日常で頻繁に耳にするけど、スルーされがちな為替の話
興味のあるなしに関わらず、ニュースで「1ドル〇〇〇円〇〇銭です。」と聞いたことが無い人はいないと思います。
私はFXでドル円の取引をしているので、ニュースで1ドルいくらという話を聞くとついつい注目してしまいますが、普通の人はそんなに興味が無いので聞き流して暮らしているでしょう。
気にしているのはもうすぐ海外旅行に行く人か、海外から個人輸入で何か買う人、ドル建ての金融商品を買う人くらいでしょうね。
日本で日常生活していると、円しか使わないので外貨を気にする人は稀でしょう。
上昇したのに下がって見えるから混乱する。
1ドル152円とか1ドルいくらで話をされることが多いので、特に違和感を持っていなかったんですが、最近ふと気になることが出てきました。
それは、円高に振れた時にニュースで「1ドル160円から152円に上昇した。」という表現を使う時です。
勿論意味は分かるんですよ。
円を基準に見れば160円から152円になれば、円の価値が上昇しているので上昇したと言っているのは分かります。
だけど実際は160円から152円に下がっています。
これに違和感を覚えるんですよね。
ドルを基準にした価格を使いつつ、円を基準に話をしているのでおかしなことになるんです。
こういったチグハグな話をニュースでしているため、良い大人でも円安と円高をよく理解していない人は結構多いです。
どちらかの基準に合わせれば違和感は払しょくされる
通貨の価格基準と話す際の価格基準で、別の基準を使っているから混乱するんです。
解決法は単純で2つあります。
それは今まで通りドルを基準にした価格で、ドル基準の話をする。
(私はドル基準の場合は円安になった時は上がる、円高になった時は下がると表現しています。)
そしてもう1つは、円を基準にした価格で円基準の話をすることです。
こちらは話としては今までどおりですが、1ドル=〇〇〇円じゃなくて、1円=〇〇〇ドルという表現になります。
これなら円高になった時は上がったと言いますし、円安になった時は下がったと言えます。
こちらの方が違和感がないはずです。
通貨ペアでもUSD/JPY(ドル円)だけではなくJPY/USD(円ドル)もあります。
5月5日深夜時点で1円0.006537ドルです。
銀行金利並みに激安ですね。
2021年1月時点では0.0096ドルくらいはあったんですが、ここ3年で34年ぶりの円安が進行中です。
月足で見ると、円の価値がガンガン下がっていることが良く分かります。
ドル基準にすると、円安になった時にさも価値が上がったように感じますが、実は円の価値が下がっています。
日本人は円を基準にした価格を使った方が良いと思いますが、何で使わないんですかね?
分かりやすく円の価値が下がっているのがバレたくないのか。
昔から使っているから何となくなのか。
なぜ1ドルなんぼで表現するのか。
日本の通貨は円なのに謎ですね。
まぁ明日から1円=何ドルとか言われても「あれ?昨日いくらだったっけ?」ってなりそうですけど。
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