セミリタイア界隈では常識?な独身は早死するという説
独身男性は短命であるという話は、セミリタイア界隈で結構有名な話だと思います。
そもそもFIREしようなんて考える人は男性に多く、女性にはあまり居ません。
これは女性の方が長時間働かない人が多いので、稼ぎが男性ほど多くないということもあるでしょうが、単純に長生きする傾向であることもあると思います。
私が女性なら95歳くらいまでの生活費を見てFIRE計画を立てると思うので、単純にFIREに必要な額が大きくなってしまうんですね。
長生きな上に、大して稼げていなければ、「とてもFIREなんて無理」と感じてしまうでしょう。
最近は結婚しないシングル女性も多いです。
シングル前提であれば、自分の生活は自分で何とかしようという極々当たり前の考え方をすることになるので、ちゃんと働いていて、そこそこ稼げている社畜女性もFIREを目指すことが増えてきたようです。
ですが、増えたと言っても割合的にはまだまだ男性の方が多いでしょう。
体感8対2くらいですかね。まだまだ男性の方が多いと思います。
男性がFIREしたがるのは仕事がキツイということもあるでしょうが、FIRE後に送るであろう期間が女性に比べれば短いので、資金を準備しやすいという理由もあるでしょう。
特に独身男性となると、平均寿命は68.5歳と超短命です。
FIREしなければ老後生活すらありません。
65歳で引退したら4年後には墓の下と想像してしまえば、社畜なんていつまでもやっている場合じゃないと考えるのは当然です。
残り時間が短いと感じる人も居るでしょうが、逆にさっさとFIREできるチャンスと考える人も居るかもしれません。
寿命が68.5歳までと仮定するなら、FIREするための資金を貯めるのも比較的容易と考える人は多いでしょう。
何歳まで生きる前提で計画を立てるかは人それぞれだと思いますが、私は平均寿命より長生きする前提で、90歳まで生き残る予定で計画を組んでいます。
ここで70歳で死ぬ前提で予定を組んで、想定以上に長生きしてしまうと悲惨なことになりますからね。
独身で早死にするからあんまり資産が無くてもFIREできると考える人は少数派でしょう。
少数派ですよね?
少資金セミリタイアした人も、恐らく長生きするつもりなはず・・・
とりあえず、今日はそんな独身男性に関するお話です。
朗報、独身のオッサンでも81歳くらいまでは生きられる。
そんな訳で、私のような40代で独身のオッサンは70歳まで生きていないかもしれないと戦々恐々と生きていますが、この説本当に正しいのでしょうか?
だって独身ってだけで既婚者より10年以上寿命が短くなるって何かおかしくないですか?
しかも男女共に短くなるわけじゃなくって、男性だけ寿命が短くなるなんてことがあるんでしょうか。
実は何かカラクリがあるんじゃないかと思って調べてみたんですが、そこで以下の記事を見つけました。
「未婚男性は極端に短命」というのは誤りという大和総研のレポートです。
未婚男性の寿命は一般的に考えられているほど短くないって話です。
レポートでは未婚男性は81.79歳、既婚男性は85.16歳で差は3.37年が正しいって内容ですね。
この独身男性の平均寿命が60代って言う話は厚生労働省の人口動態統計から出ている話ですが、「未婚男性」と「有配偶男性」で母集団の年齢分布が大きく異なることが原因の1つにあるようです。
つまり、皆婚時代の有配偶男性の母集団には70歳以上の者が多く含まれているけど、未婚男性の母集団は若い者が多く含まれているため、死亡した者の年齢の中央値も低くなっているというのが、独身だと早死にに見える真相のようです。
既婚と未婚の寿命差である3.37歳、これくらいの差なら納得できます。
個人的には結婚した方がストレスが多い気もしますが、既婚と未婚で10年以上の差が出来る方がおかしいので、こちらの統計の取り方の方が正しいのでしょう。
これで私も安心して40年近く無職ライフが送れそうです。
思ったより長生きできても、年金は別?
独身のオッサンでも思ったより長生きできそうなのは朗報ですが、レポートにあるように年金の繰り下げ受給しても損にはならないという話はどうなんでしょうね?
68.5歳なら60歳まで繰り上げ受給しても元はとれませんが、長くなったとは言え約82歳です。
繰り下げ受給する価値があるのでしょうか。
年金は1カ月の繰り下げごとに本来の年金額の0.7%が増額されますので、70歳まで繰り下げると年金額は42%増額されます。
そうなると、70歳まで繰り下げると損益分岐点が81歳になるのでどれだけ限界まで引き延ばしても70歳が限度ですね。
66歳から70歳までの年金の損益分岐点は以下のようになります。
66歳で繰り下げ受給:77歳
67歳で繰り下げ受給:78歳
68歳で繰り下げ受給:79歳
69歳で繰り下げ受給:80歳
70歳で繰り下げ受給:81歳
現行制度だと75歳まで繰り下げ可能ですが、独身のオッサンは70歳までが限度ですね。
これ以上は損になる可能性が高いです。
そもそも年金受給額が増えれば、その分取られる社会保険料も増えるので手取りがそんなに劇的に増えるわけじゃありませんからね。
せっかく増えても、横から掠め取られるのであんまり我慢せずにさっさと貰っておいた方が健全でしょう。
独身でFIREするなら可能な限り、お得に素早くFIREしたいものですね。
コメント
nekonabeさん おはようございます。はしQです。そうなんですよね。一体いつまで生きていられるかは、FIREしなくても年金の受け取り時期や老後資産の取り崩しに関わるので重要関心事ではあります。また割り切れないのは自分の寿命に見当をつけることは、計算上はいくらでも可能ですが、それ以上運よく長生きしてしまうと、老後破産・・アリとキリギリスの童話が、ちらつき、これで安心とはなかなか言えません。未婚男性は早死にという話もそもそも怪しい根拠のようで、さらに人による個体差があり、一般論では割り切れません。なので当方はまず大丈夫な資産を形成し、年金は65歳から受給、切り崩し期でも資産運用は続け少しでも老後破産は回避する こととしました。資産が半減するような大暴落となっても、100歳ぐらいまでは破産がないようです。怖いのは金融資産課税と極端なインフレ、年金制度の異常な改悪です。・・・ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
はしQさんの年齢と資産額なら、余程はっちゃけたお金の使い方をしない限りは、余裕で資産が持ちそうですけどね。
インフレは株価も上昇するでしょうから意外と大丈夫だと思っています。
金融資産課税は私も恐怖ですね。
最悪総合課税の方が安くなるかもしれませんね。
あと何気に円高になり過ぎると資産額が激減するので嫌な感じです。
こんばんは仙堂です。
そうそう、そのとおりですね。
年金の繰り下げなんかせずに、貰えるものをさっさと貰ってしまうのがいいですね。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
社会保険料と税金を取られないなら、限界まで受け取りを粘る方針でも良いんですけどね。
何が嫌って、繰り下げると滅茶苦茶増えるみたいに言って騙しているところが嫌ですね。
手取りでどれくらい増えるのか周知しろよと思っちゃいます。