何でもハラスメントにする生き辛い世界
社畜として生活していると気になることにハラスメントの問題があります。
以前はセクハラとパワハラくらいしかありませんでしたが、今は何でもハラスメントを付けるので、正直「ハラハラうるせぇ」としか思わなくなってきました。
何かにつけて「これはハラスメントか?」なんて考えるのは明らかに面倒くさいです。
私は氷河期世代なので、若い時は呼吸をするように上からパワハラされてきた世代なんですが、いざ年を取ってそこそこ偉くなってきたら、今度は「それはパワハラだから駄目だよ。」と禁止されています。
若い時は面倒くさい上司の相手をして、年を取ったら面倒くさい若い連中の相手をしなければならないという、謎の責め苦を味わっています。
しかも上の世代は若い連中には気を遣うくせに、我々の世代には昔のままの平常運転だったりするので、二重に腹立たしい。
これが昔のままなら、言いたいことを言ってスッキリできていたのかもしれませんが、今はただ我慢させられるだけです。
まぁそんなわけで「ハラスメント」は面倒くさいものですが、そんな謎のハラスメントの中でも唯一といって良いくらい同意できるハラスメントがあります。
今日はそのお話をしようと思います。
職場とはポジティブ押し売りの場である
私が唯一同意できるハラスメントは「ポジハラ」です。
ポジティブハラスメントと呼ばれるもので、要はポジティブの押し売りです。
社畜だと職場の雰囲気を明るくしようと、過度にポジティブな声掛けをする場合や、議論の場で積極的にご意見ください。ネガティブな意見以外でといったような状況ですね。
タダでさえ好きでもないことをしている最中なのに、無理矢理にポジティブな考えや行動を強要されるのは苦痛でしかありません。
なんなら職場=ポジハラと言っても良いくらいです。
ポジハラしてくる連中は「ネガティブな意見が出ると士気が下がる。」とか言いますが、そのポジティブの押し売りの方が100倍やる気が無くなります。
ポジティブ押し売りの裏では、単に「ネガティブなことを思っているけど、言わないだけ」です。
気付いていない人に言うことで気づかれてしまうのを避けたいのかもしれませんが、そんなことは無駄だと思いますけどね。
だって気付いていないんじゃなくて、思っているけど言わないか、感じてはいるけど言語化できない。ってだけの状態ですからね。
ネガティブな感情は職場の根底にマグマのように溜まっているのです。
一緒にネガティブな話をして毒抜きするなり、ネガティブな話から解決法を探るなりしないと意味がないと思いますが、ポジハラお化けたちは何がなんでも不満に蓋をしておきたいようです。
この面倒なポジハラ地獄から脱出したいのも、FIREしたい理由の1つなのかもしれません。
FIREする人間は基本ネガティブ思考である
私がポジティブをあまり好きになれないのは、基本的にFIREしようって人間はネガティブに物事を考えているからです。
これは悲観的というより、慎重で用心深いということでもあります。
そもそもFIREした後は基本的にリカバリーが利かないので、どんな楽観的な人でもある程度は悲観的な予測をした上で、FIREの計画を立てるのは当然です。
もし年利10%の含み益が取れる前提でFIREする計画を立てるポジティブモンスターがいれば、計画の破綻は必須でしょう。
FIREしようなんて考える人は、どんなにポジティブな人でも年利4%を基本で考えます。
4%くらいならまだポジティブな方で、多くの人はもう少し悲観的に3%で考える人が多いでしょう。
私も年利4%でインフレ率2%の場合とか、年利3%でインフレ率2%の場合でシミュレーションしたりしているので、FIREする人は大概ネガティブに物を考えて計画していると思います。
オッサンからの無職へのジョブチェンジ後のリカバリーの困難さを考えれば妥当なところです。
ですが、あまりにも悲観的過ぎると今度はFIREそのものができません。
悪いシミュレーションは色々考えておくけど、必要以上に悲観的にならないようにするという絶妙な調整が必要になります。
ここでいう悪いシミュレーションも結局のところ「自分ではどうしようもない」ことであることが多いです。
日本の将来の社会保険制度がどうなるかなんて分かりませんし、税制がどうなっているかも分かりません。
世界経済がどれくらい成長するかも分かりませんし、自分にはどうにもならないことだらけです。
ただ、現実的なラインよりちょっと悪い状態を考えておく
これがコツかもしれませんね。
「日本人」は「60歳」を「死に時」に設定するのが良いという記事を見ましたが、起こりうる可能性の範囲で悪い状況を想定して動く。
FIREを目指している人は自然と幸福度が上がる生き方をしているのかもしれません。
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