投資ではメンタルは鍛えられない。
投資を行っていると必ず発生するのが損失です。
ここ10年は相場環境が良かったため、上手く泳ぎ切って損失が殆どでなかったという人も居るかもしれませんが、投資を行っていると含み損や確定損の発生は不可避です。
流石にどんな凄腕の投資家でも全勝とはいきません。投資スタイルによりますが例えば、10回投資して、1回大勝して残りの9回は少額の損切でアベレージでプラスを出す投資家も居ますし、同じくらいの値幅で7勝3敗で勝ち越してアベレージでプラスを出すという投資家も居ます。
この辺りは性格面にも大きく影響されてくるので、どちらが優れているかというものではありません。
ですが、大きな資産を作れるタイプの投資家は前者の1勝9敗タイプが多いと思います。
勝っている時はどんどん買い増ししていって、限界近くまで利益を積み上げるので大きな資産を作りやすいです。
共通しているのはどちらも損失が発生するけど、最終的な収益はプラスになるように投資を行っているということです。
0勝10敗では相場から退場するだけなので当たり前と言えば当たり前ですが、2020年3月のような暴落が発生した時、これは長期的な下落の始まりなのか、それとも一時的な暴落ですぐに値が戻る下落なのか、損切して損失確定して底値で再度買いに行くのか、それともそのまま保持し続けるのかという判断は、メンタルにも大きく影響すると思います。
損失を確定するにしろ、含み損のまま保持するにせよ精神的に負荷がかかります。
そんな中で、株で負けてメンタルがやられた際の立ち直り方の記事を読みました。
この記事に書いてあったのは、想定外の事態を無くすということと、リスクを取り過ぎないという方法をメンタルを鍛える方法として記載しています。
想定外を無くすというのはかなり難しいです。
私もそうですが、世界中の人もコロナウイルスでここまで世界が変わってしまうということを予想できた人は居なかったはずです。
想定外を無くすよりは、想定内の損失のうちに損切するのが正しい方法です。
リスクを取り過ぎないというのはまさにその通りで、長く相場に居て投資で利益を積み上げていきたいのであれば、リスクを取り過ぎないのは賢明な判断だと思います。
特にレバレッジを使った投資をする場合は2倍程度のレバレッジで投資するべきです。
株式の場合は信用取引で3倍まで取引することが可能ですが、信用取引を使用してレバレッジをかけるのは短期取引に限定した方が賢明です。
ですが、これは投資における原則のようなもので含み損が発生した場合や、確定損で大きなダメージを受けた場合の立ち直り方とはまた違った話だと思います。
終わりに
結局、投資による損失の発生は避けられず、損失が発生した時の対応は余裕が持てる程度のリスクの範囲で投資するしかないと言うことです。
1億円持っていて数百万円損しても大きなダメージにはなりませんが、1千万円しか持っていないのに数百万円の損失が出ると、相場からの退場もありえる大きなダメージになります。
自分が取れるリスクを超えた投資によって、数百万から数千万円の損失が発生した時に受ける精神的なダメージは鍛えることで対処可能なものでは無いということでしょう。
どちらも数百万円損失を受けているので、ダメージは同じです。
総資産に対するダメージの割合が小さいので、大したことが無いように感じるだけでしょう。
総資産が増えて、投資する金額も増えてくれば数百万円の損失が発生しても普段通りの生活が送れると思います。
実際、2020年3月の時は500万円位の含み損が発生しましたが、普段通りの生活をしていました。
それどころか、買い増しタイミングを図って買い増しに動いていたくらいです。
敢えてメンタルを鍛える方法を挙げるとすれば、「何度も負けて損失に慣れる」ことくらいでしょう。
不思議なもので何度も損切をしていると、損失が出ていても気になって眠れないとか、何も手につかないといったことは無くなります。
大きな損を出して相場から退場してしまったなら、また投資の種銭を貯めて貯めている間に投資の勉強をして、種銭が準備できたら再度相場に参加するというのを繰り返すという方法しか、相場のメンタルは鍛えられないのではないかと思います。
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