なぜ特に何をするわけでも無い人が顔を出すのか?
私は時間が無駄に溶けていくので、あまり見ないようにしていますがSNSを毎日見るって人は多いでしょう。
Xやインスタグラム等、ショートムービーや写真の投稿を見かけるのも当たり前になりました。
正直、芸能人や政治家等の公人が顔出しして、自分の意見を発信するというのは自分のファンや有権者を増やすために意味がある行為だと思いますが、そこら辺に居る素人が顔出しして写真や動画を配信するのはメリットよりデメリットの方が大きいと思います。
今日はインターネット上の顔出しについてお話しようと思います。
なぜわざわざ顔を晒すのか分からない老人会の住民
私は学生時代の90年台にインターネットを始めた古参のインターネット住民です。
世間的にはインターネット老人会の人間です。
当時はアナログ回線で、1枚の画像を出力するにも数秒~数十秒待つなんてのも当たり前でした。
そのため、当時はサイトデザインに画像を多用することはページが重くなるのでご法度だったんですが、それ以上にご法度だったのがインターネット上に個人を特定できる情報を載せることでした。
インターネット上は世界中の人間が自由に出歩く歩行者天国のようなもので、そこで顔や自分の個人情報を晒すというのは、裸で自分の名前が書いたプラカードを掲げながら渋谷のスクランブル交差点を歩いているようなものです。
これは昔はそうだった的な話でもなく、今も同じはずなんですが、その辺りの認識が薄い人が多いので、インターネット上に顔を晒している人が増えたということなんでしょうね。
昔は政治参加に一定額の税金を納めている人という条件がありました。
だから参政権がある人は一定の知識をもった知識人が参加していましたが、今は成人していれば誰でも参加可能になったので、変な人が立候補しますし、何にも考えないで投票する人も多いです。
これに近いかもしれません。
ある程度のリテラシーを持っている人が参加するコミュニティから、どんなヤベー奴でも参加可能な物になったということでしょう。
そんなヤベー奴もいっぱい居る所で、個人情報を晒すのはかなり”とち狂ってる”状態だと思います。
実際、顔写真を勝手に使われるケースもあるので、顔と住所がセットになっていなければOKという物ではありません。
顔は晒さない、住所もECサイトで買い物する時くらいしか入力しないのが基本のはずですが、特に意味もなく顔を晒している人が大量にいるというのが現在の状況です。
潔白でも粘着されそうな動画配信者
顔をインターネット上に晒すのは有名になりたいからだと勝手に推測していますが、特にYoutubeが流行り出してから、この顔出し傾向は加速したような気がします。
視聴数的に顔を出さないより、顔を出した方が数字が良くなるのだと思いますが、これもあまり良い傾向じゃないですね。

変に顔が売れると犯罪に巻き込まれる可能性があるというのも理由になりますが、それ以上に警戒した方が良さそうなのが国税ですね。
芸能人なんかが、番組内で収入や貯金額を言わないのも税務署を警戒しているんだと思いますが、番組でポロっと言ってしまった結果、即税務調査なんてこともあるようです。
テレビでポロっと言ったら、税務調査が入って追徴なんて状況になるなら、そりゃ芸能人もテレビで収入を言わないよねとも思います。
最近は芸能人じゃなくても、自分の個人情報晒して配信しているアホが居るので、一般の個人にも税務調査が入っているようです。
登録者と再生数である程度の当たりを付けているんでしょうが、特に問題無いのに疑われそうだと思うのが、FIRE系のチャンネルです。

FIRE系チャンネルなんて、普通に資産額と収支を報告しています。
特にやましいところが無くても、FIRE系チャンネルは疑われそうな要素があります。
なぜなら、税務職員の頭の中に「収入や資産が〇〇円くらいあったら、○○円くらい使っているはずだ。」という知識があるからです。
この知識に照らし合わせて考えると、「こんなに資産があるのにこれしか使わない訳がない。何か他に支出もあって、ここで報告していない収入もあるに違いない。」なんて考えそうです。
FIRE民はホントに使ってないし、資産は基本的に投資に突っ込んでいますが、それでも疑われそうです。
1回疑われると、何かが出るまで粘着されそうです。
んで、そういう場合の入口になりそうなのが、顔出しです。
「あいつ、昔うちの会社にいた〇〇じゃね?」とか「同級生だった〇〇じゃね?」
あんな奴がFIREできるなんて、うさんくさいから通報したろみたいに税務署に通報しそうです。
何もなければ動かないでしょうが、そういう通報もあって、なんかオカシイなと思われたら税務署も動きそうです。
だから顔出ししないFIRE系のチャンネル運営者ばかりなのかな~と、動画を見ていて思ったオッサンでした。
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