いきなり聞かれたらドキッとする質問「あなたはお金持ちですか?」
「あなたはお金持ちですか?」と問われたら何て回答しますか?
恐らくほとんどの人が「いいえ、私はお金持ちではありません。」と回答すると思います。
お金持ちと言われると、その名のとおり富裕層をイメージする人は多いでしょう。
実際、日本には149万世帯の富裕層が居ます。
富裕層の定義が1億円以上、5億円未満の純金融資産を持っている世帯であるため、お金持ち=富裕層=1億円以上持っていること。と考えることが出来るでしょう。
1億円以上の資産を持つ富裕層と、5億円以上の資産を持つ超富裕層は日本に149万世帯も居ますが、当然それ以下の資産しか持たない世帯は山ほど居ます。
富裕層と超富裕層が山ほどいたら、富裕層は相対的にお金持ちという訳ではないので当然です。
マス層から超富裕層までの全5,413.4万世帯に比べ、富裕層と超富裕層は約2.7%しかいません。
つまりほとんどの人は残りの97.3%に属するので「私はお金持ちではない。」と回答することになるはずです。
ただ、これは自分が持っている金融資産額を調べられた上で判断されているわけではありません。
マス層の人でも特に生活に困っていなくて、贅沢な暮らしをしていると自分で思っていれば「私はお金持ちです。」と回答するかもしれません。
何ならマス層の人の方が富裕層の人より金遣いが荒いので、ぱっと見ではお金持ちに見えるかもしれませんね。
私も準富裕層には居ますが、服にお金をかけていないので、マス層の人よりお金持っていなさそうに見えると思います。
今日はそんなお金持ちって何だろうっていうお話です。
自分がお金持ちか判断する基準は結構あいまい
実際街中とかアンケートとかで、「あなたはお金持ちですか?」なんて聞かれたら普通の人は警戒するはずなので、幾ら資産があっても「お金なんて全然持ってないですよ。」と回答するでしょう。
そうなると自分がお金持ちか否か判断する感覚は、結局その人その人の中それぞれの感覚で持っていることになると思います。
何となく誰もが考えるお金持ちのイメージは富裕層、超富裕層の資産を持っている人でしょう。
ですが、富裕層、超富裕層の人たちからすれば、自分がお金持ちであると思っているかは分かりません。
自分が1億円持っていたとしても、周りの人が10億円以上持っている人ばかりなら自分はお金持ちでは無いと考えるでしょうし、500万円しか持っていない人の周りに借金持ちばかりなら自分はお金持ちだと考えることもあるでしょう。
結局、自分がお金持ちか否かということは、周囲の人間と比べて自分はどうかで判断する曖昧な感覚なのかもしれません。
FIRE後にお金持ちかという判断基準はアイデンティティになるか?
どうやらお金持ちの判断は結構あいまいなようです。
ここで重要なのは、自分でジャッジするお金持ちであるかという判断は自分の基準でしかないことです。
資産状況を見られて判断されるなら、野村総合研究所の三角形で良いんですが自分で判断するお金持ちかの基準については、個々で考える基準になります。
例えばFIREする人はどうでしょうか?
Financial Independenceを達成しているというだけで、お金持ちと判断できそうではあります。
何しろ働かなくても生活できるからこそ、Financial Independenceを達成したと言えるからです。
世間の人間が馬車馬のように働いているのを横目に働かなくても生活できるんです。
自分がお金持ちか否かを判断する時に、周囲の人間と比べて自分はどうかで決定する感覚であるなら、周囲の人間が働いていて、自分は働かなくても生活できるなら「自分はお金持ちだ。」と判断することができるのではないでしょうか?
ただ、ここで1つ問題があります。
私はFinancial Independence(経済的自立)を達成したとこのブログで公言していますが、この経済的自立という言葉1つとってもかなり幅がある言葉だということです。
「もっと働いて貯めておけば良かった。」と思うような極限の節約生活をしなければ成り立たない経済的自立かもしれません。
そんな生活をしている中でもその人は「自分はお金持ちである。」と思うことができるでしょうか?
