FIRE達成はFIREのスタート
私は今年の7月にFIREしました。
社畜歴は20年以上、私は30代後半までFIREする気は全然なかったのでFIREしようと考えてからは7,8年くらいで達成しましたが、思い立ってからFIREするまでには結構長い時間がかかりました。
長い時間準備をしてようやく念願のFIRE達成となりましたが、達成後もまだまだ人生は続きます。
人生のほんの一時働かないためにFIREするわけではありませんからね。
あくまでこれから一生働かないために準備をしてFIREしています。

以前、記事にも書きましたがFIREは達成してからがスタートです。
Financial Independence+Retire Earlyですからね。
資産作って会社辞めるだけではゴールとは言えません。
これから死ぬまで働かずに資産で食っていけてはじめてFIRE達成です。
そう考えると、オッサンはまだまだFIREのひよっこと言えるでしょう。
FIRE後のルール変更はヌルゲーか、高難易度ゲーか?
FIREするまではFIRE達成までに幾ら作れるかというのが、頭を悩ますことでした。
1円でも多く増やしてからFIREしたい。
目標額を設定してFIREを目指す人なら、あと〇〇万円作るにはどうすれば良いか、どれくらい時間がかかりそうかということを良く考えるでしょう。
で、いざFIREすると今度は「さてこのお金をどうやって死ぬまで持たせようか。」と考えることになります。
私は基本的にバイ&ホールドなんで、がちゃがちゃポートフォリオを弄り回したりしませんが、FIRE後の取り崩しに関してはどうしよっかなと考えてしまいます。
今はFIRE前に準備していた生活防衛が銀行貯金にあるので、ここから生活費を支出しています。
この銀行口座のお金が100万円を切ったら、取り崩しを考えています。
恐らく数年は持つと思いますが、取り崩す場合は「何でこれ買ったんだっけ?」という株と、含み益の大きいものから売って調整していくと思います。
ただ、まだ先の話なので具体的には何も考えていません。
以前、FIRE前後でゲームのルールが変わるって記事を書きましたが、ルール変更後にどうするかFIRE前から具体的に考えている人ってそんなに多くないのではないでしょうか。

変更後のルールもふわっとは考えているとは思います。
例えば、FIRE時の資産額は7,500万円で、4%で取り崩すと毎年300万円まで使えるから、FIRE後は300万円以内で生活しようみたいなことは考えているでしょう。
FIRE界隈の人でもFIRE後のイメージってだいたいこんな物でしょう。
FIREした人なら、FIRE後の生活の中で微調整していくって感じで大枠としてはこの4%ルールが基本になっているように思います。
でも、この例って7,500万円を維持したまま死ぬまで生活しようとしてるんですよね。
もちろん100%減らないって訳じゃありませんので、取り崩し率は3%にしようとか、高配当株を混ぜて配当金をとか考える人は多いですが、概ねFIRE達成後は減らさないように生活しようとします。
余程無茶な低資産でFIREしない限り、FIREするまでの長い時間を節約と支出のコントロールを続けてきたFIRE界隈の住民にとって、支出のコントロールは簡単な作業だと思います。
ただ、若い時はともかく老齢までずっとこのルールを維持していくんでしょうか?
DIE WITH ZEROは無理、でも資産をキープしたままなのも嫌
DIE WITH ZEROじゃありませんが、減らさないように細心の注意を払ったまま死ぬんか?
という疑問は浮かびます。
子どもが居れば、子供に残してあげたいという気持ちは分かります。
嫁が居れば、嫁の老後資金にってのもまぁ分かります。
ただ、オッサンのように独身だと残す人はいません。
残すともったいないし、苦労して作って、作った後は苦労して減らさないようにしていたのに、そのままたっぷり残して死ぬのは業腹です。
死ぬまでにキッチリ全額使い切ることは無理でも、死ぬときは残り数百万円くらいには減らしておきたいなとは考えます。
最悪、老人ホームの入居費と利用料でペイするというのもアリですが、FIRE生活が破綻しないように、でも年々徐々に資産を減らしつつ生活するというかなり難度の高いゲームに挑戦してみるというのも面白いかもしれません。
そんなことを考えていたら、以下のような記事を見ました。

