厚生労働省ブラック過ぎて血迷う
つい1カ月ほど前にNISAに社会保険料をかけようというアホなニュースがでました。
なぜアホなのかと言えば、NISAは「Nippon Individual Savings Account」の略称です。
日本語では「少額投資非課税制度」です。
もう一度言います。「投資非課税」です。
社会保険料は税金じゃないなんて訳の分からない理論は通じません。
税金でないなら支払いは任意でも良いわけで、もし払わなくても良いなら今の現役世代の半分くらいの人は年金も保険料も支払わないでしょう。
無理矢理財布から抜いておいて「税」じゃないなんてあり得ません。
社会保険料は税金、そしてNISAは投資非課税制度、であるなら検討の余地もなく非課税でなければなりません。
これがSNS発信のフェイクニュースや、陰謀論なら良かったんですが、新聞やメディアといったパブリックなソースから出たので大変です。
嘘くさい公平感すらない謎の理論
厚生労働省が医療や介護保険料の算定に、株式の配当などの金融所得を反映する仕組みの検討したという話ですが、こんなニュースが出ると当然嫌な予感がしてきます。
何しろ日本では増税の場合、検討=決定と言ってもいいくらいスムーズに事が決まります。
ほぼ決定しているけど、一応奴隷どもの反応を見てみるか程度のものです。
不公平(ということにしておきたい)を是正するためにNISAで儲かったら、確定申告していなくても健康保険料をむしり取りますという謎の理論でFIRE後の生活資金から金を抜かれたらたまりません。
公平である必要はないけど、公平感は与えたいのかもしれませんが、全く公平ではありません。
そもそも申告しないのは、そちらの方が税金が安くなるからで合法的な節税をしているだけです。
確定申告している人と比べて不公平という理論は全くのナンセンスです。
そんなことよりも、資産が100億円あろうが10万円だろうが投資にかかる税率は一定であることの方が不公平です。
本当に貯蓄から投資なんて考えているのであれば、年間の投資額が1,000万円くらいまでは、ほぼゼロ%の税率でも良いくらいです。
投資額によって税率が変わるなら、確定申告した方が得になる場合も増えるでしょうが、日本では意地でも確定申告する人を増やしたくないようですね。
国民の税への意識が高まったら困りますからね。
諦めたようで全く諦めてる感が無いのが怖い
厚生労働省もさすがにこの主張は無理筋と思ったのか、NISAの収益を対象外とする方針にしたようです。
文面的には早々にNISAから取るのは諦めたようです。
だけど、何だろうこの安心感の無さは。
まだ1mmも増税を諦めてない感じをひしひしと感じます。
まだ不公平、不公平言ってますし
誰が不公平って言ってるのか分かりませんが、何がなんでも健康保険料を今よりむしり取りたいようです。
無職世帯の配当金を狙っているのか、マイクロ法人潰しでも考えているのか、とにかく碌でも無いことを検討していそうです。
コメント
nakonabeさん おはようございます。はしQです。いやいや遅かれ早かれで、金融課税(又は金融資産(配当)保険料徴収)には着手するでしょう。だいたいマスコミにリークするときはまずは風当りを試し、その後小童役人が知恵を絞り制度化に踏み切ります。最近は小童役人が質低下で素人にもわかるような愚策を考えるので、よくわかるようになってきましたが。最近はさらに質低下に気が付いたのか、天下り先の拡大のためか民間委託で企画させるなんてのも横行してますので、お金がいくらあっても足りません。相手は社畜連合ですから声の上げ方すらやったことがないのでできませんので・・たぶん忘れたころにじわじわときますね。日本株中心の当方としては安定した政治体制が最も良いのですが、・・・前回の例もありますし、現野党には任せられませんしね。困ったもんです。ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
野党も胡散臭いですからね。
減税推してるのって共産党くらいじゃないでしょうか。
社会保険料も取るし、金融所得課税も増税なんてことになったら、儲けの半分持ってかれるようになるかもしれませんね。