FIREに向いているタイプはありもしない近道を探す

探し物 FIRE後
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近道はないことを知ることが始めの一歩

私は2025年7月からFIRE生活を始めました。
FIREする前はほぼ毎日ブログや動画を見て、FIRE後の生活がどうなっているのか確認したりしましたが、どんな人でもFIRE前は実際FIREした人の状況を確認してしまうのではないかと思います。

FIRE達成までどうしても時間がかかるので、長い準備期間の間に”何か有用な話がないか探す”という意味合いも大きいとは思いますが、FIRE後の生活を見ながらFIRE後の生活を妄想するという人も多いと思います。
自分がFIREした後の生活を妄想するエンタメって感じですね。

実際にFIREする場合、他人がどうやってFIREして、FIRE後の生活をどうしているかという話は、実はあまり関係がありません。
なぜならFIREに至るまでの道も、FIRE後の生活も人によって異なるからです。

ただFIREに至る道に関しては、社畜の場合はそれほど取れる手段は多くないと思います。

収入を増やし、支出を減らし、投資に回す。
社畜はこの回し車を回すしかありません。収入が大きかったり、支出が少ないと回し車が大きくなるので、回す回数が減るってだけです。
そこに近道はありません。
何に投資するかという問題はありますが、自称FIREした人がSNSでお勧めしているような金融商品に飛びついているようだとFIRE自体も覚束ないでしょう。

FIREまでのショートカットがあるかも?
なんて思ってFIRE系の情報を探しているような人は、「そんな物はない。」ということは心に置いた上でFIREを目指した方が良いでしょうね。

FIREした過ぎて近道を探す2タイプ

えてして「FIREに向いているタイプ」ほど生来の怠惰さから、我慢できずに近道を探してしまうのだと思います。

こういった近道を探すタイプの人は2つのタイプが居ると思います。
1つは自分が必要な金額まで可能な限り早く到達できる道がないかと探すタイプ、そしてもう1つがゴールを手前に動かすタイプです。
先にも語りましたが、前者の早く到達できる道を探すタイプはまず100%迷子になるでしょう。

後者のゴールを手前に動かすタイプには2種類があります。
1つは「お前、死ぬまでその暮らしをする前提でFIREするのか。」という無茶な計画でFIREを前倒すタイプ、そしてもう1つが足りない分は働いてカバーすると考えてサイドFIREするタイプです。

ブログや動画を見ている限り、どちらのパターンも一定数いますね。
支出を切り詰めて無茶なFIREをするタイプに見えつつ、富裕層になってもまだFIREしない絶対仕事辞めるマン氏のような変異種もいますが、FIREに向いているタイプは我慢できずに、近道を探すかゴールを手前に動かすか、どちらかのタイプを選択する場合が結構多いように思えます。

FIRE適正があり過ぎて、前のめりになり過ぎです。
もうちょっと社畜を続けていれば、もっと楽なFIRE生活になっただろうにと思ってしまいます。

近道を探すタイプは楽観的な予測でFIRE計画を考える

FIREに向いているタイプの中でも、もう少しFIREできる人寄りの人は自分で決めた目標額に向けて淡々と行動できます。

FIREできる人の場合は、FIREに向いている人とは逆にゴールを後ろに動かす人が多いです。
基本的にFIREの目標額を動かさないんですが、目標額を調整する場合は「インフレ対応でもう少し目標額を増やそう。」といったゴールを遠ざけるような動きをする場合が多いように思います。

FIREする人であれば、どんな人でも幾らあればFIREできるのかを何度も確認していて、何度も様々な条件でシミュレーションしていると思います。
達成まで時間がかかるので、そりゃもう何度も試しているでしょう。
私もアホ程シミュレーションしています。

このシミュレーションも近道を探すタイプの人は年7%とか10%といった楽観的な予測でシミュレーションしているケースがあります。
この辺りの楽観的な考えがあるから、目標金額を減らしたり、計画を前倒してしまうのでしょうが、辞めるとリカバリが難しいFIREでは楽観的な予測は厳禁です。

日経新聞ならいくら持ってFIREしたと考えた?

日経新聞にどれくらい資産がある人がFIREできるかといった記事が出ていました。
「FIRE達成者、どれくらいの資産を準備? 市場急変などリスクも」という記事です。

日経の看板背負って無責任なことも言えないだろうと思って確認してみました。

FIRE達成者、どれくらいの資産を準備? 市場急変などリスクも - 日本経済新聞
働かなくても生活できる資産をつくり、早期リタイアを果たす「FIRE」。若年層を中心に夢見る人も多いが、リスクも伴う。どれくらいの資産が必要で、実現した人はどのように暮らしているのだろうか。「仕事に時間を奪われて生活がおろそかになっている。帰...

私のような弱小ブロガーや、再生数を稼ぎたいだけのYoutuberがヤンヤヤンヤと言うのとはきっと違うはずですw

記事の中でFIREの事例として出てきたのは30代中盤の年齢で、7,500万円~8,000万円でFIREした2例ほどが紹介されていました。

やはり日経、ここで低資金FIREを紹介したりはしないんですね。

1億円じゃ足りないマンの続き
前回のお話の続きから前回、1億円じゃFIREできないという話を見て、FIREでいくら必要か考えてみようという話をしました。話をしようと思いましたが、思いのほか読んでいた記事にツッコミどころが多かったので、いくら必要かについては全然触れられな...

40歳でFIREするなら最低6,700万円~7,400万円くらいは必要だろうという私の考えからも、大きな差異はありません。

30代中盤で年300万円の生活費なら、大体8,000万円くらい準備することになるはずですので、人並の暮らしをするならこの程度の資産は必要ということでしょう。

SLAM DUNK 15巻 41ページから引用

近道を探すタイプの人は人並なんて考えていないと思いますが、FIRE計画上は人並レベルの支出で考えておいた方が良いと思います。
人並って普通の人が無理なく生活できるレベルってことですからね。
自分は他の人と違う。普通じゃない」なんて、良い年して中二的な買いかぶりはしない方が良いと思います。

人並以下が心地よいというFIRE民も多いですが、多分資金計画上そうせざるを得ないか、将来不安から使えないという2パターンだと思うので、人並以下で暮らす予定であっても、計画上はバッファとして人並に消費する資金計画でFIREした方が良いでしょう。

そもそも7,000万も8,000万も貯められないという人は、FIREしない方が良いと思います。
貯められないけど、人並以下で暮らすからOKと仕事を辞めちゃうのはそれはそれで不幸です。
2億、3億持っていて人並以下の暮らしをする人と、2,000万、3,000万円で人並以下の暮らしをするのじゃ、今の生活内容が同じでも将来設計が全く違うでしょう。

サイドFIREの場合はFIREと言いつつ、労働条件を落とした転職をしているとも言えるので、自分が本当に満足していれば良いですが、本当に満足しているかは疑問です。

FIREしたいなんて言う人が、働きたいわけがないですからね。
実はフルFIRE狙いだったけど資金的な問題でサイドFIREする場合や、資金ができるのを待っていられないからサイドFIREするなら止めておいた方が良いでしょうね。

近道を探してサイドFIREしたら、結局会社を辞める前より大変になったなんてこともあるでしょうし、社畜の時より逃げ場が無くなったなんて状況に追いつめられる可能性もあるので、FIREするなら人並の支出で、かつ悲観的な予測を前提にしたシミュレーションで資金計画を立てた方が良いでしょうね。

FIREしたらチートが使えるって訳でもないので、それが残当です。

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