刹那主義的な生き方の考えが10年で1.5倍になる。
日本人の刹那主義的思考がこの10年で1.5倍になったというニュースを見ました。
タイトルだけ見ると「まぁ、そんな気もする。」といったニュースです。
そう思うのは闇バイトの実行犯が毎日のように逮捕されていることもあるでしょうね。
闇バイトなんて刹那的生き方の極致みたいなものです。
高額報酬に釣られて、犯罪をするんですから分かりやす過ぎるくらい分かりやすい、今が良ければそれでOK的な刹那的な生き方です。
以前の闇バイトでは捕まっても詐欺犯程度でしたが、最近はもう在宅中に無理矢理押し入って家主をボコって金を奪っていくと言う凶悪さです。
強盗は凶悪犯なので執行猶予もつかないでしょうし、強盗致死まで行くと捕まればまず100%一生檻の中で生活することになるんですが、数百万円程度では全く割に合わない犯罪が増えているのは、刹那的な生き方が増えた証拠のような気がしています。
闇バイトの反対の生き方は、社畜の生き方
記事では、「重要なのは今日を楽しむことであり、明日のことは明日考えるようにしている」という設問に対し、「同意する」日本人は45%であり、2013年の調査時の30%に比べ15%上昇していたそうです。
「不確実な未来をコントロールする力は自分にはないから、現在を楽しもう」、「未来はなるようにしかならないから今を楽しもう」と考えている人が増えているようです。
グローバル平均が61%なので、世界的に見れば刹那的な生き方が多数派ということのようです。
これは結構意外な結果だと思うのは私だけでしょうか。
今日より明日が良くなると思えれば、刹那的に生きるより継続的に頑張ってより良い明日にしようと考えるはずです。
日本で刹那的な生き方が増えているという理由は分かります。
今日より明日が良くなるとは思えない人が増えたということでしょう。
ただ、それも今に始まったことではありません。
失われた30年とか言われていますからね。30年も今日より明日が良くなっていないということでもあります。
私も日本の将来に期待を持ってはいません。
日本円より外貨資産が多いのも、日本の将来性に疑問を持っているからです。
そんな状況でも未だに成長の過程にあるグローバル平均以下の人が、永劫的な生き方を求めているということです。
刹那的な生き方を裏返して考えてみると、禁欲的な生き方とも言えます。
今日、大金が貰えれば明日は逮捕されてても良いという考え方の、真逆は長期的な視点を持って稼ぎ続けたいという社畜的な考え方であるとも言えると思います。
つまるところ、日本人の半数以上は社畜的な一生をヨシとしているということでもあるんでしょうね。
社畜は将来に備えて生きる生き方
私は今は社畜の身なので、永劫的な生き方をしていると思います。
給料日になれば決まった給料が振り込まれますし、会社が潰れない限りはこれが定年まで続きます。
こういった働き方が多数派なのは、長期的な視点に立っているからです。
また、人生設計や消費の計画が立てやすいこともあるでしょう。
毎月30万円貰っていて、20万円が生活費なら10万円は貯蓄できる。
この10万円を貯蓄すれば、1年で120万円できて20年で2,400万円できるといった考え方も可能です。
これは正に永劫的な考え方で、今日が良ければ明日は知らんという刹那的な生き方の反対にある考え方です。
リスクを取りたくないという日本人的な考え方も、永劫的な生き方をヨシとする人が多数派になる理由なんでしょうね。
やっぱりFIREがNo1だ
今は社畜ですが、もうすぐ私はFIREします。
FIREは刹那的な生き方でしょうか、それとも永劫的な生き方でしょうか。
FIREすれば明日はどうなるかは分かりません。
ブラックマンデーのような大恐慌が起きるかもしれませんし、毎月決まった日に給料が振り込まれるなんてこともありません。
そういった意味では刹那的な生き方であるとも言えます。
ですが、FIREするということは十分な準備をしているということでもあります。
生活費の25倍の資産を作り、4%で取り崩しをして生活する。
将来も続く長期的な視点で一生を計画しているとも言えます。
そう考えるとFIREは明日はどうなるか分からないという刹那的な生き方の悪いところを、十分な資産をバックボーンにした永劫的な考え方で補うという刹那的生き方と永劫的な生き方の良い所取りしているとも言えるのではないでしょうか。
やっぱFIRE最強やなと思ったところで、今日は終わっておこうと思います。
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