経営者のポジショントークより嫌なFIRE批判とは?
世間には色々な人が居ると言うのは40代にもなれば、分かりたく無くても身に沁みて理解することになります。
私は普段は社畜として働いていますが、裏ではFIREを目指しているので、自然とFIREについて興味を持ってアレコレ調べています。
そうして日々FIREについて触れているので、色々な意見を見ることになります。
その中でもつい意見を言いたくなってしまうのが、経営者が書いたFIRE記事です。
真っ直ぐFIREを批判する経営者や、FIREを批判する気はないと言いつつFIRE批判する経営者等、経営者の性格によって色々なFIRE記事があります。
結局、FIREに関する考え方を語るような記事ではポジショントークになりがちです。
私はFIREしたくてFIREを目指しているので、FIREに肯定的な意見を持っていますし、経営者は貴重な労働力が市場から居なくなってしまうFIREに批判的な考えを持っているでしょう。
奴隷と奴隷を扱う商人と立場も違いますし、事業の主体か、事業のお手伝いかという役割も違います。
全く異なる条件で、仕事をしないで資産を運用して暮らすFIREを語るのですから話が180度変わるのは当たり前です。
立ち位置によって意見が変わるというのは当然ですのでそれは良いのですが、今日はそんなFIRE記事の中でも「流石にコレはねーわ。」と思った記事を見たので、そのお話をしようと思います。
FIRE卒業より嫌なFIRE後すぐに死去
流石にコレはないと思った記事は、「FIREのためにすべてを犠牲にした父は、その生活を楽しむ前にこの世を去った。私は誰にも早期退職を勧めない」という記事です。
タイトルで中身をほぼ語っていますが、節約に節約を重ねて50歳でリタイアした父親が病気になって58歳で亡くなったという話です。
あんなに節制して「修道院のように質素な牢獄」のような暮らしをしていたのに、使い切る前に死んでしまった。
で、この記事を書いた亡くなった人の娘は完全FIREを否定する内容を書いています。
言っていることは分からなくはありませんが、「お前がソレを言うのか。」とも思ってしまいます。
自分でFIしていない人がFIRE批判するな
恐らく子供の頃から日常的に節約することを求められてきたので、過度に節約した生活に否定的な面もあるのでしょう。
病気になる前に病院で診断を受けておけば早逝することは無かっただろうねとは思います。
必要なお金を使わないことは節約とは言いませんからね。
必要なお金はFIREしようがしまいが払う。
これは当然だと思います。
ただね・・・
この人、父親が必死こいて貯めた資産でサイドFIREしているってことですよね。
アメリカにも相続税はありますが基礎控除額が約20億円と日本とは段違いなので、ちょっと小金持ってFIREしたくらいでは相続税は発生しません。
ということは、お父さんが滅茶苦茶節約して貯めた資産はまるまる娘が相続したということです。
この人が社畜をしないでライターでサイドFIREできているのも、きっとそのお陰でしょう。
自分の力でFinancial Independenceを達成した訳でもないのに完全FIREを批判されると、社畜生活を20年以上続けた私としては「う~ん、お前に言われたくない。」と思ってしまいます。
フルタイムの社畜の地獄を味わったことがない遺産でリタイアした人にFIREを批判される。
理由が分かる経営者のFIRE批判とは異なり、純粋な苛立ちを感じますね。
コメント
nekonabeさん おはようございます。はしQです。確かにおっしゃる通りです。いろいろネット記事を見ていると、親の遺産あるいは生まれながらの資産家子女で似非FIREした人が、自慢したいのかわかりませんが、社畜FIRE人に向けてネガティブな発言をすることが多いようです。同じ富裕層(又は準富裕層)にクラス分けされるのがイヤなのでしょう。できればFIRE人のカテゴリーから、にわか成金も含む、社畜の苦労なしクラスを除くという定義が欲しいですね。ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
日本の場合だと成金でも3代相続したらマス層まで資産が減ると思いますけど、その前に成金ジュニアが資産を食い潰しますかね。
FIは達成前に金銭感覚を身に着けるのが必須でsね。
代々地主家計の人は何かしら働いている人が多い印象があります。
そういう人は地元の名士だったりもするので、町内会とかでも働いていますね。
ニートを許さない地元の名士はそれはそれで大変そうです。
興味深い記事を読まさせていただきました。ありがとうございます。
健康保険にも入ることができないぐらいの資産しかない貧しいお父さんの「一例」のみで、すべてを語るというのはいかがなものか。
病気で早世してかわいそうでしたね、というのが感想です。
大体この手の記事は、タイトルと内容が違うことが多いです。この記事も御多分にもれず、タイトルと内容が違いました。
本文を読んでみると「私は誰にも早期退職を勧めない」の前に、「嫌いな仕事をやめる? ぜひそうすればいい」と書いてあります。「ボランティアや介護」はやってくださいとも。
そのあとに「人生に目的をもたらす何らかの活動を計画することもないまま、完全に退職する」のは勧められないということですね。翻訳文で分かりにくいけど私なりに「したいことが無いうちに完全退職は勧められない」と解釈しました。
で、私は仕事して、資産形成もできてますよ、という自慢で終わってます。
参考にするところは何かなぁ?
病気などの不慮のアクシデントの対応策も考えておきましょう、ということかな?
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
サイドFIREはOKだけど、フルFIREは認めない的な話でしたね。
私は相続なしではサイドFIREもできないレベルだと思いましたけど、フリーライターってアメリカでもそんなに儲からないはず
少なくとも日本じゃ、自分だけ食べるのも厳しいですね。
何が言いたかったのかは・・
健康保険は入っておけよ的なメッセージは受け取りましたw
日本だと全員強制加入ですから、調子が悪かったら直ぐに病院行けよってことでしょうか。