休むも相場なオッサン
先週はドル円のチャート的には円高、株価は戻すのではという想定をしていました。

正直どっちに振れるか予想が付かなかったので、取引はしない想定にしていました。
想定と異なり、株価は軟調気味で円高に進んだんですが、結局取引はせずチャートも殆ど見ないで過ごしました。

訳の分からないことを言い始める大統領がいるお陰で心臓に悪い相場ですし、精神の平穏のために取引しないのは正解だったと思います。
2025年4月14日週の10年国債利回りとドル需要について
4月14日週のアメリカ10年国債利回りの動き
アメリカ10年国債利回りは週初4.48%、週末4.33%でした。
最も高かったのが4月14日9時台の4.48%、最も低かったのが4月17日4時台の4.26%です。
先週は横ばいからやや上昇傾向を想定していました。
株価は4万ドル台で比較的堅調に推移すると見ていたのですが、エヌビディア、Amazon、メタ等の大手ハイテク株が軒並み軟調だったことや、FRBのパウエル議長の発言で株価はやや軟調に推移しました。
トランプは利下げを求めていますが、FRBは様子見姿勢を崩さないのでイライラしてきているみたいですね。

パウエル議長を解任できないか検討し始めているようです。
中央銀行は政府から独立しているはずなので、そうそう解任なんてできないと思いますが、これでもし解任なんてことになるとまた相場が荒れそうです。
MACDは週初は上昇傾向で、それ以降は下落し16日まで下落傾向が続いた後、週末にかけて上昇傾向で引けています。
RSIとストキャスティクスは16日まで下落傾向、週末にかけて上昇傾向のまま引けています。
関税問題が落ち着いてきたと思ったら、今度はFRBと喧嘩を始めそうなので来週も落ち着きがない動きになりそうです。
ただ、この四方八方で揉め事を起こす動きは益々アメリカ離れを加速させそうです。
とりあえず来週はチャートの動きをそのまま読んで、横ばいからやや上昇傾向を想定しておこうと思います。

日本国債10年物の利回りは、週初1.33%、週末1.27%でした。
先週はチャートと、株価の動きから横ばいからやや下落傾向になる想定をしていました。
日本は良くも悪くも政治は安定しているので、想定どおりの動きで落ち着きました。
MACDはほぼ横ばい、RSIとストキャスティクスは緩やかな下落傾向です。
日本の株価はゴールデンクロスを伴う上昇傾向で、アメリカから逃げてきた資本が日本市場にも流れてきている感じがします。
来週もアメリカが荒れるようだと、来週も日本市場への資金流入は続きそうです。
来週の日本の10年国債利回りは横ばいからやや上昇傾向を想定しておこうと思います。
4月14日週のドルインデックスの動き
ドルインデックスは週初100.02、週末99.22でした。
最も高かったのが4月16日1時台の100.27、最も低かったのが4月17日4時台の99.17です。
先週はドルインデックスの急落から戻すかなと見ていたので、横ばいからやや上昇傾向を想定していましたが、想定以上にアメリカから日本やユーロ圏に資本が逃げているようで、引き続きドルインデクスも下落傾向でした。
MACDは下落傾向、RSIとストキャスティクスは緩やかな下落傾向です。
チャート的にはドルインデックスは下がっていきそうです。
関税問題やパウエル議長の解任の話等、問題ばかりなので、来週以降もボラティリティは高そうです。
この先行き不透明感が続くようだと、アメリカから別の国への資産逃避も続きそうです。
来週のドルインデックスは横ばいからやや下落傾向を想定しておこうと思います。

VIXはまだ恐慌状態の範囲です。
30以下で引けたので、市場も落ち着きを取り戻してきています。
週初34.76、週末29.66です。
4月15日の22時台に付けた28.29が最も低く、4月15日の1時台に付けた35.17が最も高い水準です。
先週でピークかなという予想をしていたので、大体想定どおりですが30付近で安定するようだと、市場の疑心暗鬼はずっと続いたままってことなんでしょうね。
安心できる要素がないので、気持ちは良く分かりますけど。

NYダウ平均株価は週初40,546ドル、週末39,142ドル、先週末比マイナス1,070ドル、2.66%の下落でした。
先週は41,000ドル台の回復を想定していましたが、ハイテク株やユナイテッドヘルスグループの決算が予想を下回った影響等で株価は軟調でした。
MACDは横ばい気味の推移で週末にかけてやや下落傾向で引けています。
RSIは下落傾向、ストキャスティクスはデッドクロスを伴う下落傾向です。
チャートを見る限りは緩やかに下落が続きそうに見えます。
アメリカ売りが強まってきた感があるので、他国の相場が回復してもアメリカだけ弱い展開も想定されます。
底を探る展開が続きそうですが、まずは目先の37,000ドルを目指すことになりそうです。
2025年4月21日週のドル円取引について
4月21日週の10年物国債金利は横ばいからやや上昇傾向、ドルインデックスは横ばいからやや下落傾向で推移する前提で考えていきます。
そこを踏まえてドル円の取引方針を考えていきます。
ドル円を動かしそうな経済指標は、4月23日の22時45分にPMI、23時に新築住宅販売件数、4月24日の21時30分に耐久財受注、23時中古住宅販売件数の発表があります。
重要なのは23日のPMIです。
ドル円にはあまり影響しないでしょうが、25日の8時30分に東京消費者物価指数の発表があるので、関東住みには興味深い情報でしょう。

MACDは引き続き右肩下がりの下落傾向、RSIとストキャスティクスは16日まで下落傾向で、それ以降は戻して引けています。
チャートを見る限りまだ下がりそうですが、4月17日に24年9月30日に付けた安値141.6円で反発したので、ここが第1の警戒ラインになりそうです。
ここを割り込むと次は、24年9月16日に140円を割り込む場面もあったので、140円がとりあえずの目安になりそうです。
先週、株価とドルインデックスが戻る想定をしていましたが、全く戻らないどころかアメリカ以外の国に資産が退避し始めているので、本格的なドル安展開になっていく可能性もあります。
個人的にはそうそうアメリカが本流ではなくなることは無いと思っていますが、この不安定な政情がどうにかならない限りはしばらく円高傾向が続きそうです。
ここ2年くらいの間は、140円が反発ラインになっていますが、140円を割り込むようだと、23年7月に付けた137円前半が次の目安になります。
ここまで円高が進むと私のドル資産の評価額が心配になりますが、今の相場だとパニックに130円台付ける可能性は十分考えられます。
逆にサプライズで円安急伸する可能性もあるので、あんまり積極的な取引には行きたくない相場が続きそうですね。
私の意見を記載したものですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
コメント
トランプ大統領の言うことに反応せず、取引を見合わせているのは正解ですね。
トランプ大統領は、とりあえず言って、相手との交渉のたたき台にしてる感じだから、落としどころがどの辺になるか、それぞれの国との交渉が落ち着いてから判断するのがいいのかな?
個人的予想では、半年後、あれは何の騒ぎだったんだろ、と無難なところに落ち着いているような気がします。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
そうですね。何事もなかったようになってくれるのが一番良いです。
アメリカほど投資環境が整っている国は先進国でもないので、何だかんだと資金も戻ってくるとは思います。
それでも何をするか分からない怖さがあるのが嫌ですね。
VIXも30付近をずっと推移しているのでまだまだ疑心暗鬼って感じです。