投資の王道といえば「株」と「不動産」
投資に正解はないという話はよく聞きます。
実際、20年近く投資をしていても正解はないと思えるので、「これが正解!」というものはないんだと思います。
私は全世界株とS&P500をコアとして、海外債券、日本株、中国株、インド株をサテライトにしています。金や銀、東南アジア、アフリカもETFで混ぜていますが、私はポートフォリオは分散するべきと考えている派閥です。
私と同等か、それ以上の資産がある人の中にはポートフォリオの9割以上をS&P500で埋めている人も居ますが、それはやり過ぎと考えています。
増えるのは早かったでしょうが、減る時もまた早いと考えます。
100万、200万くらいなら卵を1つのかごに盛っても全然問題ありませんが、流石に数千万単位になっても1つのかごに盛るのはやり過ぎです。
ただ数千万円~億の規模になっても構成している銘柄は人によって様々です。
そのことからも投資に「正解」がないというのはよく分かると思います。
投資に聖杯はないと言うのは真理ですが、正解に近いものは存在します。
いわゆる投資の王道ってヤツです。
投資の王道と言えば、「株式」と「不動産」の2つが挙げられます。
オッサンもこれまで色々な金融商品に手を出してきました。
FXやクラファン、ワラント債、先物といろいろ手を出しつつ、今も残っているのが株式です。
色々手を出しては、結局戻ってくる。
それが王道たる所以なのでしょう。
今日は株式以外の王道である不動産についてお話しようと思います。
FIREする途中で誰もが1度は確認する不動産投資
FIREした人の中にも不動産投資で成功してFIREしたという人はたくさんいます。
多分、資産が数千万円クラスになると誰もが1度は「不動産投資ってどんなもんかな?」と調べたことがあると思います。
私も調べました。
その時は本を1、2冊読んで「あぁ、こりゃ私に全然合わねぇわ」と思って断念した記憶があります。
不動産投資は人間大好きな人がやる投資というのが私のイメージです。

不動産屋や売主、銀行、工務店、管理会社と仲良くやれるタイプならうまく回るでしょうが、社畜の人間関係に辟易している私のようなオッサンからすると、社畜時代を上回るストレスに晒される可能性がある不動産投資は正直キッツイです。
しかも不動産投資は不労所得じゃないですからね。
賃貸業です。
管理は外注できますが、設備管理や入居者への対応が完全にゼロになる訳ではありません。
この辺りが面倒で不動産投資は止めておこうと考える人も多いのではないでしょうか。
実際不動産投資をしている人の中にも、徐々に不動産を処分してペーパーアセットにシフトして完全リタイアを狙う人も多いです。
それだけ面倒ということなんでしょう。
「働きたくない」をモットーにしている私には合わないってことです。
不動産投資は性格が出ると思う
そして不動産投資を止めとこうと思った最大の理由は「買った時点で投資が成功するか失敗するかが9割がた決まってしまう」部分です。
数千万円の不動産を買うと、ポートフォリオの大部分を不動産が占めてしまう上に、買った時点で成功か失敗かがある程度分かってしまうというのが、私のようにある程度リスクを分散したいと思っている人間からすると非常にリスキーに感じます。
しかも1度買ってしまうと、損切りも難しいという部分にもかなり恐怖を感じます。
確実に損するのが分かっているのに売れない。
売れないけど税金や設備に毎年金を取られる、という責め苦に耐えられないと思いました。
この辺りにその人の性格が出るんだと思います。
不動産投資をする場合、銀行が融資してくれて「他人の金で投資できる」というのが最大のメリットです。
そのため種銭が少ない人ほど不動産投資の方が大きな資産を作りやすいのだろうということは分かります。
これを「やらない手はない」と考えられる人は不動産投資するのでしょう。
私はポートフォリオにリアルアセットを組み込むのは、自分の住む家を買うくらいが限界でした。
これも買うエリア決めて、毎日チェックして、良い不動産があったら不動産屋にアポ取って、内見時に売主に質問するといった面倒な作業をしています。
タダみたいな金利で借りれて、今の不動産相場の上昇で値上がりもしていますが、更に不動産を買い増そうなんて気にはなりません。
何でそこまでイキれるのか謎
不動産投資に性格が出るという一例として以下の記事があります。

「貯金ばかりする人はゴミ屋敷の住人と変わらない」資産10億円の不動産投資家が明かす「40代からの資産形成」という記事です。
タイトルから煽り散らかしていますが、そんなことは問題ではありません。
この記事の中で最も印象的なのが以下の1文です。
ちなみに私の正直な所見ですが、10年あればひと財産を築くのは可能です。具体的には1億円程度の資産を作るのは年収500万円程度でも10年かければ可能だと思っています。
10年あれば1億円作れると言い切る部分ですね。
正直、イキり過ぎだろと思いますw
年収500万円といえば、手取り390万ですよ。
生活費を月15万円に抑えても、投資に回せるのは年200万円ってところでしょう。
この200万円を貯めて、物件の頭金を作って投資して1億円作るって話だと思いますが、そんなに容易いですかね?
5年は頭金作るのに使うでしょうから、1,000万円の頭金作って5,000万円の不動産買って、5年後売る頃には1億円ということなんでしょうか。
運要素強すぎない?
それともボロ戸建てを買って、自分でリフォームして転売していくんでしょうか?
これも社畜をしながら出来そうな再現性がある話に見えません。
しかも、このセリフ株式投資で言えば、「私はウォーレンバフェットを超えた」って言う程の凄まじいイキりです。

年200万円投資(月16.6万)を10年で1億円にするには毎年、年利30.80%が必要です。
私ならイケるって言う人が居たら100%詐欺師認定するレベルの話ですよ。
これを素面で言えちゃう人がやるのが不動産投資ってことなんでしょうね。
いや~、オッサンは不動産投資に向いてないわ。

  
  
  
  
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