定説化してきている仕事を辞めるとボケる説
良く聞く話に「仕事を辞めるとボケる。」という話があります。
60歳で定年を迎えたお父さんが定年後は家にずっと居て、息子や娘が久々に実家に帰郷したら、すっかりボケていたといった話はよく聞きます。
そういう話が良くあるためか、「仕事を辞める=ボケる」といった図式が当たり前のように語られています。
今回、仕事を辞めるとボケる説について考えていこうと思います。
提灯記事を見る。
仕事を辞めた人ほど老け込む理由という記事を見ました。
とりあえず、タイトルだけ読むと「良くある仕事を辞めずに一生働きましょう。」という国から1記事何万円の補助金でも貰ってるのかなと思う内容だと思いました。
読んでみました結果、やっぱり補助金貰ってるんじゃないかという内容でした。
アルバイトでも何でも良いから仕事をしろ、自営業だったらリタイアするなと兎に角働けと書いていました。
働くと寿命が伸びるとか眉唾ものの話もしており、ここまでくると国よる労働賞賛の提灯記事に見えてしまいます。
提灯記事を見て考える。
この記事でモデルケースになっているのは限られた人に関するケースについて語られていると思います。
前提となっているのは、「結婚していること。」です。
社畜が定年を迎えて、どこにも行かず家に居て通勤もしない仕事をしていないので会話もしないし頭も使わないので、ボケるという風に語られています。
その後、だからずっと働けと呪文のように続くわけですが・・
前提として、結婚していて奥さんが家事を全面的に担当してくれているので、家で全く何もしないで生活できる前提で話をしています。
結婚していようが、定年後に何もしないで寝っ転がって居られたら熟年離婚待ったなしな気がします。
熟年離婚の話は脇に置いておいたとしても、私のような独身の場合は仕事をしていようが、仕事をしていなかろうが家事はしないといけません。
特にセミリタイアした場合は支出を抑えて生活する必要があるので、自炊することも多くなります。
自炊するとなれば、毎日何を作ろうか考える必要がありますし、買物に行く必要もあります。
買い物に行けば冷蔵庫に何が入っていたか思い出す必要があります。
洗濯や掃除も行いますので、家に居るからといって「何もしない」という状態にはなりません。
セミリタイアを衝動的な理由ではなく、計画に沿って進めて資産を順調に積み上げて実現した場合、まず家事はキッチリこなしているでしょう。
ただ漫然と家事をするだけでも、動く必要がありますし頭を使う必要があります。
家事をしていてもボケるのであれば、専業主婦の認知症発症率はもっと高いはずです。
そのため、独身の場合は仕事をしないで何もしていなくても意外にボケないのではないかと思います。
家事云々が無くても、独身の場合はボケにくいと思います。
何しろ頼る人が誰も家に居ないのです。
誰にも頼れないから、自分がしっかりしていないといけないという一種の強迫観念が頭をしっかりした状態に保つのではないかと思います。
今まで楽しんでいた趣味をやらなくなったといった興味が減退してくる兆候が出てくると、認知症の初期症状のようなので、習慣的にやっている趣味や習慣については、ある程度無理しても続けていくか、別の楽しみを見つけるようにするべきでしょう。
それにしても、誰が言い始めたのがこの手の記事では妙に「仕事を通じて社会と繋がる」というワードが使われます。
セミリタイアを目指していると、この手の「仕事の押し売りワード」を見かける度に辟易してしまいますね。メディアを通じて、絶対死ぬまで働かせて税金納めさせるという国からの強いメッセージ性を感じます。
コメント
これと同様に害悪なのが、人生金じゃないみたいな文章だな。
金をパチンコ玉とかに交換してしまうような奴がこれほど多いから社会問題になってるのに、なんでさらに金を失わそうとするのか?
何が目的なのだろうかと思うよ。
dedsさん、コメントありがとうございます。
パチンコ業界はコロナ禍で大分苦しいみたいですね。
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p210808.html
飲食店はガンガン潰れている割に、パチンコ屋はあんまり潰れてない印象ですけど。
はじめまして。セミリタイア7年目の50代おっさんです。
記事を読んでみましたが、仰られるほど悪意はないと思いますよ。
確かにセミリタイアを目指して働いている時に読むと社畜を推進しているように感じますが、セミリタイアして3年ほど経った後に読むと納得できる点も多いです。
これは実際にやってみないと絶対に分からないので、セミリタイアされた数年後にまた読んでみたら印象も変わるかと思います。
ふなむしさん、はじめまして
コメントありがとうございます。
セミリタイアの先輩からすると、納得できる面があるということですね。
私はまだ、その境地まで至っていないのでセミリタイア後にまたこのテーマについては触れてみようと思います。