会中の県議会2月定例会に提出し、6月にも始める。県によると、全職員を対象とした本格的な導入は全国的...

総労働時間を変えずに休みを増やす。

千葉県の例もそうですが、日本で週休3日制を議論する場合、労働時間は週休2日の場合と変わらなくて給料が同じというパターンか、週休3日になって労働時間が減った分給料も下がるというパターンで議論されがちです。

週休3日で、1日の労働時間を変えずに給料も変わらないことを議論するべきなんですが、この方向には一向に進みません。

議論の流れを当初から悪い方向に誘導している気すらします。
これではどちらになった場合も反対派が出るでしょう。

総労働時間は変えないパターンでは1日の労働時間が10時間以上となり、長時間労働したくない人が反対しますし、給料が下がるパターンだとお金が欲しい人から反対が出るでしょう。

どちらを採用しようとしても、反対派が出ることになります。
1日の労働時間は変わらず、給料も据え置きなら誰も反対しないのに、必ず反対派が出るような仕組みにしようとする。

さて、なぜでしょう?

争いの火種を作る原因はヤツだ

答えは簡単な気がします。
経営者から見れば、奴隷どもが内輪で醜く争ってくれた方がお得だからです。

そもそも経営者にとっては労働時間が変わらないパターンでも、給料が減るパターンでもどっちにしても損は無いのです。

経営者からすれば今までと同じ時間扱き使うことができるパターンか、今までより支払う金を少なくできるパターンのどちらが良いか聞かれているかに過ぎません。
どっちにしても損はありません。

勿論、争った後に「やっぱり今までの週休2日で良いです。」となってもやはり困りません。

ただ総労働時間は減るけど、給料は変わらないパターン、これは避けたいはずです。

この案だけは経営者が損をします。
週休3日で売り上げが伸びたといった事例は知っているでしょうが、奴らは素直に受け取りません。
「我が社も同じようになるとは限らない。」と、そして「総労働時間が変わらないなら影響も少ないだろうし、週休3日にして売り上げが伸びたらラッキー」と考えます。

だから選択肢にならないように、必ず争いが起きる選択肢を用意して社畜どもを争わせているような気がします。

2案で喧々諤々争ってくれればどちらの案にするかに集中するから、総労働時間は減るけど、給料は変わらないパターンにしようと言う議論にもならないと思っているんじゃないでしょうか。

奴らの悪辣さから逃れるにはFIREするしかねぇ

経済学者のケインズは1930年にある予言をしました。
「100年後、1日に3時間働けば十分に生きていける社会がやってくるだろう」と。

1930年の100年後と言えば、2030年です。
もうすぐ100年経ちますが、皆さんは3時間働けば十分に生きていけるでしょうか?
そんな風にはなっていませんよね。

SLAM DUNK 22巻 P16から引用

それはなぜか。
週休3日の議論と同じことです。
経営者は奴隷を長時間扱き使って、上がりをピンハネしたいからです。

1日3時間で10億稼げるなら、1日9時間扱き使えば30億円稼げるじゃーん。と考えるのが経営者です。
彼らは言うでしょう。「ホントは1日15時間扱き使って50億稼ぎたいんだけど、人権とかあるから渋々9時間にしてやってる。」と

社畜たちは「誰が9時間も働くかバーカ」と思っていますが、経営者が極悪なのは、ルール上も何の問題もないという方向に進めるところです。
経営者は稼いだ金をルールを作る政治屋にばら撒き、自分たちに都合の良いルール(法律)を作らせます。

経営者は「ん?文句あんのか。法律で決まってますが。」と言うでしょう。
社畜は合法的に搾取され続けることになります。
ブラック企業はここから更に非合法でも搾取しますが、合法的にも搾取しています。

人の欲がある限り、ケインズの予言は当たりません。
次の100年後もきっと当たらないでしょう。

そして労働時間の縛りは社畜が社畜である限り逃れることはできません。
この縛りから抜け出したいなら、社畜から抜け出すしかありません。

ただ社畜から逃げたいから、フリーランスになるはお勧めしません。
労働法にも守られない更なる搾取地獄の入口に立つことになりかねません。

1日8時間、週40時間に何の疑問も持たないのであれば、社畜で良いと思いますよ。
FIREするかどうかは自分がどれくらい労働が嫌いか、自分と相談して決めればよいと思います。

私は働きたくないから、FIREするしかありませんけどね。

当ブログは、にほんブログ村に参加しています。面白かったと思ったらクリックをお願いします。
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
当ブログは、にほんブログ村に参加しています。面白かったと思ったらクリックをお願いします。
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
セミリタイア
スポンサーリンク
シェアする
nekonabeをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました