預かり資産4500億円突破
ウェルスナビの預かり資産が4500億円を超えたというニュースを見ました。
私はこういった自動積立のサービスを利用していませんが、理由について書いていこうと思います。
私がウェルスナビを使用しない理由
ウェルスナビは目標金額とリスク許容度を設定すれば、ポートフォリオの構築、発注、積立、分配金の再投資、リバランス等を自動的に行ってくれるサービスです。
これだけ聞くと素晴らしい感じに聞こえますが、私は使用していません。
理由としては大きく2つあります。
- 手数料が高い。
- 投資対象商品が限定的
手数料が高い
ウェルスナビの手数料は預かり資産の年率1%(税込1.1%)、3000万円を超える部分については0.5%(税込5.5%)です。
これに加えて、投資対象のETFに対する経費(年率0.08%~0.13%程度)がかかります。
そのため実質のコストは1.18%~1.23%になります。
これだけ見ると日本にも似たような手数料の投資信託が複数ありますが、ETFを保有するコストとしてはかなり割高です。
例えば月に3万円を30年間4%複利で回した時と、3%複利で回した場合以下のような結果になります。
4%で回した場合は約2080万円、3%で回した場合は約1750万円になります。
1%の差を出したのは、手数料でどの程度払うことになるか確認するためです。
その差、3,339,375円です。手数料が無ければさらに300万円以上儲かることになります。
元本は30年で1080万円なので、毎月3万円を4%複利で30年回すと約2倍になってついでに老後2000万円の問題も解消されることになります。
30歳くらいまでに積み立てを始めれば、60歳までに2000万円準備できそうです。
投資対象が限定的
ウェルスナビで自動的に積立購入される商品は限定的です。
ホワイトペーパーに記載されている投資対象銘柄は以下の7種類のみです。
購入対象銘柄は特に不満はないラインナップだと思います。
私も保有している銘柄が複数存在しますが、中国、インド、アフリカ、東南アジアをもっとポートフォリオに入れたいので、商品ラインナップは少々物足りません。
資産クラス | 銘柄 | 運用会社 | 経費率 |
米国株 | VTI | Vanguard | 0.03% |
日欧株 | VEA | Vanguard | 0.05% |
新興国株 | VWO | Vanguard | 0.10% |
米国債券 | AGG | BlackRock (iShares) | 0.04% |
物価連動債 | TIP | BlackRock (iShares) | 0.19% |
金 | GLD | State Street (SPDR) | 0.40% |
不動産 | IYR | BlackRock (iShares) | 0.42% |
全てETFで、楽天証券やSBI証券から普通に購入可能な銘柄です。
楽天証券はカード引き落とし設定を行うことで、ETFを決まった日付に決まった金額自動購入することが可能です。
SBI証券はETFを自動的に積立する設定を行うことができるため、こちらも自動的に積立購入することが可能です。
終わりに
以上の理由から投資対象のバランスの決定と、リバランスのタイミングは自分で決定するだけでウェルスナビと同等の状態とすることができます。
私がこの中の銘柄でポートフォリオを作成するなら、投資対象は米国株3、日欧株2、新興国株1、米国債券2、金2くらいにしておくかなと思います。
リバランスはそれ程頻繁に行うものではないと思いますので、大きく1つのセクターが値上がり、もしくは値下がりした際に、一番利益が出ている銘柄を売却して、一番利益が出ていない銘柄を購入するという行動を半年毎くらいに確認して行うかな。といったところです。
1年に2回程度、ちょっとログインして作業するだけで300万円分の儲けが増えるので、サービスは利用せずに自分で投資しても良いのではないかと思います。
あまり極端なポートフォリオにしなければ、上記の銘柄を積立続けても早々元本割れにはならないと思います。
私の意見を記載したものですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
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