当たり前のように語られる「投資センス」について考える。
投資生活も長年続けていると、投資情報について触れる機会は非常に多いと思います。
巷には今年はコレが来るとか、アレが上がるといった情報が溢れています。
私はこういった投資情報は占いと同じような物だと思っています。
言うなれば「良い結果になりそうなら信じるし、役に立たなさそうだったり、良くない結果になりそうなら信じない。」ということです。
ぶっちゃけ、どれ買えば良いかなんて意味のない情報とも言えます。
占いで言えば、今日1日が大吉だろうと大凶だろうと特に気にしませんし、今日のラッキーアイテムやラッキーカラーもどうでも良いです。
それと同じように、この銘柄が上がるとか、下がるといった話もこれと同等のどうでも良い話ということです。
何しろ信じるだけ損と言う場合がほとんどですからね。
損する情報なので、取り込まないということです。
占いみたいなクソどうでも良い情報です。
私は〇〇が上がるとか、〇〇が下がると言った情報はあまり見ないようにしています。
大体がポジショントークです。
それは個人であっても、ヘッジファンドだろうと同じことです。
〇〇を買えば(俺が)儲かる。と言う話をニュアンスを変えて伝えているに過ぎません。
そして投資の情報を見ていると必ずと言って良いほど出てくるフレーズがあります。
それが「投資センス」という言葉です。
100万円が1,000万円になったという話があれば投資センスがあるからと言ったり、その逆、1,000万円を溶かして100万円にしたという話になれば、投資センスがねーからだという話になります。
儲けていれば投資センスが有ると判断されて、損すると投資センスが無いといった論調で語られがちです。
本当にそうでしょうか?
今日は投資歴20年近い私が「投資センス」について考えてみようと思います。
投資センスは有名かどうかとは関係ない。
投資センスがあるとか無いといった話は公的なメディアで語られることはまずありません。
週刊誌くらいの俗さなら記事になることはあるでしょうが、経済誌に投資センスが云々といった話が語られることはありません。
有名なアナリストが雁首揃えて、今年の日経平均株価を予想しても年末には全然当たっていないことが分かりますからね。
投資の話はどれだけ有名だろうが、資格があろうが、頭が良かろうが当たらないと言うことです。
そこから分かるのは、大前提として投資センスとネームバリューは関係ないということです。
フォロワー1億人の投資インフルエンサーが小型株を買い煽れば、ストップ高まで株価を上昇させられるでしょうが、金融商品取引法違反ですからね。
ネームバリューで株価を操作することはできません。
有名だからセンスがあるというものでもないでしょう。
そもそも有名になったのもキャラクターが愛されているからとか、話が面白いからといった投資の成績と関係が無い場合もあるでしょう。
有名、無名と投資の話は全く別ということです。
もちろんバカ勝ちして有名になった人も居ますが、この場合は有名だから投資センスがあるのではなくて、勝ち続けたので有名になったという話です。
ここで言う有名は特段投資の成績が揮わなくても「名が有る」ということです。
勝った負けたの二元的な話でもない。
また、儲かった損したと言った結果論的な話でもないと思います。
勝てば官軍負ければ賊軍のように勝ったから投資センスがあって、負けたから投資センスがないという訳ではありません。
お金と証券口座さえあれば取引できるのですから、特段何も調べずにたまたま買った銘柄がストップ高になったなんて話は普通にあります。
その逆に10期分の決算を確認して、事業の将来性についても十分に検証した上で検討に検討を重ねて買ったのに、買った翌日にサプライズでストップ安になったなんて話もあります。
さて、この場合前者は投資センスがあって、後者は投資センスが無いのでしょうか。
前者はただ運が良かっただけです。
私は後者の人こそ投資センスがある人だと思います。
投資センスは、投資の勝ち負けだけではない部分にもあるはずです。
勿論、裏目を引き続ける人も居ますが、それは追々お話しようと思います。
ここからは私が考える投資センスについて話をしていこうと思いますが、ちょっと長くなってきたので、続きは月曜日にお話ししようと思います。
もう深夜なので、このまま起きていると明日の仕事がシンドイ・・・
社畜の悲しい性です。
続きはお休みの日に書こうと思います。
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