月20万円の生活費は底辺なのか?
「底辺。老後は破綻すると思う」都内在住52歳、年収300万円1人暮らしの1カ月のリアルな収支内訳という記事を見ました。
目を引いたのは年収300万円で都内の1人暮らしという部分です。
後は自分で底辺だと言っているのも気になりますね。
年収300万円だと手取りだと大体240万円程です。
月20万円の収入になるため、リタイア後の状況に近いと思いました。
今日は、年収300万円の底辺(らしい)人の生活費について語っていこうと思います。
底辺と言い切る生活費を見てみる。
月20万円の収入に対して、どの程度支出があるのかを見て行きます。
家賃:57,000円
食費:30,000円
交際費:2,000円
電気代:4,000円
ガス代:4,000円
水道代:2,000円(1月あたり)
通信費:5,000円
保険料:20,000円
貯蓄:50,000円
計:174,000円
貯蓄分を除く生活費が124,000円です。
貯金もしていますし、無駄も少ない良い家計ではないかと思います。
合計しても17万4,000円しかないので、手取り収入と差が2万円程度あると思います。
差分の2万円は趣味や、洗剤や化粧品等の生活雑貨に支出されているのでしょう。
そう考えると実際の生活費は14万円から15万円程度だと思われます。
私の生活費と大して変わりませんね。
そう考えると私の暮らしも底辺扱いなんですが、ちょっとモヤっとします。
老後は破綻する。と言うのはなぜか?
老後は破綻すると思うと言っていますが、何ででしょうね。
毎月5万円貯蓄しているので、即生活破綻することもないでしょう。
40歳になってから毎月貯金をし始めた場合を想定すると、52歳までの12年で720万円、50歳から貯金し始めた場合は120万円程度の貯金があります。
ここから65歳まで現在の年収で社畜を続けた場合、780万円ほど貯金は増えます。
そう考えると65歳の定年時には、900万円から1,500万円の貯金があることになります。
厚生労働省に公的年金シミュレーターというのがあるので、年収300万円の年金額をシミュレーションしてみます。
大学卒業時から65歳まで年収300万円で就労して厚生年金を納めていた場合、年金は年157万円ほどになるようです。
月15万円の生活費であった場合、年間支出は180万円、生活費との差分は23万円程度になります。
100歳まで生きたとして、35年ありますから必要な生活費は805万円です。
65歳時の貯金が900万円程度あることを考えると、結構ギリギリですけど老後破綻はなさそうです。
50歳のねんきん定期便で自分の将来受け取れる年金額が分かるので、年金に対してすごく悲観的なのか、もしくは40歳まで年金払っていなかったとか、条件がもっと悪いのかもしれませんね。
何が底辺やねん。
最後に気になったのが、底辺扱いの部分です。
金額を気にせず電気やガスを使ったり、食材の買い物をしたりしたい。らしいです。
私は特に気にせず生活していますが、食費光熱費はこの人と大して変わりません。
そんな悲観するほどの生活ぶりではないと思いますけど・・
何がそんなに底辺なんでしょうね。
なんとなく、家賃57,000円、品川区の1K暮らしという部分に原因があるのではないかと思いました。
SUMOで品川区の1Kで5.5万円~6万円の部屋を検索してみると576件ヒットします。
築年数は30年以上が殆どで、広さは10㎡~20㎡程度
それなりに年季の入っている物件が多いです。
ですが、底辺と断じるほどの部屋ではありません。
このくらいの部屋に住んでいる人は多いでしょう。
何で底辺と思っているんでしょうね?
家があって、普通に食事もしていて風呂にも入っているでしょうし、衣食住は完璧な生活です。
恐らくですが、派遣社員等で大企業で働いているんですかね?
周りの生活水準とあまりに異なるので自分が底辺だと思っているんでしょうか。
結局なぜ自分が底辺だと思っているのか良く分かりませんが、身の丈にあった生活をしているのでこのまま生活していれば、今後も破綻はしませんよと言いたいところです。
他人と比較しても碌なことはありません。
コメント
こういうのって記者の妄想記事なのにそれに対して真面目に意見言う人って・・・
あかいろさん、コメントありがとうございます。
何をもって妄想としたのか疑問ですが、収支状況がリタイア後の生活に近いので取り上げさせていただきました。
この人の生活実態については左程興味はありませんが、私のリタイア後の生活について考えるテーマなので真面目に考えざるを得ません。