インターネットという釣り堀にはきれいな針がいっぱい
世の中には「あ~多分これ釣り記事だと思うんだけど、なんか見ちゃう」という物が結構あります。
ちょっと前に始球式でノーバンというのがタイトルになった時、PV数が爆上がりしたそうですが、これもノーバンをノーパンと見間違えたアホがこぞって釣られたせいでPV数が爆増したのでしょう。
しばらくノーバン、ノーバンと出ていましたが最近は釣られる人も減ったからか記事タイトルではあまり見かけなくなりましたね。
そんな釣り記事に釣られた結果、「あ~!やっぱり思った感じの話じゃなかった。」と思うところまでがデフォルトです。
たまーに「想像以上に良いこと書いてあった」と思うこともありますが、そんなことは稀です。
大体タイトルを見て感じた期待の2割くらいの満足感になることが殆どです。
ニュースサイトの記事なんてその最たるもので、見てもらおうと色々手を変え品を変えクリックさせようとするためのタイトルを付けてきます。
このブログは「40代の社畜がFIREするために四苦八苦する様を書く」というのが1つのテーマです。
リタイア後は社畜に戻らないために四苦八苦することになります。
なので、リタイア前もリタイア後もリタイア関連のテーマを取り扱うことになり、
私もリタイアをテーマにした記事をよく書きますが、私自身が未だ社畜の身ですので、どうしても常に書くネタには困ってしまいます。
社畜をしていて毎日、事件が起きたり、問題が起きたりなんてことは無いので当然なんですが、余りにも日常にイベントがないので常にネタ切れ気味です。
そうなると当然、リタイア以外のテーマを取り扱うことになり、雑記ブログ化していくのですが、書くネタが決まっていない時はニュースサイトの記事を読んで書くことを決めることが多いです。
今日も今日とて「何か書くネタないかなぁ~」と巡回していましたが、いかにも釣りっぽい記事を見たので、食いついてみることにします。
幸せなリタイア生活を送るための4原則について考える
今日釣られて見た記事は「FIREを目指す人は必見、幸せなリタイア生活を送るための「4原則」」という記事です。
釣られるものかと思っていても、原則とか言われると弱いですね。
多分、思っていた感じじゃないだろうなと思いつつ、つい見てしまいます。
結論から言うと、間違ってはいないんだろうけど「そう言われましても。」と思ってしまう内容でした。
記事に書いてあった4原則は以下のとおりです。
- 情熱や興味を優先する
- コミュニティーを築く
- 貯蓄は「目的」ではなく「手段」だと認識する
- 自分の価値観に合った人生プランを作る
FIREした後の有給労働に肯定的な書き方なので、私と考え方が少し違いそうですが、4原則に関して私見を書いていこうと思います。
情熱や興味を優先する
興味のあることを優先するのはFIREするならば当然でしょうが、必ずしもそうではないと思います。
興味があることを優先したくてFIREした方が幸せなリタイア生活だという論調なら異論を唱えたいところですが、記事ではそこまでは言っていません。
FIREの基本的な強みは、好きなことの探求を老後まで待たない点であるとしています。
このレベルなら「そらそうですわ。」としか言えません。
早期退職は、そのまま社畜を続けることによって稼げる数千万円から数億円のお金を諦める代わりに「時間を買う」ためのものです。
それほどの大金と引き換えにしてまで行うわけなのですから、当然やりたいことをするんでしょうね。
私はやりたくないことをやらない方が重要だと思っているので、特に情熱に従ってFIREしようとしているわけではありませんが、何かやりたいことがあったら好きに動くことができるのはFIREの利点の1つでしょう。
コミュニティーを築く
1からコミュニティーを作りましょうなんて言われたら、面倒くさくてゴメンだったのですが、孤独が健康に及ぼす影響は1日15本の喫煙に匹敵するから何かのコミュニティーに参加しましょうね程度の書き方なので、これについては異論はありません。
ただ無理に参加しなくても良いとは思います。
嫌なら参加しないこともできるのがFIREのメリットだと思うので、興味があったら参加してみて、思ったよりつまらなかったら止める程度の距離感で、常に何らかのコミュニティーに緩く参加している程度でも良いと思います。
