もうすぐFIREだと思うと、代り映えの無い生活でも見たくなる
もうすぐFIREするので、最近FIREした人の生活を動画でザッピングするように見ています。
vlog形式で、日々の生活を見るという形だと、まぁ大体の場合代り映えがしない暮らしをしています。
そのため、1つだけ見て「あーこんな感じね」と後は見ないって感じになるので、チャンネルをポチポチ切り替えるように次々見ていくことになります。
そんな感じで見ていたんですが、見ていて1つ気になる点があったので、今日はこのお話をしようと思います。
生活の最低限度のラインで無茶が過ぎるわ
気になったのはいわゆる貧乏FIRE系の動画です。
500万円でセミリタイアした人の支出の報告動画だったんですが、これが気になりました。
家賃が約17,000円で、奨学金が約14,000円、食費が約4,500円、電気代0円、ガス代 約2,700円で水道代が約5,100円、ガソリン代が約9,000円、雑費が約9,000円、通信費が約3,300円で月の支出が大体65,000円くらいでした。
食費5,000円以下とかどんな生活してるんだ?とか、1Kとは言え家賃2万円いかないとかトンでもなく安いなとか、色々思うところはありましたが、そんなことを吹き飛ばすインパクトが1つあります。
電気代0円って部分です。
えー
この酷暑にエアコン使わないの?
というか電気代0円って何だと思ったので、ちょっと調べてみました。
電気代0円の秘密はコレでした
電気は一切使いません。
全部ソーラーで発電していますなら、まぁ貧乏リタイアだからそんなこともあるかなと納得できるんですが、普通に家電は使っていました。
どうも契約している電力会社が違うようで、タダ電という所を使っていました。
私は全く知りませんでしたが、5,000円まで電気代がタダになるらしいです。
これを見た時は、えーじゃあ契約変えようかなと思いましたが、オッサンは1度立ち止まって考えます。
「何でタダなの?」と。
大体こういう時は、何か落とし穴が設定されているものです。
ちょっとタダ電について見てみようと思います。
タダより高い物はないという教訓を財布で分からせる
タダ電とは何か?
タダと言われると途端に胡散臭いと思ってしまう私は疑り深い性格なのでしょう。
ホームページを見てみると、以下のような記載があります。
イマイチはっきりしません。
ですが、この回答の仕方を見るに広告料収入と電気代で5,000円までタダにするという仕組みのようです。
私の家の電気代が30Aの契約で、先月1カ月で大体5,000円~6,000円の間くらいだったので、普通に考えると、1,000円以内で収まりそうと思ってしまいますが、計算方法を見る限りそうでは無さそうです。
減額される5,000円の内訳がどうなっているのかというと、毎月1日から末日までの使用電力量×電力量料金を指すようです。
これが5,000円を超えなければタダになります。
ですがこの計算の元になる電力量料金単価が曲者です。
今契約している電力会社の単価で考えがちですが、実際の計算元になる単価は70円/kWhなので、「71kWh」までの電気代はタダということです。
71kWh?
これ以下の電気使用量で生活するのってかなり厳しくないでしょうか?
