FIRE達成前の誘惑が強すぎることが問題
最近サイドFIREとかセミリタイアという用語をよく見かけるようになりました。
サイドFIREについては、FIREという用語がアメリカから伝わってきてから、サイドFIRE≒セミリタイアといったニュアンスで語られているように思います。
実際、セミリタイアとサイドFIREの違いって何?と問われても明確な違いはありません。
ですが、サイドFIREやセミリタイアと一口に言っても、「サイド」や「セミ」の部分にかなり大きな差があるように思います。
ただ、完全FIREやリタイアする前に「もう働きたくない」と思って、サイドFIREやセミリタイアに踏み切ったんだと思うので、それだけ「働きたくない」という誘惑は強いということでしょう。
私も毎日働きたくないと思うので、サイドFIREやセミリタイアに踏み切る社畜達の気持ちも分かります。
サイドとかセミの幅大きすぎませんかね?
人によっては、週4日働いていて週休3日で、しかも雇われという働き方でもサイドFIREだと言い張る人も居ますし、一切働かずにブログをたまに更新して小銭を得るという生活をしている人もサイドFIREと言えます。
片や雇われで、毎月130時間以上拘束される生活。
片や更新したりしなかったりするブログで月に30時間とか60時間くらい書きたいことを自宅や、カフェなど好きな所で書くという生活。
どちらもサイドFIREですが、多くの人は前者をサイドFIREとは認めないでしょうね。
私も認めません。
せめて不労所得の方が、働いて得られる金額より大きくないとサイドFIREやセミリタイアとは言えないでしょう。
ただ、サイドFIREとか、セミリタイアの定義は曖昧です。
配当などの不労所得を得ながら、足りない分を働いて稼ぐのがサイドFIREの定義になると思います。
月20万円生活費に必要な人が5万円を不労所得で得て、15万円は働いて稼いでもサイドFIREになってしまいます。
15万となると、バイトでもほぼフルタイム労働になりますし、派遣社員等でも週3日、4日は働く必要があるでしょう。
それだけ拘束されたら、もはやFIREでは無いと思いますが、定義的にはサイドFIREにハマってしまいます。
ガバガバな定義で、幅の広いのがサイドFIRE界隈です。
労働前提のサイドFIREなら、社畜を続けた方がマシ説
他人が何をもってサイドFIREとするかは重要ではありません。
その人がFIREしていると思って満足しているのなら、それはそれでアリでしょう。
ただ・・普通に社畜していた方が楽だったんじゃないの?と思う場合はあります。
手取り「わずか月8万円」死ぬまで働き続ける…「70代アルバイト」が背負う地獄という記事を見てそう思いました。
記事では、70代の35.2%がお金のために働いていて、年金が10万円に満たない人が23%も居るという事実を語っています。
年金生活者も年金という不労所得と、貯金や配当で生活しているのでFIREしていると言えます。
年金という不労所得が生活費に足りないので、働いている高齢者はサイドFIREしていると言えるのではないでしょうか。
既に70歳以上になっているため、年金という不労所得を増やすことはできないので、足りない部分は働く必要があります。
働かなくても生活できる資産があれば、働かないでしょう。
今働いている70歳以上の高齢者は、今定年前に仕事を辞めて、サイドFIREした人の将来の姿なのかもしれません。
サイドFIREしたと言っている人達も今の収入を得続けないと生活が破綻するのだから、働き続けないといけないでしょう。
サイドFIREするときに社畜を辞めてしまっているので、厚生年金も少なくなるでしょう。
雇われであっても、フリーランスであっても働き続ける必要があります。
サイドFIREしている人は、70歳まで今の仕事を続けていられるか考えてみるべきでしょうね。
私なら70歳になってもUber Eatsで自転車に乗ってる生活とか嫌ですし、20代の人間に顎で使われるのも嫌です。
サイドFIREの労働で得ている金額と、将来貰える年金額が同じくらいなら、年金支給後は働かなくて済むかもしれませんが、年金じゃ全然足りないというようであれば、死ぬまで働くサイドFIREの覚悟を決めた方が良いかもしれません。
私は嫌なので、どんな形態だろうと働かなくても良い、完全FIRE寄りのセミリタイアまで社畜で働く予定です。
結果的には社畜を続けた方が、セミリタイアで他の仕事をするより、働く時間は短くなります。
起業して社畜の100倍儲かるという場合は除き、1秒たりとも社畜で居たく無いという人以外はそのままFIREの目標額まで社畜を続けた方が、結果的には楽な気がします。
コメント