貯蓄は「目的」ではなく「手段」だと認識する
お金はFIREの目的ではなく、手段だと言う話は良く言われます。
記事に書いてある貯蓄と支出の最適化や、リタイア後の計画については今さら語らなくても、私のブログでも散々語っているテーマです。
頭ではお金は目的のための手段であることは分かっていますが、未だFIRE前の段階だと、資産を増やすことが目的になりがちです。
私は準富裕層ですが、富裕層になっても超富裕層になっても結局この辺りは変わらないと思います。
何しろ今の生活でそれ程お金を意識することはないですからね。
生活していて足りないなんて感じることはありませんし、お金はあくまで証券会社や銀行のWebページ上に表示されている数字以上のものではありません。
数字以上のものではないですが、これが「お金」であるという理解はしているので、1円でも多く増やしたいとは考えてしまいます。
これはもうどうしようもありません。
もし気付いたとしてもFIREした後に気付くのではないかと見ていますが、一生気付かなさそうな気もします。
今はFIRE達成までは「お金を貯めるのが目的」で良いやと思っています。
自分の価値観に合った人生プランを作る
リタイア後のビジョンを描き、自分が幸せを感じるための支出計画を立てることが重要だと語っています。
まぁ否定する程の材料はありませんが、そこまでちゃんと計画してFIREする人ってどれだけ居るんでしょう?と疑問には感じます。
毎年1回は旅行にいく想定で80歳まで毎年10万円の予算を計画するといった程度ならできそうですが、もし50歳でリタイアするなら30年間、300万円の費用がFIREのための費用にプラスされます。
そこまで我慢してFIREする人はあまり多くは無さそうというのが、リタイアブログや動画を見ていて感じる私の感想です。
私も10年に1回のリフォーム費用と5年に1回の家電買い替えの費用をFIREの計画に組み込んでいますが、旅行やそのほかの遊興費は最悪、日雇いバイトで稼ぐでも良いのではないかと思っています。
実際、学生時代はそうでしたしね。
夏休み遊びたいからちょっと働くか、そんなノリで良いのではないでしょうか。
終わりに
FIREを目指す人は必見、幸せなリタイア生活を送るための「4原則」について私見を語っていきました。
経営者の語るFIRE観と異なり、概ね同意といった内容でしたが、FIREの考え方は人それぞれなので、読む人によっては全然共感できなかったりもするんでしょうね。
この内容に共感できないようだと、FIREの達成は難しいだろうと思ってしまいますが、それもまた人それぞれってことなんでしょう。
コメント
経験から言うと、単に遊んで暮らしてれば時間がたつにつれ幸せは感じれるものなんだという事はわかったよ。幸せなど他人に指導したり啓蒙したりするどころか逆に蔑まれそうなことだし立派なことはなにも必要ない。
ただこれはあくまでも自分の経験であるのですべての人に当てはまるかどうかはわからない。
じぶきさん、コメントありがとうございます。
私は毎日二度寝できれば幸せを感じられそうですけど、たまにやりたくない嫌なことを挟んでみるとより幸せを感じられるかもしれませんね。
仰るとおり、何に幸せを感じるかっていうのは人によりますからね。
働くのが幸せって言う、私から見るとキチガイも居ますし。
nekonabeさん、KFCのTOBで、少し浮かれているはしQです。
さてさすがフォーブスですね、当たり障りのない反論が出づらい記事です。おっしゃる通りで、お金を貯めることを目的にせず、何か目的や自分の価値観に従って、可能なコミュニティに参加するのが必要ということは、わかってはいますが、アリとキリギリスではないですが、あまり浮かれすぎると、真冬にえらい目にあうぞというのも正しいと思いますし、特にこれという目的がなければ老後資産を積み上げるという目標もありかと思います。幸せな老後=アリみたいな生き方だけど社畜もいやだが当面の目標でしょうか。ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
あんまりずっとアリを続けていると、巣の中にエサが大量にある状態で死ぬことになりかねないですからね。
個人的には貯めたエサは9割がた、できれば全部食べてから死にたいところですが、資産減少の恐怖もあるのでそうそう上手くはいかないでしょうね。