FIREは働かないことが勝利条件
昨日、FIREという目標を達成してもハッピーにはならないかもしれないという記事を書きました。
私にとってFIREとは、目的ではないと思います。
仕事をしたくない。
そして、金の心配もしたくない。
無職でもお金の心配をしたくないからFIREを目指しているだけです。
正直働かなくても生活できるなら、資産ゼロでも良いくらいです。
私が女性に生まれていたら、20代のうちに専業主婦になろうとしたでしょうね。
全ては「働きたくない」が根本にあります。
我が国には「働いたら負け」という名言がありますが、就職する前よりも就職して何年も働いた後の方が、この名言の重さが良く分かります。
正に働いたら負け、労働は夢や希望、やる気といったポジティブなエネルギーを喰らい尽くすモンスターです。
こんなに働きたくないなんて、日本の会社はどれだけ駄目なんだと絶望しますが、もちろんただ働きたくないからFIREするという訳ではありません。
金メダルを取ったアスリートも引退後の人生が続くように、社畜がFIREした後も人生は続きます。
私もFIRE達成後に何かやろうと、FIRE後のやりたいことリストを作ったりして来るFIRE生活を楽しみにしていることも確かです。
今日はFIRE後の期待と現実について考えていこうと思います。
期待するなと思っていても、勝手に期待している迷惑もの
「人生を消耗するNG思考、不満を溜めやすい人が無意識に頭の中でやってしまうこと」という記事を見ました。
記事の内容を掻い摘んで言うと、幸福度は「期待」と「現実」の差によって決まるということらしいです。
だったら一切期待せず、通常より悪い状況を常に想定しておけば、常に現実の方が良い状態になって幸福なのかとも思いましたが、そういう訳でもないみたいです。
人間の脳はこれから何が起きそうか常に予測していて、予測通りの出来事が起きても対処できるよう、身心が自動的に準備を整えてしまうようです。
この脳が勝手に予想したシナリオに合致していれば幸福だそうです。
常に悪い状況を予想しておいて、現実だと楽ちんでハッピーみたいな、RPGでレベル上げしておいて後で無双するといったことはできないみたいです。
現実的な例だと、来月は過労死レベルの残業をすると悲観的な予想を立てておいたとしても、実際はそんなことにはならないだろうと薄々分かっているので、2月になってから残業が少なくても別に幸福だとは思わないってことでしょうか。
多分脳ではこれまでの勤務実態から、それほど残業は無いだろうとシナリオを作っているから、逆に自分で立てた予想どおりに残業が多かったりすると不幸に感じるでしょう。
脳が優秀過ぎるので、現実に起こりうるラインがシナリオとして自動生成されているんだと思います。
FIRE後の期待って何だろう?
先ほどは社畜の場合を考えましたが、FIRE後に脳が自動生成するシナリオってどの程度のものなんでしょうか。
正直、私はFIRE前後でそれほど大きく生活は変わらないと考えています。
FIRE後の生活は今の土日の休暇が延々と続いていくイメージですが、当然、社畜時代とは違うこともあります。
それは平日日中に仕事に行かなくて済むので、元気は有り余っていることです。
だから社畜時代の休暇のように「平日に受けたダメージの回復」に時間を費やす必要はないはずです。
漏電してなければ、常にバッテリーは満タンです。
普通の感性なら、社畜の土日が延々続くことはなく、平日日中に何かしようと考えるはずです。
働きたくないからFIREしようとしている私の感性が普通かと言われると疑問符が付きます。
実際、今の休暇中にやっている以上のことを、FIRE後の平日日中にしているイメージが今のところ全くありません。
脳は無意識にシナリオを作っているのかもしれませんけど、作ったんだったら見せて欲しいくらいです。
もし、シナリオ以下の暮らしをしているようだと、FIRE後に不満を感じるんでしょうね。
FIRE後はいっぱい寝れること以外は、何の期待もしていませんが、もしFIREして不満に感じるようだと、私の脳は余程大それた期待をFIRE後の生活に持っているってことになりますね。
それが恐ろしくもあり、少し楽しみでもあります。
きっと不満に感じるくらいの方が、FIRE後の生活は豊かになるのでしょうね。
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