思わないような気がします。
ただ働きたくなかったから、働かないだけで自分はお金持ちでは無いと考えそうです。
そうなると、自分がお金持ちか判断するにはもっと条件が必要でしょうね。
考えるに、将来への不安を感じないことと、FIREした後の生活に満足していることが重要な気がします。
経済的な自立をしつつ、今の生活に満足していて、将来に不安を感じない。
これなら、自分は満たされていて誰にも脅かされないと考えることができるのではないでしょうか?
そこまで行けばいくら持っているかとは関係なく、「自分はお金持ちです。」と考えることができると思います。
まぁFIRE後に自分がお金持ちかどうかなんて、特に気にならないと思いますが無職でも持てるアイデンティティの1つにはなりそうです。
コメント
nekonabeさん おはようございます。はしQです。本日は予想通り大雪後の交通機関の乱れで、社畜らしく早めに出勤中で思いのほか順調にこれたので早くつきすぎ、早めの書き込みをしております。
本日の記事では、結局FIREは自己判断のウエイトが高いもののFIとREを実現していることという、大きな基準がありますので、ある意味客観的。それに対して、お金持ちはおっしゃるように相対的な判断で決まるので、必ずお金持ちというものはないと思います。私的には、「何があっても」お金に不自由がない生活ができる人がイメージです。具体的にはいくらお金があるかわからないぐらいあって、自由にお金が使える人例えばマイケルジャクソンみたいな人がお金持ち。麻生さんは品性が悪いのでやや外れるかな
はしQさん、コメントありがとうございます。
雪で遅れようが時間までに居るという社畜ムーブお疲れ様です。
私はもう雪で遅れたら、遅れたでしょうがないと開き直って普段通り出社しました。
普段は詰まらない理由で遅れている電車も、どういう訳か時間通りに運行していて普通に着きました。
何があっても生活できる人がお金持ちという考えも1つだと思います。
その考えだと私はウォーレン・バフェットですね。
何兆も持っているのに、今もボロ屋でチェリーコークとハンバーガーを食べているオマハの賢人です。
資産の面でも、生活スタイルでも何があっても破綻は無さそうな人です。
FIREしたのになぜか生活費を稼ぐために働くという
自称FIREしたと思い込んでいるフリーターたちは論外だと思います。
あかいろさん、コメントありがとうございます。
私もバイトしないと生活できないのはFIREとは言えないと思っています。
自称FIREも数が増えれば市民権を持つので、今ではサイドFIREとかバリスタFIREなんて呼ばれています。
今は社畜のままFIREを語るコーストFIREなんてのもありますし、本当に何でもアリです。
バイトも慣れれば社畜のように不満を感じると思うのですが、その辺りも覚悟してリタイアするならそれも良いと思いますよ。
結局その人の選択ですし。
準富裕層あたりでも金持ちだと答える人は多そうな感じするけどな
セミリタイア層はこのあたりが多いと思うけど、みな満足そうだからな
きんきさん、コメントありがとうございます。
準富裕層くらいになると、日々の資産の変動が社畜の月収くらいになるので金持ちと考える人は多いでしょうね。
私もそれなりに持っていると思えるからこそ、リタイアしようなんて考えている訳ですし
フルリタイアを考えられるようになれば、それなりに満足度は高いと思います。
おはようございます。社畜はしQです。確かに準富裕層レベルの資産だとちょっとした変動で100万円以上動きますので、感覚がマヒしてきますね。あえて、「変動なのでとらわれない」と心に言い聞かせているのですが。資産が積みあがるとさらに幅もでかくなるので、右肩上がりの上昇を心の中で祈ってしまいます。こんなことを気にしているようではよほど、許せないような大きな出来事がない限り、安定収入(約束された実入り)にしがみつく社畜なのでしょう。なんか自己分析できました。
はしQさん、コメントありがとうございます。
資産の変動に捕らわれないようにしようと思ってもなかなか難しいですね。
証券口座を確認しなくても、ニュースを見ていると日経平均やNYダウ平均の金額を無意識にでも確認してしまいますし、日々の経済指標の結果も確認しているので、見なくても上がっているんだろうなとか下がっているんだろうなというのが分かってしまいます。
下がっていると分かれば意識的に証券口座の残高をを見ないようにするという手も使えるかもしれませんね。
まぁ上がっていそうと思ったら、ちょいちょい証券口座の残高を見てニヤニヤしてしまうんですけどね。