肌感では不労所得で生活するリッチ爺婆は居ない。
60歳以上で不労所得がある人はどれくらい居るのか。という記事を見ました。
私の周りに居る60歳以上の人間というと、定年退職後に嘱託で再雇用されたお爺ちゃん社員と両親、親戚くらいしか居ませんが、不労所得で生活している感のある人はいません。
身近な人でも良く分からない懐具合
一番身近にいる両親ですが、どの程度生活に余裕があるのか意外と分かりません。
お金には困っていないように見えますが、60歳を過ぎてもまだリタイアせずに働いています。
一度帰省した時に、年金が足りないから働いているのかと聞いたことがありますが、そうでは無いようです。
その割に仕事の愚痴を垂れ流すので、仕事が好きで働いている訳でもないようで・・
何のために働いているのか良く分かりません。
血縁なのに謎です。
お爺ちゃん社員については、嘱託で再雇用してもらわないと老後の生活がピンチという感じですので、とても不労所得で生活しているとは思えません。
嘱託になると、給与も急減して20万円そこそこですし、給料が美味しいから働いているという訳ではないでしょう。
彼らもほぼ惰性で働いているという感じで、何らかのやりがいがあって、働いているという風には見えません。
「あと1000万円退職金を上乗せるから辞めてくんない?」と聞けば喜んで辞めそうなくらいのモチベーションで働いています。
両親も嘱託の社員もそうですが、60歳を過ぎても何で働いているのか分からない状態で、なお働いています。
もはや彼らも「何で働いているのか。」お金以外の理由が無さそうにも見えます。
こうなる前にさっさとアーリーリタイアしたいものですが、実際にどの程度不労所得で生活している人がいるんでしょう。
60年以上生きていて10人に1人も居ない。
実際、不労所得で生活している60歳以上の人はどのくらいいるのか。
結論から言うと、8.4%だそうです。
60歳以上の収入について、多い順から年金が87.3%、労働から得られる収入が41%、企業年金、個人年金が16.5%で、その次が財産から得られる収入で8.4%になっています。
内容は、配当、利子、家賃、地代等のようなので、我々が不労所得と聞いて想像するものが対象になっているようです。
大体12人に1人くらいの割合しか居ないようです。
質問は複数回答可能な形だったので、実際は年金+企業年金+財産から得られる収入と言う形で1人で複数の収入を得ているリッチ爺婆が居るのでしょう。
12人に1人ということで、大体肌感どおり滅多に居ないようです。
日本の富裕層は2%程度らしいので、それに比べれば多いということなんでしょうが、60年以上生きてきて、資産収入が無いのは何とも切ない結果です。
JTなどの所謂「高配当」と言われる株を1単元でも持っていれば、それだけで年2回配当を得られて8.4%の仲間入りができるはずですが、株を買う「お金」はあっても投資しない層というのが結構居るんでしょうね。
60歳を過ぎればそろそろ取り崩しを考える必要もある。
不労所得が少ない原因は他にもあると思います。
60歳以上になったので、資産が減少する可能性のある投資等で必要以上にリスクを取りたく無いと考えている可能性もあります。
もし金融資産を持っていても、60歳前に持っている株式や不動産は現金化しているという可能性もあります。
ここでは、あくまで老後の収入を問うているので、資産の取り崩しについては確認していません。
私も「生涯投資家」とは考えていません。
60歳にするか70歳にするか全く決めていませんが、投資する判断力が怪しくなってくる前に、持っている金融資産を現金化しておき、資産を売却して得た現金を取り崩して生活するという形にしておこうと考えています。
私のように、老後の生活を年金+資産の取り崩しで生活しているリッチ爺婆もきっと居るでしょう。
もしかしたら、株や債券を持っていて資産収入があるけど「持っていたことすら忘れている」場合も考えられます。
そうなってしまうと、実は証券口座に何千万円も入っている金持ちなのに、60歳を過ぎても節約生活しているということにもなりかねません。
自分が幾ら持っているか分からなくなってしまう前に、銀行口座は1本化して、金融資産は現金化しておきたいものです。
コメント