Financial Independence目指すとシングルになりがち
FIREを目指している人であれば、通常世間に居る平均以上に資産を持っているケースが多いです。
FIREが会社や組織に縛られずに自分の資産で生活が成り立つだけの資産を持つこと、つまりFinancial Independence(経済的自立)が前提となっているので、当然です。
仮にFI達成前の状況であっても、同年代の平均と比べれば遥かに多い資産を持っている人が多いでしょう。
これについては、特に異論のない話ではありますが、FIを目標に生活を送っていると、1つ副作用があります。
それが、FIRE目指すと独身になりがちということです。
FIREしようと考えると、余計な出費を抑えた生活を続けることになるため、出会いの場面は減るでしょう。
ある程度高給取りで、多少の出費を許容していたとしても、別の問題が発生します。
それが、客観的に考えて結婚するメリットが薄いことです。
資産を増やす過程は非常にロジカルなものです。
インデックス投資であれば、過去の値動きと将来の世界経済の成長に賭けてお金を投資しますし、個別株であれば過去のBSと将来の事業の成長性を調べてお金を投資することになります。
一定の願望のような気持ちも含まれますが、基本的には論理的に考えて上がる資産を買うことになります。
ですが、結婚は真逆です。
論理的に考えるほど不要なものになります。
論理的の完全な対極にある感情的なものでしか、パートナーを作ることはできません。
そうなると、普段ロジカルに生活しているFIREを目指す人や、FIREしている人は基本的に独身ということになります。
最近は夫婦でFIREというケースもありますが、これはFIする前に結婚してFIREを目指すパターンになります。
FIREを考える前に結婚して、結婚後にFIREを目指すというのが夫婦でFIREするパターンとしては多いですね。
二馬力で動けるので達成が早そうですが、どちらかの気が変わると方針転換せざるを得ないのが恐怖でもありますね。
シングルだろうが大家族だろうが感じる将来の不安は一緒
そんなシングルな人も多いFIRE民は、将来に何の不安を感じているのでしょうか。
FIREした人たちに確認した結果ではありませんが、「おひとりさまが感じる「将来の不安」はどんなものがあるの?」という記事を見ました。
将来の不安という漠然とした話をされた場合、FIREした人も、FIREなんて考えたこともない社畜でも答えは2つしかありません。
それは「お金と健康」です。
逆に言えばこの2つがあれば大概のことはどうとでもなるということです。
記事でも予想どおり、この2つが上位にランクインしています。
・1位:老後の生活費(44.6%)
・2位:自身の病気(38.9%)
・3位:親の介護(30.4%)
3位も結局お金があれば介護施設や老人ホームに入れるという方法を取れるので、結局はお金と自分の健康が、将来の不安に感じるということです。
ただ、この2つは当たり前のことですが、おひとりさまに限った話ではありません。
結婚してパートナーが居たとしても、お金と健康の不安は将来の不安として付きまといます。
1人より2人の方が、何となく安心と感じるのかもしれませんが、パートナーはそんなに頼りになる人でしょうか?
自分の力で資産を作ってきた自分より、パートナーの方が頼りになるなんてケースがそれほど多いようには思えません。
逆に相手に間違った方向に誘導されてしまうリスクが高いようにも思えますし、パートナーはまともな金銭感覚を持っていない可能性もあります。
というより、普通の人程度の金銭感覚ではFIREを目指している人からすれば、管理がガバガバなので、そんな様を横で見せられたらより将来への不安を掻き立てられるでしょう。
そう考えると、やはりFIREを目指す人は1人でFIREをするべきなんでしょうね。
自分1人くらいなら金銭的にはどうとでもなると考えて、自炊をして、毎食野菜を取って、運動もするくらいしか健康面の対策もできることはないんでしょうね。
FIREを目指す人ならば、1度決めればストイックに続けられるでしょう。
ストイックに続けられないようでは、資産も作れないので当然です。
FIREする人にとっては「誰かが横に居る安心」より「自分が今まで続けてきた過程と結果」の方が遥かに将来への安心要素として作用するでしょうね。
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