若い時に今の投資環境があったらなと思うオッサン
FIREを目指していて、これまでの投資について考えることがあります。
今の投資環境が20代頃にあったら、どうだったか?
私が投資を始めた頃のペーパーアセットへの投資と言えば、国内株と先物取引がメインで、国債や社債がある程度のものでした。
株は一単元1,000株単位でしたから、資金力が乏しい20代の時には投資可能な株の選択肢は少なく、買いたい株が買えないなんてことはザラにありました。
今は一単元100株が基本ですし、1株単位で株が買える仕組みもあります。
投資信託は100円から買えますし、昔からあった投資商品に加えて投資信託も充実してきましたし、為替にも投資できます。
また、外国株にも投資可能になったのが大きな変化ですね。
20代の頃に多種多様な金融商品があっても、適切な投資はできなかったでしょうが、自分の嗜好にあった投資手法が作りやすいという意味では、選択肢が増えたことは良いことでしょう。
大きく変わったのは投資がそれなりに大きな種銭を持っていなくても始めることができるようになったということではないでしょうか。
私が20代の頃にも今くらい投資環境が充実していれば、もっと早くFIREできたかもしれないなと思うと、少し悔しくもあります。
残り年数が多いほどFIREしたいというのは当然
そんなある意味恵まれた投資環境にある現在ですが、投資の始めやすさからかFIREを目指している20代~30代の男性が倍増しているという記事を見ました。
人は働きたくないのが基本の状態だと思っている私からすれば、社畜が働かなくても良い状態を目指すのは当たり前です。
個人的な感想としては20代の段階から働きたくないことに気付いてしまうと、FIRE達成までの長い期間、仕事と言う苦痛に耐えつつ過ごすことになるので大変そうです。
30代くらいになると、仕事の満足度も低下して、社畜の嫌な部分が分かってくるので仕事に嫌気がさしてFIREしたくなるのも分かります。
記事の掲載元のソースがパーソル総合研究所が全国15~69歳の働く男女1万人を対象にした「働く10000人の就業・成長定点調査 2024」から引用されているので、ソース元の記事も確認してみました。
確かに年を重ねるごとに働く年齢は後ろ倒しになっています。
最も早く辞めたい20代は55歳で、60代の69.8歳とは約15年の差があります。
今の定年より10年早くリタイアしたいという結果ですが、これも平均を出したものなので、早期リタイアしたい人と定年までは働きたい人の平均をとった結果が55歳ということで、定年まで働きたい人達の方が多数派のようです。
若者の投資成功確率が結構高いことに戦慄するオッサン
ソース元の記事では早期退職したい理由は確認できませんでしたが、記事内で書かれていた「リタイア後の生活のための蓄えが十分ある」という理由が気になります。
4年前の20年調査時と比べると、20代は約5ポイント増の13・8%、30代は約6ポイント増の14・6%と書いてあるので、1割以上の人は既に十分な資産があるからFIREしたいと言っているように見えます。
20代から60代の1万人に調査しているので、大体20代と30代で2,800人くらいから聞いたとすると、400人くらいの人は十分な資産があると回答したことになります。
もう資産を作り終わったのか、サイドFIREする前提なのか、資産が4%づつ増えていく前提で10数年後にはリタイアできる資産に到達すると見ているのか、どういった基準で考えているかは分かりませんが、ただ働きたくないから仕事辞めたいというよりは、もうそんなにあくせく働く必要がないから辞めたいと言っているように見えます。
約1割5分結構高い確率だと思うのは私だけでしょうか。
投資信託の積立を続けるというスタンダードな投資をしている人が多そうです。
早期リタイアを希望する人が増えてきた理由には、投資環境が充実してきたことも大きな原因の1つとしてあるでしょうね。
社畜として働きつつ、ついでにできるレベルにまで投資がしやすい環境が整ってきたのは大きいでしょう。
私が20代の頃の環境のままなら、株でリタイアするのはかなり難しかったはずです。
未来の20代はもっと投資環境が充実してFIREを目指す人が増えるんでしょうか?
以前、FIREは目指せば誰でもできるものではないという記事を書きましたが、意外と誰でも目指せる日も来るかもしれませんね。
節制が必要なので、FIREできる人を選ぶのは変わらないでしょうし、暴落に動揺する人が出るのも変わらないでしょうが、ただFIREを目指せば結婚したいっていう人は減るでしょうね。
FIREと結婚は対極にありますから。
自由と束縛、自由を求める若者が増えれば益々少子化は進みそうです。
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