なりふり構わず年寄りも扱き使いたいってさ
高齢者の定義を5歳引き上げるというニュースを見ました。
健康寿命が長くなっていることを踏まえ、高齢者の定義について「5歳延ばすことを検討すべきだ」と指摘したそうです。
何でしょうね。
このアホな議論は。
健康寿命が長くなると、高齢者の定義をどんどん後ろ倒しにしても良いってこと?
意味不明です。
どれだけ元気だろうと、ジジイはジジイです。
そもそも元気だと働かないといけないというのも意味不明です。
元気ならやりたいことを楽しむべきだと思います。
60、70歳になってまで、大してやりたくも無いことに時間を使うのは拷問です。
この茶番は生産年齢人口の定義を変えたいと言っているに過ぎません。
現在の生産年齢人口は15歳~64歳ですが、5年後ろ倒しにすれば15歳~69歳になり、その分生産年齢人口が増えますからね。
死ぬまで税金を絞り取りたい。
そして、サッサと死んでもらって年金は払いたくないと言いたいだけです。
ウェルビーイング社会という横文字で適当に誤魔化していることからも、隠す気が余りなさそうです。
ウェルビーイング社会とか言われても、「はいはいウェルビーイングね。」とピンとくる人は多くないでしょう。
私も何言ってのか分からなかったので、定義を調べてみました。
Well-beingは身体的・精神的・社会的に満たされた状態を指し、一時的に良好かどうかではなく、持続的に良好であることをを示す言葉のようです。
厚生労働省では「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」と定義しているようです。
日本語で聞いても全然ピンときませんね。
そもそも働いていたら、肉体的にも精神的にも満たされないと思います。
高齢者になるまで扱き使いたいって言っているだけで、これの何がウェルビーイングに繋がっているのか疑問です。
サッサと社畜から解放されて、好きなことを好きな時にやる方がよほどウェルビーイングだと思います。
高齢者の定義を5歳後ろ倒ししたいだけで、何か耳障りの良い言葉を探してくっつけただけのようにしか見えませんね。
前後の意味が繋がっていません。
誰もが活躍できる=誰もが馬車馬のように働くだと意味が繋がります。
ウェルビーイングを考えたスーミン・スー博士も草場で泣いているでしょう。
もしかしたら別の意味があるかもと計算してみる
とりあえず、茶番であることは良く分かりました。
この茶番でどれくらい現役世代が増えるのか確認してみようと思います。
総務省統計局の令和6年5月報の人口統計から各年齢の人口を確認してみます。
人口統計で確認する限り、これから高齢者じゃなくなる65歳~69歳の人口は2024年5月1日時点で、男女合わせて730万人もいるようです。
これによって現役世代(15歳~)の人口は7,368万人から8,098万人に増加します。
全人口の割合でいくと約59%から約65%まで増加します。
高齢者の人口比で言うと、65歳から高齢者とした場合は約29%、70歳から高齢者とした場合は約23%まで低下します。
超高齢化社会の定義は高齢化率が21%以上の状態を指すため、65歳を高齢者と呼ぼうが、70歳を高齢者と呼ぼうが超高齢化社会であることは変わりありません。
やはり70歳まで扱き使って、税金を絞ろう程度の意味しか無さそうですね。
茶番に付き合わないためにもFIREは必要
ウェルビーイングだの、リスキリングだの言ったところで、結局これは後から「十分に検討した(ということにしておく)」と言うための結論ありきの茶番だと思います。
高齢者の定義を後ろ倒しして、会社で70歳まで飼い殺しつつ税金をたっぷり抜いて、70歳過ぎまで生きていたら渋々年金でキャッシュバックする。
茶番ではありますが、年金の70歳支給の前準備なんでしょうね。
茶番に付き合わないためにも、FIREは必要でしょう。
生涯現役?
お断りです。
コメント
nekonabeさん、おはようございます、はしQです。そもそもFIREするなんて常識外れとでも言わんばかりの施策です。生涯社畜=生涯納税者がザイム真理教の教義なので仕方ありません。ますますFIRE民には厳しくなっていくことでしょう。あえてアンチではなく可能な限り乗っかって、資産の維持に努める予定です。幸いにして、さすがにもう当方の年代はこれ以上支給年齢は下がらない?でしょうから、第2逃げ切り世代に仲間入りです。少し怖いのはこの年代から65歳に支給年齢が変更されているので、ザイム教の悪乗りで、どうせもらっていないのだからと、「えいやー」で70歳支給の先頭に立たされる恐れがあります。定年退職の年齢引き上げは70歳になる準備も進んでいるようなので、ちょっと怖い。これと資産課税が抱き合わせになるとダブルパンチです。いやなことを考えてしまいました。イヤだイヤだ。ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
恐ろしいのはFIRE後に生活費の支払いには問題無くても、税金払うのがきついって状態になる可能性があることですね。
そうなったら真に税金払うために働くという謎の行動をすることになります。
税金分だけ働くTAX FIREなんて用語が出てくるかもしれません。
企業は結構頭抱えるかもしれんな。70まで雇わなきゃいけないのかと
ういじゅさん、コメントありがとうございます。
企業側は全体の人件費を圧縮して70歳以降の人件費を捻出するでしょうから、ますます現役世代の給料が安くなりそうです。
安い国じゃぱーん