1億円なんて、すぐになくなったという記事です。
60歳で退職したA氏が貯金+退職金+遺産で作った1億円を家、車、高級時計、旅行、食事に使って72歳までに9,000万円以上使いましたって話です。
んなわけねーだろw
この記事を書いた人は貯金100万円もないでしょうね。
どうやってFIRE後の生活で、資産を減らし過ぎないように生活しようかと思っていた時に読んだので、ちょっと笑いました。
こんなアホに1億円も資産は作れません。
どうしてもこの話を成立させたいのであれば、うーん・・・
これまで散財してきて貯金はほとんど無くて、退職金が1,000万円だけあるという状況だった。
そんな時に、親が亡くなって遺産が9,000万円も入った。
急に大金が入ったので欲望の赴くまま散財したらお金が無くなったというパターン。
もしくは、60歳の時に医者から余命宣告を受けた。
今の医療では治療法もなく治らない。
もう死ぬんだから好き放題に散財してから死のうと思い、好きに散財していたら意外と長生きしちゃったというパターン。
どっちにしても、リアリティがないですね。
1億貯める人間は、定年になったからってだけで急に散財したりしませんよ。
考えても分からないので、未来の私にお任せします
このギャグみたいな記事はともかく、破綻しないように資産額を維持しつつ、少しずつ減らしていくというのはかなり難しいと思います。
このゲームを難しくしているのは、結局のところ「未来の相場は分からない」ってことと「何歳まで生きているか分からない」ということです。
この年で死ぬって分かっていれば調整可能かもしれませんが、80歳かもしれない、90歳かも、もしかしたら100歳かも、しかもその時の相場は?とか考えると、前提条件が変わり過ぎてしまいます。
前提条件がそれぞれ大きく異なるので、対応方針が決まらないんですよね。
記事の話のように今60歳っていうならまだしも、私はまだ40代です。
資産を減らすのはとりあえず置いておいて、60歳、70歳くらいまでは現状維持くらいにしておくのが正解かもしれません。
まぁでも、60歳、70歳になってから「よーし、これから散財するぞ」ってなる気力があるのかは分かりませんけどね。
60歳、70歳になったら「もう、今の生活のままで良いや」って考えそうな気がします。
70歳のタイミングで全額キャッシュにして、取り崩しオンリーの生活にシフトさせようと思っていますが、今の時点では本当にそうするか、正直分かりません。
70歳になっても配当金なくなるなんて嫌だと思う可能性も高いですし、売ると税金がかかるのを嫌がるかもしれません。
全額キャッシュにすれば、とりあえず不確定要素の1つ相場は考えなくてもよくなりますが、未来の私はどう考えるでしょうね?
少しずつ資産額を減らす計画については、60歳になった私にお任せしようと思います。

 
  
  
  
  

