セミリタイアとFIREに違いはあるのか?
FIREムーブメントが日本で広まってきたのは2020年くらいからだと思います。
今から4年前ですが、2020年まではFIREという言葉は使われておらず、セミリタイアという言葉が使われていました。
FIREが日本でも認知されてきたことによって、セミリタイアを使う人と、FIREを使う人が混在してきています。
ブログ村で私が参加しているのはセミリタイア生活のカテゴリですが、ブログ村にはFIREのカテゴリも存在します。
私がこのブログを立ち上げた当初は、FIREよりはセミリタイアという言葉が使われていたと思います。
日本では最初にセミリタイアという言葉が使われていて、後からFIREという言葉が使われるようになりましたが、セミリタイアとFIRE言葉の意味に違いはあるのでしょうか。
今日はセミリタイアとFIREについて考えてみようと思います。
FIREよりはサイドFIREに近いセミリタイア
セミリタイアとFIRE、似たような意味の言葉です。
結構ごっちゃになってしまって、セミリタイア界隈でも同じ意味で使われている感がありますが、まず最初にセミリタイアとFIREの言葉の意味について考えてみようと思います。
まず、セミリタイアですが資産運用の利回りと、労働収入(もしくは事業所得)と組み合わせて生活を成り立たせる生活スタイルを指しています。
FIREは年間生活費の25年分の資産を毎年4%づつ取り崩せば、資産は減らないという過去実績から生まれたライフハックです。
似たような言葉ですが、セミリタイアはFIREとは違い何らかの労働を前提としている生活スタイルであるため、現状の定義から言うと、FIREよりサイドFIREに近い気がします。
ということで、セミリタイアとサイドFIREの違いについて考えてみようと思います。
サイドFIREとセミリタイアに違いなんてあるのか?
サイドFIREは、投資や貯蓄による不労所得と、少額の労働収入や副業収入を組み合わせて生活する方法ですので、よりセミリタイアに近い言葉だと思います。
では、サイドFIREとセミリタイア何か違いがあるのか。
両者とも、通常の退職年齢よりも早く仕事から一定の自由を得ることを目指すものです。そして、ある程度の労働を続けながら生活するという点では共通しています。
定義だけ見ると、ほぼ同じ意味なのでセミリタイア界隈でも自分が好きな方を使っている感があります。
ただ、それだけだと意味がないので、セミリタイアという言葉を使う人と、サイドFIREという言葉を使う人のブログや動画をいくつか見て確認してみました。
そこで分かったことは、セミリタイアの方がサイドFIREより小資金の人が多い(気がする)ということです。
これには理由があります。
サイドFIREの場合、生活費の一部(通常は約半分)を資産運用からの収益でカバーすることが前提になります。
巷で言われるサイドFIREの基準は3,000万円です。
4%で120万円、月10万円ですね。
これにプラスして足りない分を労働で補うっていうのがサイドFIREの基本です。
基本なんですけど、労働を1秒でも早く辞めたい勢が多いので、2,000万円でサイドFIRE始めたという人や1,000万円でサイドFIREしたという人も居るので、生活費や働く量にもよってサイドFIREにも幅があります。
個人的にはサイドFIREはFIREが失敗した時のプランBにしておいた方が無難だと思いますが、今すぐフルタイムの仕事を辞めたいという前のめりな人が多いですね。
今すぐ辞めたいと言っても、最低でも何千万の資産を作るまではサイドFIREとは言っていないように思いました。
対してセミリタイアの場合は、生活スタイルを指しているので一部資産収入があって働いていればセミリタイアを名乗っているように見えます。
実際、貯金数百万円でセミリタイアしたと言っている人も居ました。
両者に言えることですが、言葉の使われ方が大分曖昧です。
資産1億越えでもセミリタイアと言っている人も居ましたので、セミリタイアはサイドFIRE以上に幅のある使われ方をしているように思えます。
とは言え、資産数百万円でサイドFIREしたという人は見かけなかったので、サイドFIREの方が、セミリタイアより資産を持っている状態として使われている感があります。
資産が多くてもセミリタイアという言葉を使っているのは、FIREという言葉が使われる前からセミリタイア界隈に居る人なんでしょうね。
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