少なくとも私はこんなに電気使用量が少なったことはないです。
ちょっと調べてみた限り、一人暮らしの平均は大体170kWh~220kWhの間くらいに収まるようです。
実際私も夏は180kWhくらい、冬場はもう少し増えて200kWhくらいで収まっているので、一人暮らしの平均の3分の1程度しか電気を使用しない生活をしないと電気代はタダにはならないということです。
そもそも計算元になっている70円/kWhの料金設定が高いです。
例えば東京電力のHPで電気料金を確認してみると、以下のようになっています。
120kWhまで29.8円です。
120kWhを超えても300kWhまで36.4円、70円/kWhは、ほぼ倍取られていることになります。
この計算で一人暮らしの平均使用量である170kWh使用した場合、基本料込みで結局約7,200円取られることになります。
平均程度の電気使用量だと、普通の電力会社と契約した方が安いってことですね。
やはりタダより高い物はないということでしょう。
日本の労働市場の闇を感じる
500万円セミリタイアの動画を見ていて気になったことについて今日はお話しました。
電気代ゼロ円という生活を実現するために71kWh以下の生活をしているというのが、実態のようです。
実際動画内でもエアコンを使っている様子はありませんでした。
寝る時はペットボトルを凍らせて枕にしていましたw
夏場にこういった無茶をしてようやく辿り着ける水準ということですね。
やはり500万円でリタイアというのは無茶が過ぎる。
普通に働いて10倍貯めてから、普通の暮らしでリタイアした方が幸せなのではと思ってしまいます。
ここまで節制出来るなら、すぐに貯金もできるだろうと思ってしまいますが、それでもやっぱり今すぐ働きたくないんでしょうね。
働くくらいならこんな無茶もしてしまうという、日本の労働市場の闇を感じる動画でした。
コメント
nekonabeさん おはようございます。今日から小学生の登校が始まったようで、だんだん電車も元の混雑に戻るなあと、社畜生活が少しイヤになっているはしQです。
今日の記事は、貧困FIREを狙う罠のお話ですね。単価ゼロには気をつけろということですね。単価ゼロで成り立つビジネスはあり得ません。たまにクレジットカード会社から、無料の保険のDMが来ますが、最近ではそのまま未開封ゴミ箱行です。なのでこのビジネスも、郵便代が上がる10月からは激減するでしょう。話を元に戻して、電気代ゼロ円を達成するために、ものすごく苦労して節約している話は、「FIREするためにやれることは何でもする」試みとしてはよいかと思いますが、今後数十年対応できるかというと、昨今の異常な高温が続くことを考えれば、結果的に身体的なストレスや異常につながりかえってコストがかかってしまうようにも思います。ブラックな社畜をやめ、新しい職場環境に移ることをまずは考えるべきではないかと思います。前から申し上げているように、FIREというはやり言葉に乗っかって、FIなくREだけを実現する人が増えるのは、良くないことと思いますが、見境なくREするほどブラックな勤務先は多いのですね。きっと・・・ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
多分、何十年もそんな生活続けられないんですよね。
しかもそこまで節制していても、500万程度だと結局働く必要がありますし、そこまでするなら多少給料が下がったとしても苦痛じゃない程度の正社員でもっと貯めれば良いんじゃないって思ってしまいます。
71kWh以下にしょうとするには冷蔵庫があると無理だと思いますね。
花とおじさんさん、コメントありがとうございます。
1ドア冷蔵庫くらいは行けるかと思いましたが、それすらきついですかね。
動画ではペットボトルを凍らせていたので、多分冷蔵庫はあると思いました。
24時間稼働じゃなくて使う時だけ動かしているのかもしれませんけど。
すごく出費の少ない月って時々ありますよね。
外食、遠出、交際費、家電の買い替え等々がほとんどなくて、食費、光熱費、生活雑費、猫費位しか支出がない月。
気候も良くて暖房費もほとんどかからないそんな時は月5〜6万円で収まります。(当方リタイア済、持ち家、長野の寒冷地在住)
でも1年を通して、あるいは生涯にわたってこの予算ではかなりしんどそうです。
ちょっとわからないのが月のガソリン代9,000円。すごく燃費の悪い車なのか、毎月数百キロ移動することがあるのか、謎です。
私の軽自動車(積雪があるので4駆)で1リットル20キロ走ります。単純計算で、ガソリン1リットル170円(長野県は日本一ガソリン代が高い)として52リットル購入したら1,000キロ近く移動できます。
燃費が私の軽4の半分としても500キロ。
毎日通勤があるわけでなし、セミリタイアで毎月500キロ移動ってなんでしょうね。
ドライブが趣味なのかな。田舎で、あちこちで何でも屋さんをしている、とかなんでしょうか。
ともあれ、貧乏リタイア生活に幸あれ。
にゃん山にゃん吉さん、コメントありがとうございます。
リタイア済みの先輩ですね。
6万円で生活しているとは、地方だと当たり前なんですかね?
私はどれだけ支出を締めても、6万円じゃ全然収まらないです。
ガソリン代については、動画内で実家まで車中泊しながら移動したといっていたので、長距離移動したからだと思います。
車は金食い虫なのでリタイアするならできるだけ持ちたくない動産ですが、地方だと移動に必須になるところが痛しかゆしですね。
家賃は安いけど、車必須が良いか、家賃は高いけど、車不要が良いか。
私は車の運転が好きじゃないので、後者にしましたけどFIREに至るまでに性格が出る所なのかなと思います。