急に市民権を得て、また市民権を失いつつある制度
制度的には以前から存在していた会社も多いですが、コロナ禍になるまで殆ど誰も使っていなかった制度に「在宅勤務制度」があります。
私の所属する会社でもコロナ禍前から制度としては存在していましたが、周りに使っているという人は居なかったので、「あるけど誰も使わない(使えない)」福利厚生のような制度でした。
コロナ禍までは、介護等で特段の理由が無ければ使用できなかったこの制度、コロナ禍で突然、誰でも使えるものになりました。
理由があって始めたけど、特に理由はなく終わる。
一気に誰でも使える制度になった在宅勤務制度ですが、”喉元過ぎれば熱さを忘れる”とはよく言ったもので、4月18日時点でも全国で2万5000人近くの感染者が毎日発生していますが、コロナ禍前のように通常出社になったという人も多いのではないでしょうか。
状況は特に良くなった訳ではなく、以前のピーク時に比べれば減少傾向にある程度の状況ですが、政府は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を出すこともない状態です。
政府の対応が無いと、会社も「何のお達しも出てないんだからお前ら出社しろよ。」と言っていて「コロナ」で始まった在宅勤務制度も、「コロナが終わって無い」のに何故か終わりつつある制度になってしまいました。
そんな儚く終わりそうな在宅勤務制度ですが、「あなたの上司がムダに出社させたがる本当の理由」という記事を見ました。
正にそんな感じです。
どうしても対面での打ち合わせが必要といった状態でなければ、「原則在宅勤務、例外出社」で良いはずですが、今は特段の理由が無ければ、「原則出社、例外在宅勤務」という状況に変化しています。
会社の制度で方針が決められているので、社内の誰かが決めているはずです。
誰がそんなアホな状態にしているのか、何となく見えてきました。
誰が出社させたがっているのかを考える。
記事を読む限り、良くある上司の不安に「目の前に部下がいないと管理が難しい。」という話が出てきます。
私も数人の部下を管理する立場ですが・・別に出社しなくても管理はできます。
部下に作業を割り当て、1週間に1度程度進捗状況をオンラインミーティングで確認すれば進捗は管理できます。
相談事があれば、チームチャットか個別にチャットかメールを送っておいてくれれば対応できるので特に出社が必要という訳ではありません。
というより、社内に居て「話せる状態かどうか、虎視眈々と機会を伺う」といった状態が発生しないので、こちらの方が効率的なはずです。
偶に文章だと「こいつ・・何が言いたいのか分からん。」という状態がありますが、電話すれば解決するので、やはり出社が必要とは思いません。
目の前に居ないと管理できないという人は、目の前に居ても管理できないと思いますが、目の前に居れば、部下のリアクションがあるので「何となく管理できてる感」は味わえるのでしょう。
私レベルでは社内の制度を決める権限はないので、原則出社を決めているのはもっと上の役職の人間でしょう。
そこで出てくるのが、承認欲求と「偉さ」を見せびらかしたい役員層です。
これは何となく分かります。
「会社では偉い私」は「家では偉く無い」といった状態になっているのではということです。
出社すれば、部下に持ち上げられて良い気分になれるけど、家では「何であんた家に居んの?」と言われるパターンです。
そういう役員は、なるべく「家に居なくても良い理由」を作り、「社内でチヤホヤ」されたいので部下を出社させようとするでしょう。
現に私を含めて、独身の人に在宅勤務が嫌いな人はいません。
在宅勤務となれば、昼寝もゲームも自由です。
何しろ仕事が終わってから「仕事しているフリ」をする必要がないのです。
嫁による監視機能も無いので、独身は家では無双状態になります。
そりゃ在宅勤務大好きになるでしょう。
家で虐げられている家庭持ちは出社したがる人が多いです。
もしくは、家だと子供が煩いので、出社したいという人が居ます。
何故か会社大好きで出社したいという、まさに「社畜」も居ますが、これは少数派でしょう。
在宅勤務が、好きか嫌いかは置いておいて、社内でチヤホヤされたい役員が出社を決めているんだろうな~
多分こいつが出社を決めたんだなと思いつつ、明日も出社しようと思います。
( ゚д゚)、ペッ
コメント