休むも相場という相場格言を体現する相場でした
先週は大統領選挙とFOMCで読み切れない展開になりそうだったので、取引はしないこととしていました。
大統領選はトランプ氏、FOMCは0.25%の利下げという結果になりましたが、結果が出た金曜日も結局取引はしませんでした。
前回トランプ氏がアメリカ大統領になった時も当選後に円安方向に進みましたが、今回も投票締め切り後の開票状況が分かり始めてから、円安方向に急伸しています。
FOMCは市場予想どおりであったこともあって、円高方向への動きは限定的でした。
一時、154円半ばまで円安が進んだので円高になった感がありますが、終わってみれば週初とほぼ変わらずの152.56円、ただ値幅は3円もあるという慌ただしい週になりました。
やっぱり休んで正解かなという感じですね。
2024年11月4日週の10年国債利回りとドル需要について
11月4日週のアメリカ10年国債利回りの動き
アメリカ10年国債利回りは週初4.30%、週末4.30%でした。
最も高かったのが11月6日21時台の4.47%、最も低かったのが11月9日0時台の4.26%です。
先週は横ばいからやや下落傾向を想定していました。
アメリカ大統領選の開票開始から徐々に金利が上昇しはじめて、それ以降緩やかに元に戻っていくという動きをしています。
結局週初と週末で同じ4.30%で引けています。
MACDは落ち着きのない動きで5日までは下落傾向、それ以降は上昇傾向に転じ6日以降に再度下落傾向となり、デッドクロスして引けています。
RSIとストキャスティクスは6日まで上昇傾向、それ以降は下落傾向で引けています。
ストキャスティクスはデッドクロスして引けているのはMACDと同じです。
チャートだけ見るとMACDとストキャスティクスがデッドクロスして引けているので、下落傾向になりそうです。株価も堅調が想定されるので横ばいからやや下落傾向を想定しておこうと思います。
日本国債10年物の利回りは週初0.93%、週末1.01%でした。
先週は横ばいからやや下落傾向を想定していましたが、アメリカ大統領選の開票から金利が上昇し始め1%台で推移してそのまま引けています。
MACDは5日を底にそこから上昇傾向で、ゴールデンクロスして引けています。
RSIとストキャスティクスも5日以降は上昇傾向です。
チャートは堅調に推移していますし、アメリカ株価も堅調そうなのです。
ただ今の水準以上になるには日銀で何か動きがなければ厳しそうですので、何もアクションが無い前提で、来週の10年国債利回りは横ばいからやや上昇傾向を想定しておこうと思います。
11月4日週のドルインデックスの動き
ドルインデックスは週初104.31で、週末104.95でした。
最も高かったのが11月6日22時台の105.20、最も低かったのが11月6日3時台の103.37です。
先週は横ばいからやや上昇傾向を想定していました。
こちらも株価や10年国債利回りと同様にアメリカ大統領選の開票から上昇傾向で、節目の104.73近辺での推移となっています。
MACDは緩やかな上昇傾向、RSIとストキャスティクスは5日を底に6日まで上昇傾向、そこから下落に転じ週末に戻して引ける落ち着きのない動きになっています。
MACDは緩やかな動きですし、株価は堅調そうに見えます。
節目の104.73水準でしばらくもみ合いそうですので、横ばいからやや下落傾向を想定しておこうと思います。
VIXは20以上の水準で始まりましたが、6日のアメリカ大統領選でトランプ氏がほぼ勝ち確になってからは一気に恐怖感が無くなり、14台で引けています。
週初20.50、週末14.93で引けています。
9日の0時台に付けた14.66が最も低く、4日の23時台に付けた23.07が最も高い水準です。
NYダウ平均株価は週初42,004ドル、週末43,989ドル、先週末比プラス1,936ドル、4.61%の大幅上昇でした。
先週はチャートを見る限りは株価は軟調推移になると見ていましたが、アメリカ大統領選の結果が判明するに従って株高に推移したため、青の平行チャネル内に回帰するほどの力強い上昇で株価は回復しています。
MACDはゴールデンクロスを伴う鋭角の上昇傾向、RSIとストキャスティクスも上昇傾向です。ストキャスティクスだけ6日以降緩やかに下落傾向で引けています。
これまでの下落傾向も大統領選挙で一気に最高値まで戻してきました。
トランプ大統領が何を言い出すかによってまた荒れる可能性もありますが、チャートアd毛見る限りでは堅調な推移となりそうです。
青の平行チャネルの下限が下値抵抗ラインになると思われます。
2024年11月11日週のドル円取引について
11月11日週の10年物国債金利、ドルインデックス共に横ばいからやや下落傾向で推移する前提で考えていきます。
そこを踏まえてドル円の取引方針を考えていきます。
ドル円を動かしそうな経済指標は、11月11日の8時50分に日本の経常収支と貿易収支、11月13日の22時30分に消費者物価指数、11月15日の22時30分に小売売上高、23時15分に鉱工業生産指数と設備稼働率の発表があります。
重要な指標は13日の消費者物価指数と15日の小売売上高になります。
また個人的には15日の4時に発表されるメキシコ中銀の政策金利に注目しています。
恐らくアメリカに追従して0.25%の利下げを行い、10.25%の金利に下げると思いますがペソ円に投資している人は注目しておいた方が良いでしょう。
MACDは週初にデッドクロスした後、横ばいに近い緩やかな下落傾向です。
RSIは5日まで下落傾向そこから上昇傾向に転じて7日以降は下落傾向に転じて引けています。
4日週は大統領選で円安に振れた後、上げ過ぎた分を戻すかのような動きになっています。
来週はFOMCの結果を受けて、市場の反応や経済指標の動向が注目される展開になると考えられます。また、大統領選挙後の政治情勢や財政政策の動向が、今後のFRBの政策に影響を与える可能性があるため、これらの動きも注視されるでしょう。
トレンドが変わりそうな相場ですので、あまり軽々に動きたくない相場です。
チャートだけ見ると下がりそうな相場ですが、152円が抵抗ラインになるようなら買い方針を継続して、152円を割れるようなら売り方針で動こうと思います。
とりあえず、週初は様子見ですね。
私の意見を記載したものですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
コメント