コメント
こんばんは仙堂です。
nekonabeさん、今日も面白いテーマを教えてくださり、ありがとうございます。
いろいろ考えるテーマを与えてもらい、頭の体操になります。
お一人様の老後の資産問題は難しいですね。
私は、家族に残せばいいと思ってるので、資産が増えても全然問題ないです。
もし、私が資産を残す家族が無かったら、で考えてみると「老人ホームの入居費と利用料を確保」しておくとして、「その施設がつぶれることも想定」して倍ぐらいは確保すると思います。
不動産はどんどん高くなるし、現在の介護スタッフの安すぎる給与問題があるので、施設利用料のup率がインフレ率より高くなることを想定します。
しかし、72歳元会社員が1億築いたのは、退職金+遺産相続か。
1億から、家に2500万、外車に 1200万使ったみたいなので、6300万からのスタート。そこに収入として、年金が65歳から72歳までの12年間で年間300万として3600万円。
あわせて9900万円。
12年間で1000万を切るということは、8900万使ったとして、月70万円使ったことになりますが、それってそんなにすごい豪遊か? 質素ではないけど。
同じ車に12年間のってるし・・・
「退職してから72歳まで、どんどん減っていく残高を気にせず暮らす」ってことは、相当強いメンタルの持ち主だな。
記事の結論が「健康に気を付けましょう」って、健康雑誌か!!
この記事を書いた人は、フィナンシャルプランナーの資格など持ってない、たんに編集者だろうな。それも、入社したての新人に書かせてそのまま掲載してしまったレベルです。
どこの会社かと思ったら、幻冬舎か。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
私に残す人が居ても、ある程度は自分で使いたいですけどね。
大金残しても毒にしかならないだろうし、大金だと子供が会社辞めてこの記事みたいになるかもw
老人ホームに入るというのもケースとして想定して書きましたが、今のところ全く行きたくはないですね。
他のジジババと集団生活はしたくないなと思っちゃいます。
ダンスしたり歌ったりする羽目になりそうなのも嫌ですね。
もう自分1人で生活できなくなったら、渋々選択するんでしょうね。
その時いくらかかるのか分かりませんが、特養じゃないと年数百万は見ておかないときつそうです。
記事に関しては、取材して書いた感はないですよね。
そうそう、自分1人で生活できなくなったときの手段の一つです。
身体が動かなくなって、買い物や風呂に入るのもつらくなってきたら入居せざるを得ないと思ってます。
夢物語だけど、クルーズ船に乗りっぱなしで地球をぐるぐる回るってのがいいな。1泊5~10万円ぐらいかかるみたいだけど。実際海外の大富豪クラスの人が年寄りをクルーズ船に老人ホーム代わりに乗せているってこともあるみたい。
ラグジュアリーホテルで暮らしてる人もいるみたいです。
10億ぐらい資産があって5%でまわせば無限にいける!
こんな夢想をして時間をつぶしてます。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
買い物はネットスーパーと近所のスーパーは宅配サービスやってるんですよね。
意外とボケても使えそうな気がしてます。
風呂はキツイかもしれませんね。
私もクルーズ船は一回調べてみたことがあります。
400万+食事代くらいで回れそうだったので、これ使わないと減らないだろと思うレベルだったら行くかもしれませんね。
パートナーいないとシンドイかもしれませんけど。
とりあえず、北海道までフェリーで行くくらいから始めようかな。
nekonabeさん おはようございます。はしQです。この積み上げた資産の使い道は、これも思い切りが良くないとなかなか使えません。積み上げる方はいろんな手段を使って給料があるうちは、投資したり副業したり(INPUT↑)無駄な出費を減らしたり(OUTPUT↓)してまあ教科書通りで運がよければ、増やすことはまあできるでしょう。しかし使うとなると、老後破産・貧乏が頭をよぎります。アリとキリギリスのイソップ寓話が身に染みているせいか、冬が来るとキリギリスは惨めな最期を迎えるので、無駄遣いはだめだ みたいな刷り込みがあると思います。振り返ってみるとこの寓話でもアリの冬の過ごし方は載せてません。・・当方はぼける前に家族信託にすることも考えてはいますが、当方は「子孫のために美田は買わず」を信条としてきているのでここも葛藤です・・・ではまた・・・
はしQさん、コメントありがとうございます。
どのタイミングで使い始めるのかは永遠のテーマになるかもしれませんね。
認知機能が怪しくなってきてから使い始めるとブレーキが利かなそうですし、楽天証券の場合は定率取り崩しができるので取り崩した金額だけ楽天銀行に入れて使うというやり方になりそうですね。
実はわたくし21年間勤務してうつ病で最近退職した者なのですがこのブログは非常にレベルが高くて面白いです。会社員がいや過ぎて資金が微妙なところで病気になり大変です。唯一助かったのは私が独身だったことだけです。することがないのでこのブログを1ページ目からすべて読みます。特におすすめのところとかありますか?
哀れな独身さん、コメントありがとうございます。
うつ病ですか。お大事になさってください。
社畜歴21年っていうと私と同い年くらいですね。
私のブログは日記的なので、FXの記事とかは当時の話が多いので今見てもあんまり参考にならないかもしれません。
セミリタイア→FIRE前→FIRE後で見ると私のFIRE観が見れると思います。